荒井正芳(あらい・まさよし)|第34期・陸上自衛隊

荒井正芳は昭和42年5月生まれ、神奈川県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第34期の卒業で幹候71期、出身職種は機甲科だ。

平成28年7月(2016年7月) 研究本部総合研究部長・陸将補。

前職は西部方面総監部幕僚副長であった。

2017年11月現在、中堅陸将補世代である第34期。

その34期の出世頭であって、将来の陸上幕僚長候補でもある機甲科のエキスパート、荒井だ。

まさに今が勝負どころであり、ここ数年が大きな山場である、一番面白い世代である。

通常、幹部候補生たちは自衛隊の現場に配属になると、その後の勤務成績や本人の適性・意志などにより幹部学校に入学するものが選抜される。

そして幹部学校を優秀な成績で終えたものの中から、1佐以上の階級に就くものが選ばれるわけだが、実際に1佐に選抜されるのは、1選抜の者で20年目の1月。

すなわち34期の場合、自衛隊の入隊が平成2年なので、平成21年の1月が1選抜の1等陸佐が誕生する年になる。

そして荒井も、1選抜での1等陸佐昇任だ。

さらにそこから、6回の人事考課(つまり6年)を経て、同期で最初の陸将補に昇るものが選ばれるわけだが、荒井はここも6年でパスし、平成27年8月に陸将補に昇任した。

1選抜は陸上幕僚長に昇る者の必須条件ではもちろんないが、陸上幕僚長に昇る者は結果として1選抜、つまり人事制度上最速での昇任を重ねてきたスーパーエリートの中から選ばれると言って良い。

そういった意味で、荒井は2017年11月現在で、この陸上幕僚長レースのトップを走っていると言えるだろう。

なお、2017年11月現在で、34期の出世頭である陸将補の階級にあるものは以下の通りだ。

また、末尾の西暦は陸将補昇任時期である。

荒井正芳(第34期)・研究本部総合研究部長 2015年8月

柿野正和(第34期)・陸上幕僚監部監理部長 2015年8月(※)

小林弘樹(第34期)・東部方面総監部幕僚副長 2015年8月

佐藤真(第34期)・防衛監察本部監察官 2016年3月

鳥海誠司(第34期)・第6師団副師団長 2016年7月

橋爪良友(第34期)・中央即応集団副司令官 2015年8月

松永康則(第34期)・陸上自衛隊幹部学校副校長 2017年3月

大場剛(第34期)・第4師団副師団長 2017年8月

(肩書はいずれも2017年11月現在)

なおこれらのうち、大場を除く全員が1等陸佐への昇任も、1選抜である平成21年1月だ。

恐らく大場もそうであろうとは思うが、陸将補に昇任したばかりであり、一般に出回っている情報がほとんどないために確認できない。

判明次第加筆したい。

(※)

柿野については、なぜか有名辞書サイトWikipediaで、歴代中央会計隊長及び歴代小平学校副校長のそれぞれのページで、第30期生と繰り返し記されている(2017年11月3日現在)。

34期生で間違いないのだが、同じ誤記が繰り返されているので、何かの信頼性あるソースで30期生という情報が出回っているのかもしれない。

(もしくは案外、wikipedia自衛隊関係の編集は、一人の人が更新しているのだろうか・・・)

あくまでも2017年11月現在の途中経過であるが、34期組は荒井、柿野、小林、橋爪の4名が、暫定トップグループを走っている状況である。

さて、その荒井が2017年11月現在で補職されているのは陸上自衛隊研究本部。

この組織は、2018年3月からさらに面白くなることが確実な組織だ。

というよりもこれまでが、敢えて言葉を選ばずに辛辣な言い方をすれば、中途半端な組織であったといえるかもしれない。

研究本部は、これまで陸上自衛隊の各兵科がバラバラに行っていた研究部門を一元化し、統一的な陸上戦闘の研究を行うために発足した部署だ。

2001年に誕生したばかりであり、その歴史はまだかなり浅い。

しかしその組織も、2018年3月に再編されることが決まっている。

なぜか。

研究本部は、陸自の経験や知見をその研究成果として蓄積することはできても、直接的にその成果を教育の現場に還元する機能が必ずしも十分では無かったからだ。

これでは、せっかくの研究成果が研究のための研究になってしまい、幹部教育や兵科教育に十分に活かすことができないという反省があった。

そのため、2018年3月に行われる陸自大改革では、幹部学校を含む陸上自衛隊の各種学校機能を全て隷下に収める形で、研究本部が再編されることになった。

陸上自衛隊教育訓練研究本部である。

この組織がどれほどの意味を持ち、なおかつ陸上自衛隊最高幹部の人事に影響を与える可能性があるのか。

それは、こちらのコラム

【新組織】陸上自衛隊・教育訓練研究本部 その役割と将来性

で詳述しているのでここでは割愛するが、要するに極めてインパクトの大きい、巨大組織が生まれることになるということだ。

恐らく荒井は、そのタイミングで異動になるか、あるいは新組織の立ち上げをしばらく担当してから後任に引き継ぐことになると思うが、いずれにせよ移行期にある組織で、新組織への立ち上げを受け持つのはスーパーエリートの証でもある。

34期組の出世頭として、この仕事をやり遂げてさらに評価を上げることは間違いないだろう。

7~8年後、陸上幕僚長や方面総監クラスを担うことになる世代であり、まさにこれから、我が国の平和と安全を実際に指揮し預かる世代である。

そのトップエリートの荒井については、注目のエリート自衛官として今後も追って頂ければ幸いだ。

◆荒井正芳(陸上自衛隊) 主要経歴

平成
2年3月 陸上自衛隊入隊(第34期)
13年1月 3等陸佐
16年7月 2等陸佐
21年1月 1等陸佐
21年8月 幹部学校付
22年7月 統合幕僚監部運用1課
22年8月 統合幕僚監部運用1課防衛警備班長
24年8月 第2戦車連隊長
25年11月 陸上幕僚監部防衛部付
25年12月 統合幕僚監部防衛課付
27年8月 西部方面総監部幕僚副長 陸将補
28年7月 研究本部総合研究部長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 第2師団第2戦車連隊公式Webサイト(演習写真)

http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/2tk/exe_eve_data/ice/ice.html

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コメント

  1. 日報不祥事 より:

    日報処分者判明分 5.23
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