山村浩(やまむら・ひろし)|第28期・海上自衛隊

山村浩は昭和37年1月生まれ、神奈川県出身の海上自衛官。

防衛大学校は第28期、幹候は35期の卒業だ。

平成28年12月(2016年12月) 海上幕僚副長・海将

前職は護衛艦隊司令官であった。

第28期のトップエリート、というよりも、海上自衛隊屈指のトップエリートである山村だ。

海上自衛隊に入隊したのが昭和59年3月。

1等海佐、海将補、海将補に昇ったのがそれぞれ平成15年1月、21年7月、27年8月であり、これ以上はない速さでの1選抜(1番乗り)スピード昇任。

みねゆき艦長、第4護衛隊群司令、護衛艦隊司令官など、水上艦艇指揮官をステップバイステップで昇り、平成28年12月に海上幕僚副長に補職された。

海上自衛隊では、海上幕僚副長は海上幕僚長に昇る「直前ポスト」のひとつにあたる。

2018年1月現在の海上幕僚長である村川豊(第25期)も、海上幕僚副長から海幕長に昇った。

そして、その村川の後任として海上幕僚副長に着任したのが山村であった。

そのため、後職として海上幕僚長に選抜される可能性が0ではない要職に、28期組の海将として早々に着任したことになる。

ちなみに海上自衛隊では、海上幕僚長直前ポストには、以下のポストがある。

・海上幕僚副長

・自衛艦隊司令官

・横須賀地方総監

・佐世保地方総監

これらポストが、2018年1月現在で海上自衛隊の補職の中では海上幕僚長を除き、別格のポストと言って良い。

なおこれ以外に、過去の人事では大湊地方総監、航空集団司令官から直接海幕長に昇ったものもいたが、2018年現在の人事を見ていると一般化しづらい。

ただし海上自衛隊において、PKO活動における航空部隊の活躍は極めて目覚ましいものがあり、また我が国周辺の安全保障環境の中でも、その存在感はますます高まりつつある。

2018年1月現在というピンポイントで見れば、航空集団司令官が後職として直接、海上幕僚長に昇るような人事を想定した運用は為されていないが、或いは近い将来、このポストの重みはより重要なものになり、人事のあり方も変わるかもしれない。

なお、山村と同じ28期組の人事の状況だが、2018年1月現在で海将にあるものは以下の通りだ。

山村浩(第28期)・海上幕僚副長(27年8月)

菊地聡(第28期)・佐世保地方総監(27年12月)

佐藤直人(第28期)・防衛装備庁長官官房装備官(28年12月)

高島辰彦(第28期相当)・潜水艦隊司令官(29年12月)

※肩書はいずれも2018年1月現在。( )内は平成表記での海将昇任時期。

2017年冬の人事までは、「海上幕僚長直前ポスト」にあった者は、28期では山村1名のみであったが、2017年12月に菊地が佐世保地方総監に着任し、山村に追いついた形だ。

佐藤と高島については、それぞれ海上幕僚長候補レースにあると考えづらいキャリアになっているので、28期組の海上幕僚長候補は、山村と菊地の両名に絞られたと言って良いだろう。

次に、その山村も菊地も候補者であると言って良いだろう。

28期組に限らず、次期海上幕僚長候補としての、山村の予想だ。

先述の通り、海上幕僚長に昇るものがその直前に着任するポストは4つ。

2018年1月現在でそれぞれのポストには、以下のものが就いている。

道満誠一(第26期)・横須賀地方総監(2016年12月)

山下万喜(第27期)・自衛艦隊司令官(2016年12月)

山村浩(第28期)・海上幕僚副長(2016年12月)

菊地聡(第28期)・佐世保地方総監(2017年12月)

※肩書は2018年1月現在。( )は現職着任時期。

2018年1月現在で、海上幕僚長にある村川が幕僚長に着任したのは2016年12月。

おそらくその任期は、2018年冬まで、長くとも2019年春までになるだろう。

そのため、その頃にはいずれも1年以上現職にあることになり、この4名は誰が村川の後任に選ばれても、全くサプライズにはならない。

しかしながら、陸空の幕僚長はすでに27期に世代交代が進んでいる。

すなわち、山崎幸二(第27期)・陸上幕僚長に、丸茂吉成(第27期)・航空幕僚長だ。

そのため自然、最高幹部も27期以降が担っていることから、海上自衛隊のみ26期である道満が、このタイミングで海上幕僚長に昇ることはまずないだろう。

あるいは、2018年冬の将官人事を待たずに、春か夏の人事で勇退になる可能性も十分考えられる。

となれば、山下、山村、菊地の3名が村川の後任として有力になるが、2018年冬の人事で、第34代海上幕僚長に昇るのは山下万喜でまず間違いないだろう。

山下には、それだけ盤石なキャリアと実績がある。

一方で過去、「この人だけは間違いなく、幕僚長に昇るだろう」と予想されていた将官たちがことごとく、幕僚長に昇ること無く勇退になり世間を驚かせてきた例は多い。

例えば、香田洋二(第16期)・元自衛艦隊司令官や、番匠幸一郎(第24期)・元西部方面総監などがその代表例だろうか。

当時この「退役人事」は相当な驚きで受け止められたことをご記憶の人も多いと思うが、それを差し引いてもなお今回、おそらく山下の海幕長着任だけは間違いないのではないだろうか。

(多分・・・・)

理由はいくつかあるが、やはり佐世保地方総監と自衛艦隊司令官という、総監職でも水上艦艇部隊でも、「直前ポスト」を歴任していることが大きい。

他のキャリアも際立っているものがあるが、これら2つの要職を経験してなお、海上幕僚長に昇らないとなれば、香田元海将以来の驚きを持って世間に受けとめられることだけは、間違い無さそうだ。

ちなみに香田元海将も、佐世保地方総監から自衛艦隊司令官に昇り、そこで退役となっているので、少し嫌な予感がする共通点がある・・・。

いずれにせよ、これら最高幹部が我が国の平和と安全を担う中心にあり、日々任務に邁進している海将たちであることに間違いはない。

その活躍にはぜひ注目して、応援をして欲しい。

本記事は当初2017年9月2日に公開していたが、加筆修正が重なったので2018年1月30日に整理し、改めて公開した。

◆山村浩(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
59年3月 海上自衛隊入隊(第28期)

平成
7年1月 3等海佐
10年7月 2等海佐
11年8月 あさぎり船務長兼副長
12年8月 みねゆき艦長
13年8月 海上幕僚監部防衛課編成班長
15年1月 1等海佐
16年8月 海上幕僚監部人事計画課人事計画調整官兼企画班長
19年7月 海上幕僚監部防衛課長
21年7月 海将補
21年12月 第4護衛隊群司令
23年4月 海上幕僚監部総務部副部長
24年3月 護衛艦隊幕僚長
25年8月 統合幕僚監部防衛計画部長
27年8月 護衛艦隊司令官 海将
28年12月 海上幕僚副長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省統合幕僚監部 トピックス公式Webサイト(式典写真)

http://www.mod.go.jp/js/Joint-Staff/js_j5_past_topics.htm

防衛省海上自衛隊 呉地方隊公式Webサイト(式典写真)

http://www.mod.go.jp/msdf/kure/info/gallery/20160710_25thkaizokutaisyo.html

防衛省海上自衛隊 幹部候補生学校公式Webサイト(式典写真)

http://www.mod.go.jp/msdf/mocs/mocs/news/event/sub66/index.html

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