鮫島建一(さめじま・けんいち)|第36期・航空自衛隊

鮫島建一は防衛大学校第36期卒業で、82幹候の航空自衛官。

防衛大学校在学時にはラグビー部で鳴らした、元ラガーマンでもある。

第36期という年次から考えて、おそらく昭和44年度の生まれであると思われる。

平成29年8月(2017年8月) 第3航空団司令兼三沢基地司令・空将補

前職は航空幕僚監部装備体系課長であった。

航空自衛隊で、第36期組一番乗りの空将補だ。

2017年8月の人事異動で第3航空団司令に着任し、空将補に昇進した超エリート航空自衛官である。

1等空佐への昇進は2011年1月であり、1992年の航空自衛隊入隊なので、文句なしの1選抜。それから6年での空将補昇進となったが、今のところエリート街道を順調に突き進んでおり、今般の昇進となった。

36期のエースであることはもちろん、程なくして空将に昇り、今から8~10年後には航空総隊司令官や航空幕僚副長クラスのポストに就き、場合によっては航空幕僚長就任も考えられる高級幹部であると言えるだろう。

なお、36期組の同期の動向だが、2017年度版の防衛年間が2017年5月の発行であり、それ以降の将官人事は網羅しておらず、まだ明らかでない。

2017年夏の将官人事では、鮫島以外にも空将補に昇ったものが2名おり、南西航空警戒管制団の初代司令に着任した横尾広が2017年7月に、航空自衛隊幹部候補生学校長に着任した増田友晴が2017年8月に、それぞれ空将補に昇っている。

このうち増田は33期なので、鮫島の3期上だ。

横尾については、防衛省発表の公式資料がなく期別が不明だが、通常同期で一人だけ突出させた出世という人事は考え辛いだろう。

そのため、あるいは横尾が鮫島と同期であろうかと推測するものの、同団は南西航空警戒管制隊からの格上げに伴う将補人事であったことから、偶然にしては出来過ぎな気もするので、或いは36期からは鮫島が1人だけ、将補に昇った可能性もある。

いずれにせよ、2017年9月の段階では明らかでないので、判明次第また加筆することにしたい。(※1)

一つ確実に言えることは、鮫島の出世スピードは相当早いということ、そして36期の出世頭であると言うことだろう。

※1

横尾広は、2016年度の段階で少なくとも49歳以上であることを確認できたので、おそらく33~34期と思われる。

また、2017年9月に鮫島の同期である寺﨑隆行(第36期)が、1ヶ月遅れで空将補に昇っている。

(以上、2017年10月6日加筆)

さて、その鮫島が2017年9月現在で補職されている第3航空団司令兼三沢基地司令のポストだが、航空自衛隊とアメリカ空軍、それに民間の空港としても使用されている三沢空港を拠点とする。

運営者はアメリカ空軍であり、管制業務もアメリカ軍が行っているなど、我が国の航空自衛隊の基地の中でも米軍との関わりが極めて深い基地の一つだ。

そのため、同基地司令に着任するものは軍人外交の手腕も必然的に求められることとなり、裏を返せば我が国の安全保障環境を考える上で欠かせない、米軍との太いパイプを築くことにも資するポストであると言える。

2017年9月現在で統合幕僚長を務める河野克俊(第21期)は、定年を二度も延長され現職に留まるなど、安倍政権からのその手腕に対する評価は極めて高いものがあるが、その一つには、在日米軍はもちろん、米軍中枢部に対する太いパイプをもっていることがその理由の一つと言われている。

2017年現在の我が国の安全保障環境を考えると、陸海空自衛隊それぞれのトップである幕僚長に立つもの、そして統合幕僚長に立つものには、米軍とのコミュニケーションが容易なことはもちろん、その意思決定に関わる要人との太いパイプをもっていることも不可欠とされている。

その意味においては、「若手最高幹部」である鮫島にとって、米軍と日常的に関わり、否応なく共に仕事を進めていくことが求められる三沢基地司令は、この上ない環境であると言えるだろう。

このポストで経験を積むことで、また一つ、鮫島の指揮官としてのキャリア・能力に厚みが乗ることは疑いの余地が無いところだ。

今のところ、まだ最高幹部としての最初の一步を歩みだしたばかりであり、将官デビューを果たしたことで世界の将官クラスとの付き合いが始まったばかりである。

日米共同訓練の統裁官や指揮官と言ったポジションに就き、その存在感を増していくのはこれからだろう。

その中でどのような発言や立ち居振る舞いで、鮫島らしいキャラクターを出していくのか。

朝雲新聞や防衛ホーム新聞など、鮫島の登場を楽しみに待ちながら、特筆するべき事項があれば順次加筆していきたい。

◆鮫島建一(航空自衛隊) 主要経歴

4年3月 防衛大学校卒業
4年9月 教育集団司令部付
8年3月 第3航空団
13年3月 防衛大学校訓練部指導指揮官
14年8月 幹部学校付
19年8月 航空幕僚監部防衛課
22年2月 幹部学校教育部作戦教官室
23年1月 1等空佐
23年3月 幹部学校付
24年7月 航空幕僚監部人事計画課養成班長
26年8月 南西航空混成団司令部防衛部長
27年8月 航空幕僚監部装備体系課長
29年8月 第3航空団司令兼三沢基地司令 空将補

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省航空自衛隊 三沢基地公式Webサイト(航空祭写真)

http://www.mod.go.jp/asdf/misawa/tokusetsu2017.html

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