小袋長武（おぶくろ・おさむ）｜第31期・航空自衛隊

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小袋長武は大分県出身で防衛大学校第31期卒業の航空自衛官。

職種は飛行で、F-15戦闘機のパイロット、いわゆるイーグルドライバーだ。

平成27年8月（2015年8月）　第35代第11飛行教育団司令兼ねて静浜基地司令・1等空佐。

前任は航空幕僚監部監察官であった。

ベテランの戦闘機パイロットであり、凄腕のイーグルドライバーだが、優秀な戦闘機パイロットの多くがそうであるようにあらゆる方面に器用さを発揮し、空幕や統幕でも便利使いされているようなキャリアが印象的な高級幹部だ。

もっとも航空自衛隊には、

「戦闘機パイロットはバカには務まらないが、優秀な人間がやる仕事ではない」

という自虐的な言葉があるように、行動力のある優秀な、でも少し損得勘定や出世を考えない本当の武人が集まる集団がイーグルドライバーなのかもしれない。

小袋の場合、強面の眼力が示すように教育畑で鬼教官を務める傍ら、統幕調整運用官としてパキスタンに渡り、パキスタン軍や政府要人らとともに2012年のパキスタン水害支援にあたり、政治力や調整力を発揮して日本の国益に資する器用な一面も発揮している。

その小袋のキャリアだが、イーグルドライバーとしての初任地は冷戦末期の第2航空団（千歳）で、連日ロシアの現実的な脅威にスクランブルにあがり、心身をすり減らしながら結果を出す若手時代を過ごす。

その直後から戦闘機パイロットとしての腕を評価され、空幕では教育畑を歩むことになるが、平成18年に第8航空団を去って以来、2017年現在で戦闘集団の指揮現場からは遠ざかっている。

その代わりと言っては何だが、空幕では変わらず教育課での勤務や、日本で唯一、イーグルドライバーを育成する集団である新田原基地の飛行教育航空隊司令を務めるなど、一貫して凄腕の戦闘機パイロットが歩むキャリアを辿ってきた。

特に新田原の飛行教育航空隊は我が国唯一のF-15戦闘機パイロットを育成する集団であり、集められる学生はもちろん、教官パイロットたちも歴戦の強者揃いで、日本最高のイーグルドライバーがここに集まっている。

その司令を務める男がどういうパイロットであるのかは想像に難くないが、小袋はそういう男であり、日本屈指の戦闘機パイロットとして後進の指導にあたり、我が国の国防を担保する5年後の卵たちを育成している。

その一方で、2017年7月現在で小袋が指揮を執っている第11飛行教育団（静浜基地）は、パイロットの卵たちが練習機を用いて最初に空に上る基地だ。

空自の飛行教育を担当する司令は多くの場合、なぜか下流（イーグルドライバー教育集団）から、上流（初級飛行訓練）の司令に異動することが多いが、小袋もその例外ではなく、平成23年8月の飛行教育航空隊司令を経て、間に航空幕僚監部勤務を挟み、静浜基地司令に着任している。

おそらく、基礎ができている優秀なイーグルドライバー候補に操縦を教えるより、まだあどけない若者に飛行機の操縦そのものを教えるほうがよほど難しいことなのであろう。

小袋が後進に伝える事は山積みであり、５年後、１０年後の国防のためにも、教育畑で今以上の任務を果たして貰うことが期待されている

◆小袋長武（航空自衛隊）　主要経歴

昭和
62年3月　防衛大学校卒業

平成
2年6月　第2航空団
6年1月　第13教団
8年8月　第2航空団
12年8月　航空幕僚監部教育課
14年8月　第8航空団
18年3月　航空幕僚監部教育課
19年8月　幹部学校付
20年8月　航空幕僚監部厚生班長
22年4月　統合幕僚監部運用調整官
23年8月　飛行教育航空隊司令
25年4月　航空幕僚監部監察官
27年8月　第11飛行教育団司令兼ねて静浜基地司令

◆姓名判断

人を惹き付ける社交性があり、また頭もよく完璧主義で成果も出すが、社内営業に興味が無いことから実績が評価され辛いサラリーマン人生を送る。

実力が正しく反映される組織に身をおくことを心掛けたい。

平凡な毎日を送ることを好まず、不必要な冒険を試みて大失敗する人物に多い相であることから、大胆な行動を起こす前には慎重な検討を心掛けるべきであろう。

基礎運に強さがある人生なので、勝負どころを間違えないように過ごすことを心掛けたい。

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的とし、軽量化処理やオリジナルからトリミングし切り取って用いているものがある。

【引用元】

防衛省航空自衛隊　静浜基地（第11飛行教育団司令）公式Webサイト（顔写真及び慰霊式写真）

http://www.mod.go.jp/asdf/shizuhama/kichishirei/kichishirei.html