権藤三千蔵(ごんどう・みちぞう)|第29期・陸上自衛隊

権藤(權藤)三千蔵は昭和37年4月生まれ、福岡県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第29期の卒業で幹候66期、出身職種は特科であることは間違い無さそうだが、野戦特科か高射特科か判明しない。

平成28年7月(2016年7月) 東北方面総監部幕僚長・陸将補

前職は監察本部監察官であった。

なお権藤の表記は、正しくは權藤三千蔵だが、簡易体の権藤で表記する失礼をご容赦頂きたい。

最初にお詫びとお断りをしておきたい。

権藤に関して、顔が判別できる画像は、過去に補職されていた職場の広報誌を含めて探し尽くしたが、上記の1枚しか見当たらなかった。

2017年度に東北方面隊で開かれた、日米共同方面隊指揮所演習における一コマだ。

中央に見える山之上総監の左側にいるのが、顔立ちと階級章からみて恐らく権藤で間違いないと思われる。

併せてお断りしておくと、アイキャッチ画像は権藤と直接関係がない。

同じ日米共同方面隊指揮所演習の特集ページにおいて、苦笑しながら踊る山之上総監が微笑ましかったのでついご案内したくなった。

陸自の最高幹部が三味線に合わせて踊る姿など、なかなかお目にかかれるものではなく、ある意味で貴重な一枚なので、宜しければと思いシェアさせて頂いた。

話を元に戻したい。

2017年12月現在、東北方面総監部幕僚長を務める権藤だ。

研究者肌の理論派で、電磁波に関する著作など、研究論文も数多い。

連隊長職は野戦特科である第10特科連隊で、団長職は第1高射特科団で指揮を執るなど、特科の現場で指揮官を歴任した。

その権藤のキャリアの中でも特に目立つのは、やはりスェーデン防衛駐在官のポストであろうか。

スェーデンは北欧、スカンディナヴィア半島に位置し、西にノルウェー、東にフィンランドと接しているが、地続きの国はこの2カ国のみだ。

然しながら、バルト海を挟んでロシアと向かい合っており、歴史的にロシアからの軍事的圧力に苦しんできた国である。

そのため、ロシアを刺激することを恐れ今も(2017年12月)NATOに加盟しておらず、軍事的脅威と安全保障のバランスに苦慮する国情となっている。

加えて人口はわずか980万人で常備正規軍の数は僅か12000名ほど。

ロシアとは地続きではない事を考えても、なかなか心もとない数のように思えるが、そのためにロシアの「天敵」であるフィンランドと準軍事同盟を結んでおり、ロシアからの脅威に協働してあたることを約束している。

同様にロシアからの軍事的脅威に晒され続け、軽武装で国防を支える我が国の安全保障政策を考える上で非常に参考になる国だ。

権藤が担った防衛駐在官の仕事は、軍事関係者と交流を重ね、軍人同士だからこそ出来る外交を展開することも重要な任務の一つになる。

きっと大きな成果を日本に持ち帰り、我が国の防衛構想や安全保障政策にも大いに影響を与える活躍を見せてくれたはずだ。

さて、その権藤は29期組だが、2017年12月現在で陸上幕僚長を務めるのは山崎幸二(第27期)

客観的に見て、恐らくその後任は28期組から選ばれることになると思われるため、29期組は恐らくその後の陸上幕僚長を選抜する際に、対象になる世代だ。

そして29期組は既に、その最終出走馬が出揃っており、陸上幕僚長候補のレースは最終盤段階にある。

その候補となる陸将たちは以下の通りだ。

柴田昭市(第29期)・第1師団長

山内大輔(第29期)・陸上自衛隊関東補給処長

清田安志(第29期)・第6師団長

納富 中(第29期)・第9師団長

本松敬史(第29期)・統合幕僚副長

上尾秀樹(第29期)・防衛大学校幹事

高田克樹(第29期)・陸上幕僚副長

※肩書はいずれも2017年12月現在

これら陸将の中でも、事実上は本松、上尾、髙田の3名に絞られていると言って良いだろう。

この3名は既に師団長クラスをパスし、その上級職に着任しているからだ。

とは言え、山崎陸幕長の任期は通常で考えると2019年夏。

28期の陸幕長も2年務めるとなれば、2021年頃が次の次の陸幕長選抜のタイミングになりそうなので、まだ先のことであり、人事予想は困難だ。

権藤については、それら同期陸将とは別ルートでの出世街道を走るエリートであり、陸幕長レースに関わることはない。

恐らく後職では、開発系の要職でさらに活躍を重ねて行くことになるのではないだろうか。

この先の5年は、権藤を始めとした29期組が最高幹部として、日本の平和と安全を守っていく主な担い手の世代となる。

その活躍にはしっかりと注目し、そして応援していきたい。

◆権藤三千蔵(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
60年3月 陸上自衛隊入隊(第29期)

平成
8年1月 3等陸佐
11年7月 2等陸佐
15年6月 スェーデン防衛駐在官 1等陸佐
18年7月 陸上幕僚監部開発課総括班長
20年4月 第10特科連隊長
21年12月 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官
22年7月 陸上幕僚監部開発課長
25年3月 第1高射特科団長 陸将補
27年8月 監察本部監察官
28年7月 東北方面総監部幕僚長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 東北方面隊公式Webサイト(YS-73演習画像)

http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/neahq/17YS/YS73/YS73.htm

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