弓場信行(ゆみば・のぶゆき)|第34期・陸上自衛隊

弓場信行は防衛大学校第34期(電気電子工学)の卒業で、幹候71期の陸上自衛官。

生年月日は判明しないが、34期の卒業生の場合、ストレートであれば昭和42年度の生まれということになる。

また職種も併せて判明しないが、下記着任式の画像で、向かって右胸に着けている職種徽章は武器科のように思われる。

一方で左胸につけているのは通信に見えて困るのだが・・・恐らく武器科であろう。

平成29年3月(2017年3月) 自衛隊帯広地方協力本部長・1等陸佐

前職は陸上自衛隊関東補給処火器車両部長であった。

なお、帯広地方協力本部長としての指導方針は以下の通り。

【統率方針】

「任務完遂」

【要望事項】

「誇りと使命感をもて」「明るく爽やかに」「家族を大切に」

ある意味における自衛隊の最前線部隊である、地方協力本部だ。

毎日が戦いであり、必ず「営業成果」を求められ、前年対比で成績を出され、他の営業所(地本)と成果を競い合うことになる、まるで民間企業のような部署である。

何人の新規自衛官志望者を集めることができ、また再就職枠の確保に成功できたのかという仕事は営業そのもので、長年自衛官として務めてきた立場にはなかなか辛いものがあるかもしれない。

それ故に、地方協力本部長はコミュニケーション能力が高く、人を惹き付ける魅力がある高級幹部が着任することが多い。

弓場もまたそのような高級幹部であると思われるが、実は弓場は、平成21年から1年半、福岡地方協力本部で募集課長をこなした経験もある。

よほど福岡での仕事ぶりが評価されたのであろう、自衛官を採用する要となる北海道は帯広の地において、地方協力本部長を任されることになった。

その弓場のキャリアだが、恐らく武器科の高級幹部であろうと思われるものの、1佐になってからは後方支援系のポストが目立つ。

また平成11年には米国陸軍兵站学校に留学し、後方支援系の課程を修了し帰国している。

このような事を考え併せると、需品系ではなく武器系の兵站を一手に担うエキスパートであると言えそうだ。

歴史的にも日本の鬼門である、武器系の兵站である。

特に我が国の場合、軽武装を国是とし必要最低限の武装と人員のみが予算化され、自衛隊が編成されてきた歴史がある。

さらに2017年現在の状況は、防衛予算の削減が続き、陸上自衛隊の機甲科や野戦特科を中心にどんどん装備と人員が削られていくような状況だ。

そのようなご時世に重要になるのは、これら主力部隊の機動展開であり、必要な場所に必要な戦力を速やかに集中させる機動力になる。

そして同様に重要になるのが兵站であり、武器や装備の速やかな集中であって、このような機能があってこその前線部隊だ。

兵站を機能させることは、精強な部隊を運用することと全くの同義であり、弓場のようなエキスパートの力がますます必要とされる時代になっていると言っていいだろう。

また弓場は、連隊長経験が第4後方支援連隊(福岡)であり、九州北部の防衛を担う第4師団の隷下で後方支援を一手に任される要職を務めた。

我が国の安全保障環境が厳しさを増し、九州・沖縄方面がホットスポットになって久しいが、これら地域での後方支援・補給及び兵站の実務経験は、これからの高級幹部にとって必須の知見だ。

その後も、北海道補給処や関東補給処での要職を歴任するなど、まさに兵站のエキスパートとして、高級幹部らしいポストを多く経験し、知識・経験ともに非常に充実していることが窺えるキャリアになっている。

34期組と言えば、2015年夏に最初の陸将補が誕生した年次であり、2017年現在、まさにこれから10年、自衛隊を支えていく中心となる世代だ。

その中でも、弓場のような兵站と後方支援を担う高級幹部の存在はますますその重要性を増していくだろう。

今後の異動先と併せ、地本長としての活躍にも、注目して追っていきたい幹部の一人である。

◆弓場信行(陸上自衛隊) 主要経歴

平成
2年3月 陸上自衛隊入隊(第34期)
11年11月 米国陸軍兵站学校後方支援技術課程履修(アメリカ)
21年12月 自衛隊福岡地方協力本部募集課長(福岡)
23年4月 陸上幕僚監部人事部募集・援護課募集班長(市ヶ谷)
25年3月 陸上自衛隊第4後方支援連隊長(福岡)
26年8月 陸上自衛隊北海道補給処装備計画部長(島松)
26年12月 陸上自衛隊関東補給処火器車両部長(霞ヶ浦)
29年3月 自衛隊帯広地方協力本部長(帯広)

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省 帯広地方協力本部公式Webサイト(顔写真及び着任式画像)

http://www.mod.go.jp/pco/obihiro/outline_manager.html

http://www.mod.go.jp/pco/obihiro/report.html

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