池田頼昭(いけだ・よりあき)|第32期・陸上自衛隊

池田頼昭は昭和41年1月生まれ、岡山県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第32期の卒業で69幹候。

平成29年8月(2017年8月) 第10師団副師団長兼守山駐屯地司令・陸将補

前職は東部方面総監部幕僚副長であった。

池田が1等陸佐に昇ったのは平成19年1月。

防衛大学校卒業は昭和63年3月なので、堂々の32期1選抜の昇進だ。

そしてそれから陸将補に昇ったのが、9年後の平成28年3月。

51歳の陸将補昇進なのでエリート中のエリートだが、1選抜で昇進した幹部のうち、早いものは5~6年で将補に昇る者も出始めるので、将補への昇進はやや足踏みをしたといえるだろう。

なお、2017年9月現在で陸将に昇った32期組はまだいないが、おそらくその1番手になりそうなのは、

青木伸一(第32期)・西部方面総監部幕僚副長

梶原直樹(第32期)・統合幕僚監部防衛計画部長

大塚裕治(第32期)・陸上幕僚監部装備計画部長

堀井泰蔵(第32期相当)・第5旅団長

森下泰臣(第32期)・陸上幕僚監部人事教育部長

田尻祐介(第32期)・陸上自衛隊航空学校長 兼ねて明野駐屯地司令

鬼頭健司(第32期相当)・陸上自衛隊幹部候補生学校長

中村裕亮(第32期)・陸上自衛隊研究本部幹事兼企画室長

池田頼昭(第32期)・第10師団副師団長兼守山駐屯地司令

木口雄司(第32期)・陸上自衛隊開発実験団長

(肩書はいずれも2017年9月現在)

あたりがその候補となるであろうか。

このうち梶原、大塚、森下、堀井はいずれも平成25年に将補に昇っており、田尻と鬼頭、中村はその翌年、平成26年に将補に昇っている。

おそらく32期組の最高幹部争いは、今のところこの7人に絞られていると言っていいかもしれない。

なお、これらトップエリートと同様に1選抜で1佐に昇った池田だが、2017年9月現在で補職されているのは第10師副師団長兼守山駐屯地司令だ。

第10師団は中部方面隊隷下で愛知県名古屋市に位置する即応近代化師団であり、普通科が中心であって、第1師団や第3師団のような政経中枢型師団の構成とよく似ている。

立地条件からも、敵性勢力の正面戦力と衝突をすることを想定しているのではなく、第1師団や第3師団のように、都市部におけるテロや小規模戦力による攻撃を想定した編成になっていると言える。

そのようなこともあり、隷下にある第10特科連隊は2018年3月に廃止され、第3師団隷下の第3特科隊及び第13旅団隷下にある第13特科隊と統合され、方面隊直轄である中部方面特科隊として再編成される予定だ。

昨今、防衛予算削減の煽りをまともに受けているのは、地対艦ミサイル連隊を除く野戦特科がその最たるものであり、全国の野戦特科でこのような縮小・統合が進んでいるが、池田率いる第10師団もその例外ではないと言うことであろう。

2017年現在の安全保障環境を考えると、おそらくこのような動きは更に進むのではないかと思われるが、言うまでもなく近代戦の勝敗を決めるのは野戦特科の火力によるところが大きい。

本土決戦が想定しづらいから、という事実は確かにあるものの、その一方で我が国の憲法は、好むと好まざるとに関わらず、「いきなり本土決戦」を自衛隊に強制する。

本気の飽和攻撃の前には航空自衛隊・海上自衛隊の撃ち漏らしも必ず発生する事があり、陸上自衛隊の戦力の充実は不可欠だ。

そういった意味では、野戦特科の縮小傾向も余り度が過ぎないことを祈りたい。

なお池田が連隊長職を務めていたのは第17普通科連隊。

山口県山口市に所在する連隊で、第13旅団隷下なので現職と同じ中部方面隊隷下ということになる。

第17普通科連隊は第13師団が第13旅団に再編された際に普通科連隊の規模を縮小した為、一般に普通科連隊(軽)と表現されることがある、やや小さめの普通科連隊の構成となっている。

第17普通科連隊は、その発祥が明治30年まで遡ることが出来る、非常に伝統と栄誉ある部隊だ。

日露戦争においては遼陽の戦いから最終決戦の地、奉天にも戦い、大いに武勇を挙げた歴史を持つ。

平成20年3月には即応近代化を終え、コンパクトだが強力に戦力化された普通科連隊であり、池田はこの地で連隊長として指揮を執った。

そのキャリアを考えると、或いは中部方面隊や東部方面隊の幕僚長や、陸上幕僚監部の要職などを経て、ほどなくして陸将まで昇ることになるだろう。

第32期組の他の1選抜メンバーと併せ、今後の異動にも注目して追っていきたい。

◆池田頼昭(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
63年3月 陸上自衛隊入隊(第32期)

平成
11年1月 3等陸佐
14年7月 2等陸佐
19年1月 1等陸佐
19年8月 第17普通科連隊長
21年3月 統合幕僚監部防衛計画部計画課業務計画班長
22年12月 統合幕僚監部運用部運用第1課調整官
24年8月 陸上自衛隊研究本部研究官
25年8月 第2師団幕僚長
26年8月 北部方面総監部防衛部長
28年3月 東部方面総監部幕僚副長 陸将補
29年8月 第10師団副師団長兼守山駐屯地司令

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【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 守山駐屯地公式Webサイト(顔写真)

http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/butai/sta/moriyama/p1.htm

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