長谷川敬(はせがわ・けい)|第34期・陸上自衛隊

長谷川敬は昭和40年7月23日生まれ、岡山県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第34期の卒業で幹候71期、職種は野戦特科だ。

平成28年12月(2016年12月) 自衛隊島根地方協力本部長・1等陸佐

前職は陸上幕僚監部人事部人事計画課予備自衛官室長であった。

それにしても、何の嫌がらせなのだろうか。

島根地方協力本部の公式ツイッターは、全ツイートに、

「このメディアには不適切な内容が含まれている可能性があります。 」

という警告が表示されてしまう(PCでブラウザはクロームを使用)。

100歩譲って武器画像なら、まだわからなくもないが、自衛隊のコンサートであったり、学生説明会の画像だったりだ。

ちなみにこの表示は、ユーザーからの通報で自動的に表示されてしまうもののようなので、毎日のように島根地方協力本部のツイートを「不適切報告」している人がいるということか。

なかなか戦慄するほど、自衛隊を憎んでいる人がいるということなのだろう。

暇にしても、もう少し生産的なことができないものなのだろうか。

それはさておき、2017年12月現在で島根地方協力本部長を務める長谷川だ。

鳥取と島根はどっちがどっちだったかわからなくなるが、右が鳥取で左が島根。

山口県の東にある島根の地方協力本部で、本部長を務める。

どちらも、都道府県別人口ランキングで46位、47位が定位置になってしまっているが、こちらは島根が46位で約68万人。鳥取が47位で約56万人と、人口もさることながら、自衛隊を志してくれる若者を集めるにも、なかなか苦労する環境になっている。

地方協力本部の役割は、自衛隊を志してくれる若者を一人でも多く集め、優しく丁寧に説明し、対応すること(・・・入隊までは)

また長年に渡り国防に貢献してきた幹部や曹士の第二の人生を支援するべく、再就職先を探すこと。

それに自衛隊の知見を活かし、各種講演会を開催し、また行事の支援などを通じて、自衛隊に対する理解を深めてもらうことなどだ。

中でも、長谷川が地本長着任後に行った講演会の中で印象的だったものは、安保法制をわかりやすく解説するテーマであっただろうか。

日本の安全保障が致命的に抱えている根本的な問題をわかりやすく解説するものだったが、すなわち「法整備」の考え方だ。

軍隊を縛る法律は、「やっていいこと」を記すものではなく、「やってはいけないこと」を縛るものでなくてはならない、という基本原則の話である。

当たり前の前提だが、もし軍隊を縛る法律が「やっていいこと」を記すものであれば、戦い方は全て、その法律に基づくオプションに限定されてしまうことになる。

そして、出方や戦い方が幾つかしか無いような軍隊がまともに戦えるわけがなく、敵に予め、そのオプションを全て封じられるだけだ。

「やってはいけないこと」を記すものであれば、戦い方や出方は無限になり、軍隊は自由度を高めることができるわけだが、自衛隊を縛る法律は、残念ながら「やっていいこと」を記す原則になっている。

2015年に成立した安保法制では、この原則が漸く「やってはいけないこと」を記す方向に向いてきた感があるが、それでもまだ問題は多い。

長谷川の講演は、このような原則と考え方、今後のあり方について解説するものであったが、非常に興味深いものであった。

その長谷川のキャリアについてだが、専門は野戦特科。

連隊長は、北熊本の第8特科連隊で経験しているが、残念ながらと言うべきだろうか、2018年3月で廃止・新編が決まっている。

2017年12月現在、地対艦ミサイル部隊を除く野戦特科は、全兵科の中でもっとも予算削減を強いられている部隊かもしれない。

そのような中で、師団隷下にあった幾つかの野戦特科を統廃合し、方面隊の直轄部隊として再編し、さらに機動展開能力を高めることで即応力を上げること。

これが野戦特科に課せられている命題だが、第8特科連隊も例外ではなく、その移行準備中というのが2017年12月の状況だ。

なおこの際、第8特科連隊の隊員の中からは、野戦特科の知見を活かし水陸機動団に移るものが多くあると報じられている。

水陸機動団、日本版海兵隊と言ったほうが通りが良いかも知れないこの組織は、西部方面隊隷下の中で、その存在感を日増しに高めている組織だ。

長谷川が先人から引き継ぎ、そして後に伝えてきた第8特科連隊の伝統と魂は、水陸機動団のDNAの一部になり、我が国の平和と安全に貢献し続けることになる。

なお、長谷川は防衛大学校第34期の卒業。

第34期と言えば、2015年夏の人事で最初の将補が選抜されたばかりの世代であり、佐官として、あるいは将補として、現場指揮の中心にある世代だ。

そして、2017年12月現在でのデータだが、その34期で陸将補に在るものは以下の幹部である。

荒井正芳(第34期)・研究本部総合研究部長 2015年8月

柿野正和(第34期)・陸上幕僚監部監理部長 2015年8月

小林弘樹(第34期)・東部方面総監部幕僚副長 2015年8月

橋爪良友(第34期)・中央即応集団副司令官 2015年8月

佐藤真(第34期)・防衛監察本部監察官 2016年3月

鳥海誠司(第34期)・第6師団副師団長 2016年7月

松永康則(第34期)・陸上自衛隊幹部学校副校長 2017年3月

大場剛(第34期)・第4師団副師団長 2017年8月

※肩書はいずれも2017年12月現在。末尾数字は陸将補昇任時期。

今後もまだまだ、将補に昇り活躍するものがどんどん出てくる年次だ。

この先、7~8年に渡り現場指揮を執り、あるいは最高意思決定を行っていく中心になっていくが、長谷川もその一人である。

ぜひ34期組の活躍に注目し、応援して欲しい。

◆長谷川敬(陸上自衛隊) 主要経歴

平成
2年3月 陸上自衛隊入隊(第34期)
16年3月 中央資料隊付(米国陸軍指揮幕僚大学留学)
17年8月 陸上幕僚監部教育訓練部教育訓練課(市ヶ谷)
19年3月 陸上幕僚監部装備部装備計画課(市ヶ谷)
21年3月 幹部学校付(目黒)
22年3月 情報本部統合情報部(市ヶ谷)
24年12月 第8特科連隊長(北熊本)
26年12月 陸上幕僚監部人事部人事計画課予備自衛官室長(市ヶ谷)
28年12月 自衛隊島根地方協力本部長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省 島根地方協力本部公式ツイッター(だるま画像)

http://www.mod.go.jp/pco/shimane/

防衛省 平成26年度防衛白書公式Webサイト(島嶼防衛画像)

http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2014/html/nd300000.html

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