南雲憲一郎(航空幕僚監部防衛部長・空将補)|第33期・航空自衛隊

その南雲が航空自衛隊に入隊したのは平成元年3月。

1等空佐に昇ったのが20年1月、空将補に昇ったのが26年8月であったので、共に33期組1選抜(1番乗り)となるスピード出世であった。

パイロットとしての初任地は千歳基地に所在する第2航空団であり、同地でイーグルドライバー(F-15戦闘機パイロット)として、日夜空に上がり続ける若手時代を送った。

(画像提供:海上自衛隊自衛艦隊司令部公式Webサイト

(画像提供:海上自衛隊自衛艦隊司令部公式Webサイト

その後、平成9年5月には飛行教導隊に異動となるが、そのキャリアはどちらかと言うと、現場指揮官ポストよりも中央(航空幕僚監部)での補職が目立つ。

14年8月の防衛部運用課を皮切りに、防衛部防衛課、運用支援・情報部運用支援課などでの勤務を経て、班長ポストは人事教育部教育課の飛行教育班長、総務部総務課の庶務室長で着任。

また課長ポストは人事教育部厚生課長で経験するなど、要職を歴任する。

驚くべきはその幹部教育課程で、指揮幕僚課程はフランス共和国統合国防大学に留学し、さらに幹部高級課程は米空軍大学に留学し、共に修了するという冗談のようなキャリアを誇る。

その間現場の指揮官としては、平成17年7月から第7航空団、26年8月からは第6航空団司令として活躍していることは先述のとおりだ。

そして28年7月に中部航空方面隊副司令官を務めると、その後職として30年8月から、航空幕僚監部で防衛部長の要職を務める。

33期組1選抜で昇任を続けるエリートらしい、非常に充実した経歴を積み上げてきた最高幹部であると言ってよいだろう。

では最後に、その南雲と同期である33期組の人事の動向について見てみたい。

33期組は、2020年夏の将官人事で最初の空将が選抜される年次になっている。

そのため2019年2月現在では1選抜でも空将補ということになるが、その空将補の任にある幹部は以下の通りだ。

南雲憲一郎(第33期)・航空幕僚監部防衛部長(2014年8月)

森田雄博(第33期)・西部航空方面隊副司令官(2014年8月)

安藤忠司(第33期)・航空戦術教導団司令(2015年3月)

今城弘治(第33期)・航空総隊司令部防衛部長(2015年12月)

影浦誠樹(第33期)・中部航空警戒管制団司令(2015年12月)

石上誠(第33期相当)・防衛装備庁調達事業部総括装備調達官(2016年12月)

増田友晴(第33期)・幹部候補生学校長(2017年8月)

樋山謙一郎(第33期)・航空自衛隊第1術科学校長(2018年12月)

※肩書はいずれも2019年2月現在。( )は空将補昇任時期。

以上のような状況になっており、まずは南雲と森田に加え、安藤、今城、影浦までの5名が、1選抜空将の有力候補と言うことになるだろうか。

とりわけ森田と並び、1選抜で空将補に昇任している南雲はそのキャリアから考えても空将に昇ることは確実であり、今後さらに活躍の場を広げていくことになるだろう。

2020年代半ばにかけて、日本と世界の平和を守る上で非常に重い責任を担っていくことになるであろう南雲のご紹介であった。

その活躍には今後も注目し、そして応援していきたい。

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。

(画像提供:航空自衛隊小松基地公式Webサイト

◆南雲憲一郎(航空自衛隊) 主要経歴

平成
元年3月 航空自衛隊入隊 (第33期)
5年6月 第2航空団
9年5月 飛行教導隊
12年1月 3等空佐
13年1月 フランス共和国統合国防大学指揮幕僚課程
14年8月 航空幕僚監部防衛部運用課
15年5月 外務省
15年7月 2等空佐
15年11月 航空幕僚監部防衛部防衛課
17年7月 第7航空団
19年8月 航空幕僚監部運用支援・情報部運用支援課
20年1月 1等空佐
20年5月 幹部学校付(米空軍大学幹部高級課程)
21年7月 航空幕僚監部人事教育部教育課飛行教育班長
22年7月 航空幕僚監部総務部総務課庶務室長
23年8月 中部航空方面隊司令部防衛部長
24年12月 航空幕僚監部人事教育部厚生課長
26年8月 第6航空団司令兼ねて小松基地司令 空将補
28年7月 中部航空方面隊副司令官
30年8月 航空幕僚監部防衛部長

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