黒木正富(くろき・まさとみ)|第38期相当・陸上自衛隊

黒木正富は昭和45年4月21日生まれ、北海道旭川市出身の陸上自衛官。

防衛大学校第38期相当で幹候75期の幹部と思われ、職種は機甲科だ。

平成29年8月(2017年8月) 第14代第2戦車連隊長・1等陸佐

前職は陸上幕僚監部人事部厚生課であった。

我が国の最精鋭戦車部隊の一つである、第2戦車連隊を預かる黒木だ。

公式情報では、平成7年3月に幹部任官で第10戦車大隊に着任という記載があるため、平成6年3月から1年間、幹部候補生学校で学んだと思われる。

この時期、防衛大学校卒業生の幹部学校履修期間は6ヶ月であるため、防衛大学校の卒業生ではないと考えられることから、38期相当と暫定的に記載し、別に事実が判明次第、追記をしていく。

なお、昭和45年度生まれであれば、ストレートであれば37期に相当する年齢であるが、1年遅れの理由は併せて判明しない。

機甲科一筋でキャリアを積み上げてきた黒木の初任地は、第10戦車大隊(滋賀県今津)。

その後、第8戦車連隊(大分県玖珠)で大隊長を。

第2戦車連隊(北海道上富良野)で連隊長を経験し、北海道から九州まで、広く機甲科幹部として指揮を執った。

同じ機甲科でも、それぞれの地でその運用構想はまるで違う。

そのため、それぞれの地に応じた機甲科の特性と活用を身につけ、幹部自衛官として順調なキャリアを歩んでいると言えるだろう。

また、この黒木が預かる第2戦車連隊は、我が国でここだけという非常に変わった特徴を持っていることでも知られる。

それは、74式戦車、90式戦車、10式戦車の全てを運用している戦車部隊であるということだ。

10式戦車と74式戦車、或いは10式戦車と90式戦車を併用して運用している部隊は他にも存在するものの、これら3世代を併用しているのは、ここ第2戦車連隊のみである。

(2017年11月現在)

そのため、駐屯地の記念行事に行けば、これら3世代の主力戦車が一度に見られるというレアな体験ができるということになる。

もしかしたら、3世代を一枚のフレームに収める写真を撮ることが出来るかもしれず、そういった意味では非常に貴重な戦車連隊だ。

時が経てば74式戦車は順次引退していくことになるので、シャッターチャンスを逃したくない人は早めに上富良野に出かけたほうが良いだろう。

また、黒木が大隊長を経験したのは第8戦車大隊。

第8戦車大隊は10式戦車と74式戦車を運用する、大分県玖珠に所在する部隊だが、例に漏れず予算削減と言う名の財務省の虐待に遭っている真っ最中であり、第4戦車大隊と共に、2018年3月での廃止が決まっている。

野戦特科のFH-70などの兵科とともにどんどん数を減らされ寂しい限りだが、当面の間、この傾向は全国の機甲科で続いてしまうだろう。

なお第8戦車大隊と第4戦車大隊はそれぞれ廃止後に合併し、西部方面隊直轄の西部方面戦車隊に編成替えとなる予定だ。

野戦特科もこのような再編が続いているが、予算削減による定数と装備の削減にも関わらず、打撃力の維持向上を図るためには、このような集中運用しか他に道はないであろう。

集中運用と機動展開。

当面のところ、機甲科はこのような部隊配置で運用されていることになる。

なお余談だが、2017年11月現在で第4戦車大隊の大隊長を務めているのは2等陸佐の黒木正憲。

黒木が大隊長を務めた第8戦車大隊と同じ玖珠駐屯地に所在する部隊だが、黒木正富と一文字違いの大隊長だ。

年齢的には兄弟であっても不自然では無さそうな感じだが、詳細はわからない。

第2師団隷下にあり、機甲師団である第7師団以外に連隊編成がとられているのはここ、第2戦車連隊のみとなる。

機甲科の幹部にとって、連隊長相当職としてこれ以上はない名誉あるポストであるだけに、黒木に対する期待の大きさが窺えると言えるだろう。

38期相当の幹部であれば、2019年夏に最初の陸将補が誕生する年次ということになる。

2017年現在であれば、まさに1等陸佐として最前線指揮官を務めている世代で、この世代が我が国の実力部隊を実際に動かしている高級幹部だ。

安全保障環境が厳しさを増す中、各地の機甲科で指揮を執り、その特性を熟知している黒木のような機甲科幹部は、戦力の集中と機動展開というこれからの機甲科にとって不可欠な幹部となる。

今後とも注目して、応援していきたい高級幹部の一人である。

◆黒木正富(陸上自衛隊) 主要経歴

平成
6年3月 陸上自衛隊入隊(第36期相当)
7年3月 第10戦車大隊(今津)
13年8月 第10師団司令部第3部(守山)
15年8月 幹部学校付(目黒)
17年8月 第7師団司令部第3部(東千歳)
19年1月 陸上幕僚監部運用支援班(市ヶ谷)
23年4月 第8戦車大隊長(玖珠)
24年3月 幹部学校付(目黒)
25年4月 陸上自衛隊富士学校機甲科部(富士)
27年3月 陸上幕僚監部人事部厚生課(市ヶ谷)
29年3月 第2戦車連隊長(上富良野)

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 上富良野駐屯地公式Webサイト(顔写真)

http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/kamifu_station/commander/commander.html

防衛省陸上自衛隊 第2戦車連隊公式Webサイト(着任式)

http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/2tk/list/rco/rco.html

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