大町克士(おおまち・かつし)|第34期・海上自衛隊

大町克士は昭和43年1月生まれ、岡山県出身の海上自衛官。

防衛大学校第34期の卒業で幹候41期、出身職種は飛行で、回転翼航空機(SH-60)のパイロットだ。

平成30年3月(2018年3月) 海上自衛隊幹部学校副校長・海将補

前職は第22航空群司令であった。

なお、第22航空群司令であった時の指導方針は以下の通り。

【勤務方針】「変化への対応」「基本の徹底」

2018年4月現在、海上自衛隊幹部学校副校長を務める大町だ。

海上自衛隊に入隊以来、回転翼航空機の現場で指揮を執り続け、海幕では防衛・人事系の部署を歴任した34期のエリートである。

34期のエリートだけに、その補職はどれも特筆するものばかりだが、あえて一つ上げるとすれば、やはり前職の第22航空群司令のポストになるだろうか。

第22航空群は長崎県の大村市に所在する回転翼航空機の部隊であり、複雑に入り組んだ大村湾の内海に面したところに所在する。

長崎空港の目と鼻の先であり、陸上自衛隊水陸機動団が設置された相浦駐屯地も同じ長崎県内で、直線距離で50kmほどの場所だ。

要するに、西方で有事が発生した際には、その機動力を活かして極めてリスクの高い哨戒任務を担う可能性が高い最前線ということである。

また今後、西方・南西方面に重点的に配備されることが予想される陸上自衛隊の地対艦ミサイル部隊は、その有効射程距離が200kmを越え、とても部隊単独では、その能力を活かし切ることはできない。

その際に空のCIC(戦闘指揮所)となり、陸海空のユニットを有機的に融合し、それぞれの能力を出し切る役割もまた、この第22航空群に課せられた任務の一つだ。

その役割は極めて重く、同部隊にかかる自衛隊内外の期待は極めて大きい。

さて次に、大町を含む34期組の人事の動向についてだ。

大町が海上自衛隊に入隊したのは平成2年3月。

1等海佐に昇ったのが平成21年1月、海将補に昇ったのが27年8月なので、共に34期組1選抜(1番乗り)のスピード出世だ。

将官に昇る者が少ない海空においては、1選抜で将官に昇るものはせいぜい1名ないしは2名である。

つまり大町は、34期組の中で1、2を争う成果を上げ、また成績を積み上げてきたエリート中のエリートと言ってよいだろう。

そしてその34期組で2018年4月現在、海将補にあるものは以下の通りになっている。

福田達也(第34期)・第4護衛隊群司令(2015年8月)

大町克士(第34期)・幹部学校副校長(2015年8月)

泉博之(第34期相当)・練習艦隊司令官(2015年12月)

伊藤秀人(第34期)・海上自衛隊第3術科学校長(2016年7月)

江川宏(第34期)・海上幕僚監部総務部副部長(2016年12月)

大西哲(第34期)・海上幕僚監部監察官(2016年12月)

※肩書はいずれも2018年4月現在。( )は海将補昇任時期。

以上のような状況になっており、まずは水上艦艇の福田に航空畑の大町を中心に、34期の人事が進んでいくことになるだろう。

水上艦艇畑の幹部にとって憧れの補職である練習艦隊司令官に着任した泉がこれに続くが、この3人はまだまだ完全に横1線だ。

1選抜の海将昇任も、これからの活躍次第ということになるだろう。

大町については、幹部学校副校長の次の補職が、大きな意味を持つことになるはずだ。

或いはその辺りで、34期組の動向も大きく変わることになるかも知れない。

その活躍と動向には今後も注目し、そして応援していきたい。

本記事は当初2017年9月17日に公開していたが、加筆修正が重なったので2018年4月21日に整理し、改めて公開した。

◆大町克士(海上自衛隊) 主要経歴

平成
2年3月 海上自衛隊入隊(第34期)
13年1月 3等海佐
16年7月 2等海佐
17年3月 第51航空隊
18年3月 第122航空隊長
19年5月 海上幕僚監部防衛課
21年1月 1等海佐
22年9月 海上幕僚監部監察官付
22年11月 海上自衛隊幹部学校計画課国際計画班長
24年4月 海上幕僚監部人事計画課兼統合幕僚監部防衛課
24年8月 海上幕僚監部人事計画課要員班長
25年3月 海上幕僚監部人事計画課人事計画調整官兼要員班長
25年8月 第22航空隊司令
26年8月 海上幕僚監部防衛課長
27年8月 第22航空群司令 海将補
30年3月 海上自衛隊幹部学校副校長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省海上自衛隊 海上自衛隊第22航空群公式Webサイト(セミナー写真及び行事写真)

http://www.mod.go.jp/msdf/22aw/news/news60.html

http://www.mod.go.jp/msdf/22aw/news/news/newskako/2016.5.29.html

http://www.mod.go.jp/msdf/22aw/news/news/news2017.html

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