山内大輔(やまうち・だいすけ)|第29期・陸上自衛隊

山内大輔は昭和37年7月15日生まれ、京都府出身の陸上自衛官。

防衛大学校は第29期の卒業(管理)で幹候66期、出身職種は警務科だ。

平成28年7月(2016年7月) 第14代陸上自衛隊関東補給処長兼ねて第40代霞ヶ浦駐屯地司令・陸将。

前職は中部方面総監部幕僚長兼ねて伊丹駐屯地司令であった。

なお、関東補給処長としての指導方針は以下の通り。

【勤務目標】

限りなき基盤と可能性の創出

【要望事項】

「誇りと情熱」「感謝と団結」

2017年12月現在、関東補給処長を務める山内だ。

関東補給処は、全国に5つ在る補給処の中で唯一、補給処長職が陸将ポストになっているが、これは同処が関東のみならず、全国の兵站を支える中心として機能する役割を担っていることに依る。

その為、関東補給処が所在する霞ヶ浦駐屯地はまるで巨大な物流倉庫のような外観をしており、おおよそ陸自の駐屯地とは思えないような存在感を放つ。

その処長職にある山内だが、若年より兵站一筋・・・と言いたいところだが、後方支援系の中でも一際特別な存在感を持つ、警務科の出身だ。

防衛大学を卒業した後、初任地こそ第19普通科連隊(福岡県春日市)だったが、以来警務科の現場一筋で、第103地区警務隊(福岡県春日市)、警務隊本部付警務隊(東京都港区)、第116地区警務隊長(広島県安芸郡)など要職を歴任。

平成25年12月からは警務隊長も務めている。

これはもちろん、山内自身に警務職の素養があったことに依るものではあると思うが、一方で別の要因があるかもしれない。

実は山内は、防衛大学校在学中に相撲部に在籍しており、第9回全国学生相撲個人体重別選手権大会(1984年)で優勝を果たしたほどの猛者である。

防衛大学校の相撲部から学生チャンピオンが生まれたのは、当時史上初となる快挙であったことからも、ある意味で山内のキャリアはイカツい方向に決定づけられてしまったかもしれない。

ちなみに階級は70kg未満の部。

スリムで筋肉質な細マッチョの体から繰り出す技が魅力の階級だ。

学生チャンピオンであればもちろん、そのまま角界入りの声が掛かってもおかしく無さそうなものであったが、卒業後はそのまま陸上自衛隊に入隊し、警務科の幹部としてキャリアを伸ばすことになる。

そんなキャリアを持っているからであろうか。

山内は若い佐官の頃、陸幕副長や陸幕長の副官を歴任するという非常に得難い経験を積んでいることも、非常に目立つキャリアだ。

しかしこの場合の副官というのは、秘書的な役割というよりも、山内のフィジカルの強さも含めて、実質的なボディガードであったのではないだろうか。

その他の現場や陸幕においては後方支援系の要職を歴任。

装備部や人事部の他、連隊長職は第4後方支援連隊で経験し、平成23年4月に陸将補に昇った。

なお、山内の陸上自衛隊入隊は昭和60年。

1等陸佐に昇ったのが平成16年1月なので、29期1選抜(1番乗り)でのスピード出世だ。

そこから陸将補に昇るのに7年掛かっているので、こちらは同期1選抜に比べ8ヶ月遅れとなったが、堂々のスピード出世である。

そして陸将補では、小平学校副校長や警務隊長、中部方面総監部幕僚長の要職を歴任し、平成29年3月に陸将に昇り、関東補給処長に着任した。

なお、陸将に昇ったということで、やはり気になるのは陸上幕僚長候補になりえるのか、というところだ。

2017年12月現在で、山内の同期である29期組には、以下の者たちが陸将として活躍している。

本松敬史(第29期)・統合幕僚副長

上尾秀樹(第29期)・防衛大学校幹事

高田克樹(第29期)・陸上幕僚副長

柴田昭市(第29期)・第1師団長

清田安志(第29期)・第6師団長

納富 中(第29期)・第9師団長

山内大輔(第29期)・陸上自衛隊関東補給処長

※肩書はいずれも2017年12月現在

山内についてだが、これまでのキャリアから考え、陸幕長レースに”出馬”することはない。

また29期組の陸上幕僚長候補も、既に本松、上尾、髙田の3名に絞られていると言って良いだろう。

この3名が1選抜で昇任を続けており、陸幕長に就くものが通るキャリアを通過し続けている状態だ。

おそらく山内については、後職として補給統制本部長という、我が国の兵站を取り仕切る心臓部の責任者に着任し、そこが勇退ポストになるのではないだろうか。

後方支援系職種の、ある意味での最高位にあるポストで、まさに「位人臣を極める」と言っても良い要職になる。

50歳半ばになって今なお若々しさを維持する、イケメンで髪の毛がフサフサの山内だ。

補給系の最高幹部としてもうひと暴れ、活躍することを楽しみにし、そして応援したい。

本記事は当初2017年8月3日に公開していたが、加筆修正が重なったので2017年12月24日に整理し、改めて公開した。

なお、ここから下の部分は2017年8月に公開した当時のものをそのまま残している。

◆山内大輔(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
60年3月 陸上自衛隊入隊(第29期)
61年3月 第19普通科連隊(福岡県春日市)

(時期不明)

第19普通科連隊(福岡県春日市)
第103地区警務隊(福岡県春日市)
警務隊本部付警務隊(東京都港区)
幹部学校(東京都新宿区)
陸上幕僚副長副官(東京都港区)
陸上幕僚監部防衛部(東京都港区)
陸上幕僚長副官(東京都新宿区)
第116地区警務隊長(広島県安芸郡)

平成
8年1月 3等陸佐
11年7月 2等陸佐
16年1月 1等陸佐
16年8月 幹部学校付(防衛研究所)
17年8月 陸上幕僚監部装備部装計課企画班長
19年8月 幹部学校教官
19年12月 第4後方支援連隊長
20年12月 陸上幕僚監部人事部募集・援護課長
23年4月 東部方面総監部幕僚副長 陸将補
24年7月 小平学校副校長
25年12月 警務隊長
27年8月 中部方面総監部幕僚長兼ねて伊丹駐屯地司令
29年3月 陸上自衛隊関東補給処長兼ねて霞ヶ浦駐屯地司令 陸将

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 霞ヶ浦駐屯地公式Webサイト(顔写真)

http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/eadep/sirei-hitokoto.html

防衛省陸上自衛隊 霞ヶ浦駐屯地関東補給処新聞(着任式写真)

http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/eadep/sinbun-gougai29.4go.html

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