関口雄輝 (せきぐち・ゆうき)|第33期・海上自衛隊

関口雄輝は昭和39年12月7日生まれ、東京都出身の海上自衛官。

防衛大学校第33期卒業。

平成29年8月(2017年8月) 統合幕僚監部指揮通信システム部長・海将補

前職は在米国大使館 防衛駐在官であった。

2017年8月現在、統合幕僚監部で指揮通信システム部長の要職にある関口だが、そのキャリアは海上自衛隊らしい「米国通」という言葉がよく似合う。

1等海佐である平成21年には米中央軍司令部連絡官を。

平成22年には統幕運用1課で日米共同班長を務めた。

そして海将補である平成26年6月からは3年間、在米国大使館の主席防衛駐在官を務め、日米の軍事交流に大きな成果を挙げ帰国。

統幕の要職に就任することになった。

数ある防衛駐在官派遣国の中でも、やはり米国はあらゆる意味で特別だ。

ほとんどの国では、防衛駐在官の階級は1佐であり、極めて少数ながら2佐・3佐が派遣されている国があるものの、将補をもって充てている国は米国のみである。

なおかつ米国には6名もの防衛駐在官を派遣しており(2017年現在)、その質・量ともに我が国の安全保障政策を担保する重要な施策の一つ、防衛駐在官制度の中核を為している。

さらに関口の場合、在任中にアジア人として初めて、国防部官団の団長に選ばれるという栄誉を受けた。

アメリカには現在、100カ国を越える国が駐在武官を派遣しているが、これら武官団の団長は米国防情報局(DIA)が任命する役職である。

過去にこのポジションに選ばれた国はフランス、ドイツ、豪州などといった国で占められていたが、関口がその慣例を破り、アジア初の団長に選ばれたことは、日本との関係を重視するという米国の意思表示であるだけでなく、関口個人のキャリアによるものが大きいであろう。

米国駐在武官といえば、やはり思い浮かぶのは戦前の山本五十六だ。

連合艦隊司令長官として太平洋戦争を指導し、真珠湾に奇襲を成功させ、開戦劈頭米国の心胆を大いに寒からしめた男だが、山本自身は駐在武官の期間を通じ、米国の工業力を嫌というほど思い知っていたので、開戦に最後まで反対であったことはよく知られている。

防衛駐在官の果たすべき役割は、軍人との交流だけでなく、大学やシンクタンク、政治家との接触や交流を通じその国の文化や考え方を知り、戦争によらず、戦争以外の方法で国際紛争の問題解決を模索する手段の一つとしても大きく機能している。

そのような意味で、山本五十六のような知米派は戦前、極めて重要な人材であったが、米国組よりもドイツ組の声が大きかった戦前の陸海軍事情の中では多数派を占めるに至らず、開戦への流れが止められなかった経緯がある。

そのようなことを踏まえた上で戦後、改めて始まった防衛駐在官制度であるが、その中でも特に大きな存在感を発揮し、また統幕・海幕の要職を歴任している関口だ。

今後さらにポジションを上げ最高幹部に昇り詰め、自衛隊の意思決定を行う人物の一人となっていくであろう。

なお現職では、陸上自衛隊の納富中(第29期)などが米国防衛駐在官経験者であり、納富は2017年8月現在で第9師団長を務めている。

主席に限らず、米国防衛駐在官経験者はやはり、陸海空各自衛隊の中でも特別のキャリアとなり、その後のさらなる出世は確実といえるポジションだ。

なお関口は、米国防衛駐在官より前の平成21年には米中央軍司令部連絡官を務めている。

米中央軍は中東や中東アジアに展開する米軍を指揮下に収める米国の統合軍の一つであり、敢えて自衛隊に例えると、方面隊の一つということになるであろうか。

管轄地域が中東や中央アジアであるために冷戦時代には閑職とされたが、アメリカ同時多発テロ以降、米国の軍事作戦実施地域が中東や中央アジア中心となったため、世界的に大きな影響力を与える統合軍になった。

その中央軍に関口が派遣されていた平成21年といえば、アメリカにオバマ政権が誕生した年である。

なおかつオバマはアフガニスタン戦争を政策の中心に据えており、就任早々20000人規模の増派を決定するなど、中央軍の動きがもっとも活発化した時期だ。

米中央軍の意向を正確に把握・理解し、それを本国に伝え適切な安保政策を立案する判断材料を提供する連絡官の役割は極めて大きく、我が国の安全保障政策に大きな影響を与える大役であるが、ここも見事にやり切った。

もともとは第11護衛隊司令を務めるなど、艦上勤務でも大きな成果を上げてきた関口であるが、2017年現在では陸(おか)に上がった提督となって、海軍外交や海幕・統幕での任務に手腕を発揮するポジションが定着してきた感がある。

自衛隊きっての米国通である関口が今後、どこまで海幕・統幕で要職を重ねていくのか。

海将に進み最高幹部に昇りつめるのが確実な幹部であるだけに、今後の異動にも大いに注目したい。

◆関口雄輝(海上自衛隊) 主要経歴

平成
元年3月 海上自衛隊入隊
20年1月 1等海佐
21年6月 米中央軍司令部連絡官
22年8月 統幕運用第1課日米共同班長
23年8月 第11護衛隊司令
24年8月 海幕防衛課分析室長
24年12月 海幕防衛課防衛調整官兼分析室長
26年6月 在米国大使館防衛駐在官
29年8月 統合幕僚監部指揮通信システム部長

◆姓名判断

行動力と社交性に優れ、常に多くの人の中心に立ちリーダーシップを発揮する人物に多い相。

才能があり多くの成果を挙げるものの、それ以上に周囲の人の助力や後押しで押し上げられ、重要なポジションまで昇りつめる。

全体として基礎運が高いものの、思いがけない不運に見舞われ人生設計が狂う人物にも多く見られる相なので、不測の事態に対する心身の心構えが必要。

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的とし、軽量化処理やオリジナルからトリミングし切り取って用いているものがある。

【引用元】

防衛省統合幕僚監部 公式Webサイト(顔写真)

http://www.mod.go.jp/js/Joint-Staff/js_j6.htm

防衛省海上自衛隊 写真ギャラリー公式Webサイト(たかなみ写真)

http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/takanami/110.html

コメント

  1. 福田 眞弓 より:

    お父上様はお元気ですよ(*´∀)♪案じておりましたが、信じているそうです。お国のためにどうぞ、無理せず頑張ってください。
    島国、日本を守る海上自衛隊に、叔父がお世話になり、今は退官しましたが、陸 海 空と国を守る防衛省の幹部様として、日々私たちを守ってくださってありがとうございます。私がもう少し若くあれば、是非お役に立ちたい思いで一杯です。今は、この国を作ってきた諸先輩の介護をお手伝いしております。栃木の鹿沼という土地で皆様の日々の生活の安全とご健勝を祈っています。よい伴侶には恵まれませんでしたが、自衛隊の方と縁していたなら内助の功で、尽くしたかったです。

  2. ytamon より:

    とても素晴らしい書き込みをありがとうございました。
    福田様のその思いだけでも、自衛隊と自衛官の大きな力になるはずです。
    それぞれの立場で国防のために尽くせることを、これからも頑張っていきたいですね!

  3. 福田 眞弓 より:

    ytamonさん
    自衛官の方でしょうか?
    こちらこそ、コメントありがとうございました。m(__)m