野村悟(のむら・さとる)|第31期・陸上自衛隊

野村悟は昭和40年3月生まれ、岐阜県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第31期の卒業で幹候68期、出身職種は普通科だ。

平成30年3月(2018年3月) 陸上総隊司令部日米共同部長・陸将補

前職は中央即応集団副司令官(国際担当)であった。

2018年3月、中央即応集団を発展的に解散し、新編となった陸上総隊に於いて、初代となる日米共同部長に着任した野村だ。

陸上総隊が、中央即応集団の編成を基本的に引き継ぐ組織として発足したために、中央即応集団で国際担当の副司令官を務めていた野村が日米共同部長に着任したのは、ある意味で順当な人事であった。

さてその野村だが、陸上自衛隊の司令部とも言える陸上総隊において、国際関係の要職に着任したからには、もちろんそのキャリアは国際色が豊かなものになっている。

第25普通科連隊長兼ねて遠軽駐屯地司令の時には、ハイチ派遣国際救援隊長としてPKO活動に従事。

20万人以上が犠牲となったハイチに赴き、多くの人々の生活支援と復旧を指揮した。

また、それに先立つ統合幕僚幹部運用2課訓練班長の際には、日米共同統合演習(指揮所演習)の自衛隊側の責任者を担当。

日米がどのように協働して動くのか、その実際を米軍側と濃密に打ち合わせ、共に過ごし、我が国の安全保障の根幹とも言える日米同盟の深化に尽力した。

その後も、陸幕で国際防衛協力室長を務め、あるいは中央即応集団で国際担当の副司令官を務めた野村が、陸上総隊司令部において日米共同部長に着任したのは極めて妥当な人事であっただろう。

その手腕を如何なく発揮し、陸上自衛隊を更に精強な組織へと発展させるため、力を尽くしてくれるはずだ。

さて次に、野村を含む31期組の人事の動向について見てみたい。

31期組は、2018年夏の将官人事で最初の陸将が選抜される年次にあたる。

そのため、まさに間もなく、31期組の陸上幕僚長候補が選ばれようとしているわけだが、その候補となる陸将補たちは、以下の通りだ。

沖邑佳彦(第31期)・陸上幕僚監部運用支援・訓練部長(2012年7月)

竹本竜司(第31期)・第11旅団長(2012年7月)

前田忠男(第31期)・陸上幕僚監部防衛部長(2012年7月)

原田智総(第31期)・第15旅団長(2012年7月)

蛭川利幸(第31期)・中部方面総監部幕僚長兼ねて伊丹駐屯地司令(2013年3月)

中野義久(第31期)・東部方面総監部幕僚長兼ねて朝霞駐屯地司令(2013年8月)

亀山慎二(第31期)・中央情報隊長兼ねて陸上総隊司令部情報部長(2013年12月)

小和瀬一(第31期相当)・第14旅団長(2014年3月)

藤岡登志樹(第31期)・陸上自衛隊富士学校副校長(2014年8月)

眞弓康次(第31期)・陸上自衛隊武器学校長兼土浦駐屯地司令(2015年2月)

片岡義博(第31期)・第1特科団長兼ねて北千歳駐屯地指令(2015年7月)

吉野俊二(第31期)・陸上自衛隊化学学校長兼大宮駐屯地司令(2015年12月)

森脇良尚(第31期)・第2師団副師団長(2016年12月)

鵜居正行(第31期)・防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理総括官(2017年3月)

野村悟(第31期)・陸上総隊司令部日米共同部長(2017年3月)

※肩書はいずれも2018年4月現在。( )は陸将補昇任時期。

※2018年3月の人事で将補に昇任した幹部の期別は未確認のため、追記する可能性あり。

以上のようになっており、まずは1選抜で陸将補に昇った沖邑、竹本、前田、原田の4名を中心にして、31期組の人事が展開されていくことになるだろう。

あるいは2018年夏の将官人事でも、この4名が1選抜で陸将に昇る可能性が高いと考えて間違い無さそうだ。

野村については、2017年3月の陸将補昇任であったので少なくとも後1~2ポスト、4年程度はおそらく国際系のポストを中心に、陸将補として活躍していってくれることになるのではないだろうか。

新編なった陸上総隊司令部における要職、初代日米共同部長に着任した野村が今後どのような活躍を見せてくれるのか。

その動向と異動には今後も注目をした上で、そして応援していきたい。

本記事は当初2017年9月11日に公開していたが、加筆修正が重なったので2018年4月6日に整理し、改めて公開した。

◆野村悟(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
62年3月 陸上自衛隊入隊(第31期)

平成
10年1月 3等陸佐
14年1月 2等陸佐
19年1月 幹部学校付 1等陸佐
19年8月 東北方面総監部訓練課長
20年8月 統合幕僚幹部運用2課訓練班長
22年8月 第25普通科連隊長兼ねて遠軽駐屯地司令
24年2月 ハイチ派遣国際救援隊長(25普連隊長)
25年4月 陸上自衛隊幹部学校主任教官
26年3月 陸上幕僚監部防衛部防衛課国際防衛協力室長
28年3月 第8師団幕僚長
29年3月 中央即応集団副司令官 陸将補
30年3月 陸上総隊司令部日米共同部長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省 防衛白書公式Webサイト(「わが国の防衛のための諸施策」より)

http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2009/2009/html/lc321000.html

防衛省陸上自衛隊 第2師団公式Webサイト(ハイチ派遣隊帰国記念行事)

http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/kunnrenn/rireki/6haiti/top.html

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