大庭秀昭(おおば・ひであき)|第30期・陸上自衛隊

大庭秀昭は昭和39年3月生まれ、福岡県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第30期の卒業で幹候は67期だ。

職種は判別しないものの、おそらく普通科であると思われる。

平成29年3月(2017年3月) 北部方面総監部幕僚長・陸将補

前職は幹部候補生学校長であった。

2017年11月現在、我が国で最大の方面隊である北部方面隊の幕僚長を務める大庭だ。

30期と言えば、2017年夏の将官人事で最初の陸将が誕生したばかりの世代であり、まさにこれから、自衛隊の最高意思決定を行っていく、我が国国防の要となる年次である。

そんな中、大庭は陸将補に昇任後、幹部候補生学校長を務め、さらに北部方面総監部幕僚長を歴任するなど、その中心的役割を果たしているということになる。

なお、上記の写真はその幹部候補生学校長であった際に、OB・OGたちが母校を訪問するイベント、

「ホームカミングデー」のいち場面を撮影したものだ。

大庭が校長を務めている時は、第19期と第20期の卒業生たちが懐かしの前川原(幹部候補生学校)を訪れた。

それにしても、後ろ姿は見事に ハゲばかり 年季の入った、堂々たるOB・OGの姿だ。

第19期、20期と言えば、大庭とは10年以上の差があるわけなので、2等陸佐にとっての陸将補のようなものであろう。

陸幕で言えば、ヒラとして仕事をしていた時代に課長~部長を務めていたような人たちである。

いつも剛毅な大庭がどこか固く見えるのも無理はないかもしれない。

その大庭の佐官時代に目を向けると、連隊長は大阪・信太山の第37普通科連隊。

どんな寒い時期でも戦闘服は半袖というのがトレードマークの連隊長であったが、この時期大庭はお正月に、「連隊の有志」とともに大阪の「住之江公園」まで15kmの集団散歩に出かけている。

なお住之江公園には、まことに偶然だが大阪護國神社があるので、連隊の皆とついでに、初詣にも立ち寄ったそうだ。

またこの際、散歩には連隊全員が参加したので、図らずも戦前、歩兵第37連隊がお正月の恒例行事にしていた大阪護国神社への行軍と初詣が、実に65年ぶりに復活したことになる。

偶然とは言え、第37普通科連隊の護国神社参拝は宮司など関係者を大いに喜ばせ、先の戦果で命を落とされた英霊に対する、何よりの慰霊になったことだろう。

とは言えこの時期は、まだ東日本大震災の前である。

自衛隊に対する理解が進んできた時期とは言え、世論が積極的に自衛隊を支持し始めたのは、はやりあの震災後だ。

その震災前にこのような  行軍参拝  集団散歩に出掛けるのは、強い信念がないとできるものではない。

熱い心と強い意志を持った、陸自の高級幹部らしい連隊長であった。

このようなキャリアを持つ大庭に、陸将補昇任後の最初のポストとして、幹部候補生学校長のポストを用意するのもまた、人事権者の意志を感じさせるものだ。

幹部候補生学校長は、幹部候補生たる若者の、将来に渡る価値観や意思決定にも大きな影響を与える存在になる。

まさに大庭のような男にこそ、ふさわしいポストであるといえるだろう。

なお大庭の昇任歴を少し追ってみると、陸上自衛隊に入隊したのは昭和61年3月で、1等陸佐への昇任が平成17年1月。

30期組1選抜(1番乗り)のスピード出世で順調に駆け上がってきたが、将補に昇ったのは平成26年3月だ。

これは同期1番乗りに比べ2年半遅れということになり、1等陸佐時代の現場指揮官経験が分厚いものになっている。

このようなこともあり、2017年夏の将官人事で、1番乗りで陸将に昇ったものの中に大庭の名前はなかったが、早ければ現職の後職として、2019年度には陸将に昇るものと期待している。

なお参考までに、30期組で陸将1番乗りを果たしたものは以下の通りであり、この3名が今のところ、次の次の陸上幕僚長候補として切磋琢磨していくことになりそうだ。

野澤真(第30期)・第2師団長

髙田祐一(第30期)・第4師団長

小野塚貴之(第30期)・第7師団長

(肩書はいずれも2017年11月現在)

これまでのキャリアと夏の人事を見ている限り、この3名の中で特に突き抜けているのは髙田であると言えるかもしれない。

とは言えまずはこの3名が、近い将来に陸上幕僚副長、防衛大学校幹事、統合幕僚副長といった要職を経て、いずれかの方面総監に昇っていくことだろう。

要職に昇るばかりが幹部としてのあり方ではないが、それでも大庭には、ぜひここからキャッチアップして、さらに大きな仕事を任されてくことを期待したい。

まずは北部方面総監部幕僚長の後職にどのようなポストを任されるのか。

そして陸将への昇任はあるのか。

ぜひ、注目をして貰えれば幸いだ。

◆大庭秀昭(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
61年3月 陸上自衛隊入隊(第30期)

平成
9年1月 3等陸佐
12年7月 2等陸佐
15年8月 陸上幕僚監部調査課
17年1月 1等陸佐
17年8月 幹部学校付
18年8月 西部方面総監部防衛課長
21年3月 第37普通科連隊長
23年8月 東北方面総監部防衛部長
25年12月 第10師団副師団長
26年3月 陸将補
27年3月 幹部候補生学校校長
29年3月 北部方面総監部幕僚長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 幹部候補生学校公式Webサイト(ホームカミングデー画像)

http://www.mod.go.jp/gsdf/ocsh/doukiseikai1.html

防衛省 東京地方協力本部公式Webサイト(採用予定者記念講話)

http://www.mod.go.jp/pco/tokyo/about/d_general_13.html

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