森下泰臣(もりした・やすのり)|第32期・陸上自衛隊

森下泰臣は昭和40年12月生まれ、福岡県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第32期の卒業で幹候69期、出身職種は機甲科だ。

平成29年8月(2017年8月) 陸上幕僚監部人事教育部長・陸将補

前職は富士学校機甲科部長であった。

2018年4月現在、陸上幕僚監部人事教育部長を務める森下だ。

機甲科のエキスパートであり、前職では富士学校機甲科部長を務めるなど、機甲科の要職を歴任。

連隊長ポストは我が国唯一の機甲師団である第7師団隷下、第71戦車連隊で務めた。

71戦車連隊は言うまでもなく、我が国の北方の守りの要であり、5個戦車中隊を擁する極めて充実した火力を誇る。

その装備も、90式戦車主力に加え10式戦車も配備が開始されるなど、全体的に縮小傾向にある機甲科にあっても戦力が維持・更新されており、機甲科の聖地らしい陣容で有事に備えている。

また、対ロシアの緊張が緩和される一方で、緊張が高まる一方の南西方面においては、ことが起きれば直ちに駆け付けられるよう転地演習を繰り返すなど、機動力の備えも常在戦場で待機している。

冷戦時代は言うに及ばず、現在においても最大の抑止力として活躍する、機甲科の機動力と大火力である。

それだけにこの71戦車連隊で連隊長を任されたものは、その多くが同期のエース級か、もしくは自衛隊生徒など、現場から叩き上げた生粋の戦車屋が多い。

なお2018年4月現在だが、現役の将官で71戦車連隊長出身者には以下の者たちがいる。

德田秀久(第27期)・陸上自衛隊富士学校長兼富士駐屯地司令

高田克樹(第29期)・陸上幕僚副長

森下泰臣(第32期)・陸上幕僚監部人事教育部長

武田敏裕(第36期)・富士学校機甲科部長

※肩書は全て2018年4月現在。

また、第11代の連隊長には、第34代で陸上幕僚長に昇った デスラー総統
岩田清文(第23期)もいるが、皆が皆、ご覧の通りゴリゴリの戦車屋だ。

言ってみれば森下も、機甲科の幹部として本当に機甲科らしい出世街道を歩み、陸将補まで順調に昇ってきたキャリアであると言えるだろう。

さて次に森下と、森下を含む32期組の人事の状況について見てみたい。

森下が陸上自衛隊に入隊したのは昭和63年3月。

1等陸佐に昇ったのが平成19年1月だったので、同期1選抜(1番乗り)のスピード出世だ。

陸将補に昇ったのが25年8月だったのでこちらも1選抜であり、32期を代表する機甲科の幹部として、近い将来の陸上幕僚長候補に挙げられていると言ってよいだろう。

なお、32期組から最初の陸将が選抜されるのは、2019年夏の将官人事の予定だ。

そのため、2018年4月現在では陸将補が出世頭と言うことになるが、32期組では以下の者たちがその任にあたっている。

梶原直樹(第32期)・統合幕僚監部防衛計画部長(2013年8月)

大塚裕治(第32期)・陸上幕僚監部装備計画部長(2013年8月)

森下泰臣(第32期)・陸上幕僚監部人事教育部長(2013年8月)

堀井泰蔵(第32期相当)・第5旅団長(2013年8月)

中村裕亮(第32期)・教育訓練研究本部副本部長兼ねて総合企画部長(2014年3月)

田尻祐介(第32期)・陸上自衛隊航空学校長兼ねて明野駐屯地司令(2014年8月)

鬼頭健司(第32期相当)・陸上自衛隊幹部候補生学校長(2014年12月)

木口雄司(第32期)・高射学校長兼ねて下志津駐屯地司令(2015年8月)

青木伸一(第32期)・水陸機動団長兼ねて相浦駐屯地司令(2015年12月)

池田頼昭(第32期)・第10師団副師団長兼守山駐屯地司令(2016年3月)

斎藤兼一(第32期相当)・第7師団副師団長兼ねて東千歳駐屯地司令(2017年12月)

※肩書はいずれも2018年4月現在。( )内は陸将補昇任時期。

※2018年3月の昇任将補については期別未確認のため後日加筆する可能性あり。

以上のような状況になっており、森下は梶原、大塚、堀井と併せて同期1選抜将補4名のうちの1名であり、今後も32期組人事の中心になって要職を歴任していくことになるだろう。

順当に行けば、後職では2019年夏にいずれかの師団長に異動になり、陸将に昇任することになると思われる。

いずれにせよ、32期組は2020年代前半にかけて、我が国の平和と安全を最前線で担っていくことになる中心世代だ。

その動向と活躍からは、しばらく目が離せそうにない。

今後とも注目し、そして応援していきたい。

本記事は当初2017年9月27日に公開していたが、加筆修正が重なったので2018年4月20日に整理し、改めて公開した。

◆森下泰臣(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
63年3月 陸上自衛隊入隊(第32期)

平成
11年1月 3等陸佐
14年7月 2等陸佐
16年8月 陸上幕僚監部防衛課
19年1月 1等陸佐
19年8月 陸上幕僚監部補任課
21年3月 統合幕僚監部運用1課防衛警備班長
22年8月 第71戦車連隊長
24年3月 陸上幕僚監部防衛課長
25年8月 陸将補
26年3月 中部方面総監部幕僚副長
27年8月 富士学校機甲科部長
29年8月 陸上幕僚監部人事教育部長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 富士学校公式Webサイト(プロフィール写真及び式典写真)

http://www.mod.go.jp/gsdf/fsh/gakuyu/gakuyu.html

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