福田和彦(ふくだ・かずひこ)|第30期・陸上自衛隊

福田和彦は昭和38年7月生まれ、鹿児島県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第30期の卒業で67幹候、出身職種は会計だ。

平成28年7月(2016年7月) 第40代関西補給処長兼第41代宇治駐屯地司令・陸将補

前職は統合幕僚監部報道官であった。

2018年4月現在、関西補給処長を務める福田だ。

関西補給処は、全国に5つある陸自の補給処の一つであり、基本的には後方支援業務に特化していることから警備担当区域を持ち合わせていない(九州補給処を除く)。

言い換えれば、どのような事態が発生しても必ず兵站を維持し、補給線を守ることが求められている部隊であり、我が国のように兵力の集中と機動力の高さで有事にあたる用兵思想を持つ実力組織においては、その役割は極めて大きい。

なおこの関西補給処。

その公式Webサイトにも、役割として「補給統制本部長の指示に基づく、補給統制本部統制品目の調達」と明記されているが、補給統制本部は各地の補給処の上級組織ではない。

関西補給処の上級組織は中部方面隊であり、司令部直轄の組織として方面総監の指揮命令を受けるが、実際の補給統制品目の調達は補給統制本部長の指示を受けるという、やや変わった指揮系統を持つ。

2018年3月の陸自大改革では、似たような組織を持っていた陸自輸送隊において組織改編が行われ、各方面隊隷下にあった輸送業務隊が全て中央輸送隊直轄の部隊に改められ、各方面隊への分遣隊となった。

陸上総隊の発足で、2つ以上の方面隊を統合運用する機能が陸自内に設置されたことからも、あるいは補給機能についても、同様の組織改編が今後想定されていくだろう。

そうなると、各補給処長が就く5つの将補ポストがどうなるのか、ということも含めて、また一つ大きな組織改編があるのかも知れない。

さて次に、福田と福田の同期である30期組の動向について見てみたい。

福田が陸上自衛隊に入隊したのは昭和61年3月。

1等陸佐に昇ったのが平成17年1月なので、30期組1選抜のスピード出世だ。

1等陸佐時代には、陸幕運用支援課、厚生課、人事計画課、会計課長を務めるなど、中央での要職を歴任。

そして26年3月に陸将補に昇任し、中央会計隊長に着任した。

出身職種である会計科の幹部としては行き着くところまで行き着いた形であり、その後統合幕僚監部で報道官、28年7月からは関西補給処長に着任し、広く全軍を俯瞰するポジションでも要職を歴任している形だ。

なお30期組は、2017年夏の将官人事で最初の陸将が選抜された年次にあたり、この時点で30期組の陸幕長候補が出揃ったということになる。

そして2018年4月現在で、30期組の陸将にある幹部は以下の通りだ。

髙田祐一(第30期)・第4師団長(普通科出身・2017年8月)

野澤真(第30期)・第2師団長(野戦特科出身・2017年8月)

小野塚貴之(第30期)・第7師団長(施設課出身・2017年8月)

吉田圭秀(第30期相当)・第8師団長(普通科出身・2017年8月)

田中重伸(第30期)・第3師団長(航空科出身・2017年12月)

※肩書はいずれも2018年4月現在。( )は陸将昇任時期。

上記のようになっており、30期組から陸上幕僚長が選抜される状況になった際には、間違いなくこの5名の中から選ばれることになるだろう。

中でも、これまでのキャリアなどを総合的に考えると、第4師団長である髙田がもっとも有力候補と予想している。

早ければ山崎幸二(第27期)の次の次、第38代陸上幕僚長に着任することになるかも知れない世代であり、目を離すことができない。

福田については、豊富な現場経験で積み上げた確かな知見で、後方支援職種上がりの将補として、さらに要職を歴任していくことになるだろう。

後職では、陸上自衛隊需品学校や陸上自衛隊輸送学校といった職種学校の校長に着任するのではないだろうか。

いずれにせよ、2020年代前半にかけて、我が国の平和と安全に対し、もっとも重い責任を背負っていくことになる世代である。

その活躍には注目し、そして応援していきたい。

本記事は当初2017年9月18日に公開していたが、加筆修正が重なったので2018年4月15日に整理し、改めて公開した。

◆福田和彦(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
61年3月 陸上自衛隊入隊(第30期)

平成
9年1月 3等陸佐
12年7月 2等陸佐
16年3月 陸上幕僚監部教育訓練課
17年1月 1等陸佐
17年8月 幹部学校付
18年8月 幹部学校教官
18年12月 陸上幕僚監部運用支援課企画班長
20年8月 陸上幕僚監部厚生課給与室長
21年3月 陸上幕僚監部人事計画課給与室長
22年7月 東北方面総監部人事部長
23年8月 陸上幕僚監部会計課長
26年3月 陸上自衛隊中央会計隊長 陸将補
27年8月 統合幕僚監部報道官
28年7月 関西補給処長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 宇治駐屯地公式Webサイト(顔写真他)

http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/madep/uji/sp/dep_leader.html

http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/madep/uji/sp/organization.html

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