亀山慎二(かめやま・しんじ)|第31期・陸上自衛隊

亀山慎二は昭和38年4月生まれ、長崎県出身の陸上自衛官。

防衛大学校は第31期、幹候は68期の卒業だ。

出身職種は判明しないが、恐らく機甲科であろうと思われる。

平成28年7月(2016年7月) 中央情報隊長・陸将補

前職は東北方面総監部幕僚副長(行政)であった。

機甲科出身であると予測した亀山だが、その1佐以降のキャリアは情報科の将校というにふさわしいものであり、出身職種は情報科と言っても差し支えないほどだ。

しかしながら、情報職域の仕事が職種化されたのは2010年であり、未だ尉官時代から生え抜きの情報将校はいない状況。

そのためこれまでは、諸職種の中から特に適性があるものに情報系の職域を担わせ、特に成果を挙げたものをその担当将官に充てている状況であると思われる。

あるいは亀山もその一人であり、2017年11月現在で中央情報隊長を務めているが、そのキャリアは情報系を含めて非常に多岐にわたる。

いわばなんでもこなせる非常に守備範囲の広い将官であり、頼もしい存在だ。

なおその中央情報隊。

余り聞きなれない組織かもしれないが、この記事をポストしている時点でまだ10年の歴史しか持たない、2007年に発足したばかりの新しい組織である。

戦場となる可能性がある地域の地理情報を収集し、作戦情報と突き合わせて分析を行うこと。

偵察情報の分析を行い、作戦情報に対するフィードバックを行うことなど、戦闘部隊がその力を最大限に発揮するための、あらゆる情報の収集と分析を行う。

そのため、諸外国に情報収集を目的とした人員の派遣、有り体に言ってスパイと呼ばれる存在に近い役割を送り込んでいるとされ、その活躍は我が国の安全保障の要諦であると言える。

極めて重要な組織だ。

その組織のトップを務めているのが亀山であり、その働きぶりに部隊の生命線が掛かっていると言っても過言ではないほどに、重い職責を担う。

なお2018年3月の陸自大改革においては、防衛大臣直轄の組織から陸上総隊隷下の部隊へと編成替えが予定されている。

陸上総隊の役割と重要性もまた、極めて重いものとなる。

その亀山のキャリアを詳しく見てみると、陸上自衛隊に入隊したのが昭和62年。

1等陸佐に昇ったのが平成18年1月であったので、第31期組の1選抜(1番乗り)でのスピード出世だ。

陸将補に昇ったのは平成25年12月であったので、同期の1番乗りに遅れること1年5ヶ月ということになる。

しかしながらその分、1等陸佐時代の指揮経験は極めて多岐にわたり、豊富な現場経験がとても頼もしいキャリアとなっているのが特徴だ。

平成19年にはCRF(中央即応集団)防衛部長。

平成21年には、我が国最強の機甲戦闘集団の一つと呼び声の高い精鋭、第72戦車連隊で連隊長として指揮を執る。

その後、第3師団副師団長や東北方面総監部幕僚副長など、より大きな戦闘単位での指揮経験も抜かりはない。

さらにその間、陸幕情報課地域情報班長や情報部情報課長、小平学校副校長も務めるなど、情報系将校としても幅広い活躍を見せた。

戦闘部隊の指揮と情報系職種を共に経験することで、戦闘部隊にとって活きた情報を供給することができ、また戦闘部隊の指揮官として活きた情報の収集に臨むことができる、まさに理想的な中央情報隊長であると言えるだろう。

これほど分厚い経験に支えられた中央情報隊長は、本当に頼もしい。

さて、その31期組であるが、まだ1番出世の者でも陸将補を出す年次には至っていない。

2017年夏の将官人事では、30期組が最初の陸将に昇ったので、31期組から1番乗りの陸将が出るのは2018年夏の人事ということになる。

その候補者である、31期の陸将補たちには以下のものがいる。

今、まさに陸将補の最多世代であり14名もいる状況だ。

鵜居正行(第31期)・第3施設団長  兼ねて南恵庭駐屯地司令

沖邑佳彦(第31期)・陸上幕僚監部運用支援・訓練部長

片岡義博(第31期)・第1特科団長兼ねて北千歳駐屯地指令

亀山慎二(第31期)・中央情報隊長

竹本竜司(第31期)・第11旅団長

中野義久(第31期)・東部方面総監部幕僚長兼ねて朝霞駐屯地司令

野村悟(第31期)・中央即応集団副司令官

原田智総(第31期)・第15旅団長

蛭川利幸(第31期)・中部方面総監部幕僚長

藤岡登志樹(第31期)・陸上自衛隊富士学校副校長

前田忠男(第31期)・陸上幕僚監部防衛部長

眞弓康次(第31期)・陸上自衛隊武器学校長兼土浦駐屯地司令

森脇良尚(第31期)・第2師団副師団長

吉野俊二(第31期)・陸上自衛隊化学学校長兼大宮駐屯地司令

(肩書はいずれも2017年11月現在)

数が多いので、ここでの詳細な紹介は割愛させて頂き、1選抜で陸将補に昇ったものだけを簡単に記す。

沖邑、竹本、原田、前田の4名であり、いずれも平成24年7月に陸将補に昇った。

あくまでも2017年11月現在ではあるが、この4名がトップ集団を形成しており、この内の何名かは、2018年夏の人事で陸将に昇任するだろう。

そしてこの時に陸将に昇ったものが、第31期組の陸上幕僚長候補として、力強い名乗りを上げることになる。

まさにこれから先の5年間、我が国の平和と安全に重大な意思決定を行っていく世代だ。

亀山と併せ、これら31期組将官の人事異動には注目し、追っていってもらえれば幸いだ。

◆亀山慎二(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
62年3月 陸上自衛隊入隊(第31期)

平成
10年1月 3等陸佐
13年7月 2等陸佐
16年3月 陸上幕僚監部教育訓練計画課
18年1月 1等陸佐
18年3月 東部方面総監部防衛部付
19年3月 中央即応集団防衛部長
19年12月 陸上幕僚監部情報部情報課地域情報班長
21年12月 第72戦車連隊長
23年8月 陸上幕僚監部情報部情報課長
25年12月 小平学校副校長 陸将補
26年12月 第3師団副師団長
27年12月 東北方面総監部幕僚副長(行政)
28年7月 中央情報隊長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 第3師団公式Webサイト師団だより(顔写真及び着任式)

http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/prmagazine.html

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