富﨑秀樹|第35期・航空自衛隊

富﨑秀樹は福岡県出身の航空自衛官。

防衛大学校第35期の卒業で幹候81期、職種は飛行だ。

生年月日は判明しないが、ストレートの入学であれば、昭和43年度生まれの年次である。

平成29年8月(2017年8月) 第14代特別航空輸送隊司令・1等空佐

前職は航空幕僚監部運用支援課輸送室長であった。

ある意味においての、我が国のパイロットの頂点である特別輸送隊であり、その司令である富﨑だ。

特別輸送隊は、広くわかりやすい言い方をすれば、政府専用機を運行している部隊であり、天皇皇后両陛下が諸外国をご訪問される際、あるいは総理大臣が外遊に出掛ける際に利用し、メディアへの露出度も高い。

運行する機体はありふれたB747-400ベースの旅客機だが、政府専用機として改造されて様々な用途にカスタマイズして使うことができるようになっている。

デビュー当時こそ、ハイテクジャンボの愛称の下、これ以上はない空の女王として君臨した機体だが、2017年10月現在では旧式化が目立ち、民間エアラインでは退役が進んでいる機種だ。

その点、政府専用機は航空自衛隊のチームによって管理・運用されているのでまだまだその任用に耐えうる性能を維持しているが、退役が進む機体の整備委託上の問題もあり、2018年度中にはその役割を終え、後継機に移行することが決定されている。

鳴り物入りで導入された政府専用機であったが、どんな最新鋭機や護衛艦でも必ず旧式化し、退役の時を迎えるというのはやはり寂しいものがある。

さて、その政府専用機を含む特別航空輸送隊司令を務める富﨑だが、航空自衛隊入隊以来の職種は飛行であり、輸送機のパイロットとして我が国の平和と安全に貢献し続けてきたベテランパイロットである。

飛行隊長は、美保基地(鳥取県境港市)に所在する第3輸送航空隊第403飛行隊で経験しており、C-1輸送機を用いて航空支援業務を担当してきた。

その高い指揮能力、安全管理能力が評価された上での特別航空輸送隊司令への栄転となったわけだが、輸送業務に携わるものとして、これ以上ない栄誉あるポストである。

もちろん、不要な輸送業務はなく、重要でない貨客など存在しないのはもちろんであるが、特別航空輸送隊がその任務とするのは、我が国の元首であり、総理大臣であり、時には外国の要人や国賓といった人物ばかりだ。

航空事故という事態はもちろん、定時運行に対する意識、操縦技量に対する絶え間ない研鑽、高い意識レベルで求められる仕事への完成度といったものが、そのまま我が国の軍事レベルを象徴すると言っても良い。

国家を代表するパイロットやクルー、運行スタッフがこの程度の意識であり技量であると思われれば、時にはそれが安全保障上の問題にも直結し、外国要人の意識に思わぬ影響を与えることにもなりかねない重責を担う。

このような重責を背負い、そして裏を返せばそれだけの高い誇りを持ち任務に励む特別輸送隊だが、やはりその存在は航空自衛隊の中でも一つの花形部署とされ、同隊への異動には所属長の推薦が必要になるなど、エリート自衛官ばかりが集っている。

このような誇り高い精鋭を指揮する富﨑もまた、誇り高い高級幹部であり、航空支援系業務のエキスパートであると言えるだろう。

これまでのキャリアと特別輸送隊司令を務めた経験を併せて考えると、今後富﨑は、恐らく航空支援集団や航空教育集団といった、教育・支援系の組織でキャリアアップしていく可能性が高い。

2017年現在、35期という年齢は、まさにこれから最高幹部としてもっとも力を発揮する年次だ。

同期では2016年に空将補に昇った者もおり、航空団司令を務め、また航空方面隊副司令に昇る者が出始める時期にあたり、指揮命令の実務を担っていく世代である。

そして富﨑もその一人であり、この極めて重要なポストで司令に補職されたことになるわけだが、その責任と役割は非常に重く、国民の注目度も期待も大きい。

今後のキャリアを併せて是非注目していきたい、航空自衛隊高級幹部の一人である。

◆富﨑秀樹(航空自衛隊) 主要経歴

平成
3年3月 航空自衛隊入隊(第35期)
15年3月 航空幕僚監部装備体系課(市ヶ谷)
16年4月 幹部学校指揮幕僚課程(目黒)
17年4月 統合幕僚会議事務局第3幕僚室(市ヶ谷)
18年4月 統合幕僚監部運用第2課(市ヶ谷)
20年4月 第3輸送航空隊第403飛行隊長(美保)
22年4月 航空幕僚監部運用支援課輸送室(市ヶ谷)
23年9月 防衛研究所一般課程(目黒)
24年8月 防衛研究所所員(目黒)
25年9月 航空幕僚監部運用支援課輸送室特別輸送班長(市ヶ谷)
26年4月 航空幕僚監部運用支援課輸送室計画班長(市ヶ谷)
27年12月 航空幕僚監部運用支援課輸送室長(市ヶ谷)
29年8月 特別航空輸送隊司令(千歳)

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省航空自衛隊 特別空輸隊公式Webサイト(顔写真及び政府専用機写真)

http://www.mod.go.jp/asdf/sag/from_commander.html

http://www.mod.go.jp/asdf/sag/gallery.html

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