滝澤博文(たきざわ・ひろふみ)|第29期・陸上自衛隊

滝澤博文は昭和38年1月生まれ、長野県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第29期の卒業で幹候66期、出身職種は機甲科だ。

平成28年3月(2016年3月) 陸上自衛隊高等工科学校長・陸将補

前職は中部方面総監部防衛部長であった。

なお、陸上自衛隊高等工科学校長としての指導方針は以下の通り。

【統率方針】

「学校理念の実現」

【要望事項】

職 員

1.情熱と愛情

2.理論と実践

生徒

1.目標を立て日々努力せよ

2.真の友情を育め

自衛隊少年工科学校出身で、その後防衛大学校に進んだ機甲科のエキスパート、滝澤だ。

なお滝澤の画像は、防衛省の公式サイトの中で見つけることは本当に難しかった・・・。

この画像は、滝澤が1等陸佐で中部方面総監部防衛部長であったころのもの。

近畿中部防衛局主催のセミナーパンフレットで、滝澤の画像がほんの小さく掲載されているものを防衛局の公式サイトでやっと発見できたので、目一杯引き伸ばしサイズ調整したものである。

そのため、画像がやや荒っぽいがご容赦願いたい。

さて、その滝澤であるが、2017年12月現在の補職は陸上自衛隊高等工科学校長。

滝澤自身も、高等工科学校の前身に当たる少年工科学校第24期生徒の出身であり、15歳の頃から陸上自衛官を務めていた、筋金入りの叩き上げだ。

その後防衛大学校に転じ、いったん陸自を退職。

無事防衛大学校を卒業すると、再び陸上自衛隊に入隊するというキャリアの持ち主である。

なお、少年工科学校は階級を持つ自衛官の扱いであり、防衛大学校は階級を保たない学生(自衛隊員)の立場なのでこのような事になったが、少年工科学校が高等工科学校に改組された際にこの仕組みは廃止。

高等工科学校生徒は、自衛隊員であって自衛官ではない、防衛大学校学生と同じ身分の扱いとされたため、現在ではこのようなキャリア形成にならない。

頭を青くなるまで刈り上げ、生徒の立場で入学式に臨んだのが実に38年前。

それから多くの現場で指揮を執り、また要職を歴任し、気がつけば校長の立場で入学式に臨み、訓示を行う側になった。

「陸上自衛隊の将来を担う「宝」である生徒の育成に全力を尽くす」と、熱い気持ちを説く言葉には、並々ならぬ意気込みを感じる。

きっと、同じ学び舎で育った者として、厳しくも愛情あふれる指導で、未来の宝たちを大きく育ててくれるだろう。

さて、その滝澤のキャリアを少し詳細に見てみたい。

防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に入隊したのが昭和60年3月。

1等陸佐に昇ったのは平成16年1月なので、29期組1選抜(1番乗り)ということになる。

連隊長ポストは、我が国の北方防衛の要である第2戦車連隊長。

第2戦車連隊は第2師団隷下の戦車連隊であり、冷戦時代から、対ソ戦争の最前線と位置づけられてきた極めて精強な部隊で、機甲科幹部として最高に名誉な連隊長職の一つだ。

ちなみに、あくまでも2017年12月現在の装備だが、第2戦車連隊には我が国で唯一、74式戦車、90式戦車、10式戦車の3世代が実戦配備されている。

74式戦車は間もなく全車両が退役するので、この珍しい状況も間もなく見納めとなるだろう。

ぜひ、上富良野駐屯地のイベントにはなるべく早く足を運び、この貴重な状況をカメラに収めて楽しんで欲しい。

他に、1等陸佐時代にはCRF(中央即応集団)幕僚副長や第2師団幕僚長、中部方面総監部防衛部長などの要職を歴任し、平成28年3月に陸将補に昇任。

昇任と同時に陸上自衛隊高等工科学校長に着任し、この懐かしの学び舎に戻った。

なお滝澤は、防衛大学校卒業のエリート幹部とは言え、少年工科学校で学んだほどに現場を愛し、現場力を積み上げてきた幹部である。

陸上幕僚長候補レースを引き合いに出すことは余り意味が無いことかもしれないが、29期組と言えば次の陸上幕僚長、もしくはその次の陸上幕僚長に着任するものが出てくる可能性がある年次なので、以下に簡単に触れておきたい。

あくまでも2017年12月の段階だが、その29期組の同期では以下の陸将たちが切磋琢磨し、頂点を目指して任務に励んでいる。

本松敬史(第29期)・統合幕僚副長

上尾秀樹(第29期)・防衛大学校幹事

高田克樹(第29期)・陸上幕僚副長

柴田昭市(第29期)・第1師団長

清田安志(第29期)・第6師団長

納富 中(第29期)・第9師団長

山内大輔(第29期)・陸上自衛隊関東補給処長

※肩書はいずれも2017年12月現在

これら陸将の中で、実質的な陸幕長候補レースは本松、上尾、髙田の3名に絞り込まれたと言って良いだろう。

まだ先のことでは在るが、こちらも楽しみに注目してもらえれば幸いだ。

この先30年に渡り、陸上自衛隊の現場を支えることになる幹部を育て、その人格形成や矜持と言った価値観にも大きな影響を与えることになる滝澤。

非常にやりがいがあると同時に、極めて重い責務を背負ったことになるが、豊富な現場経験と積み上げた知見できっと素晴らしい若者たちを育ててくれることだろう。

滝澤校長の指揮する高等工科学校には今後も注目し、応援していきたい。

◆滝澤博文(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
53年3月 陸上自衛隊少年工科学校入校(生徒第24期)
56年3月 陸上自衛隊を退職(防衛大学校入学)
60年3月 陸上自衛隊入隊(第29期)

平成
8年1月 3等陸佐
11年7月 2等陸佐
16年1月 1等陸佐
16年8月 幹部学校付
17年8月 東部方面総監部防衛部長
19年3月 中央即応集団幕僚副長
20年4月 第2戦車連隊長
21年12月 研究本部主任研究開発官
22年12月 第2師団幕僚長
25年8月 中部方面総監部防衛部長
28年3月 陸上自衛隊高等工科学校長 陸将補

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省 近畿中部防衛局公式Webサイト(顔写真)

http://www.mod.go.jp/rdb/kinchu/public_relations/index.html

防衛省陸上自衛隊 高等工科学校公式Webサイト(入学式写真)

http://www.mod.go.jp/gsdf/yt_sch/jyouhou/4gatu/index.html

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