山﨑嘉樹(やまざき・よしき)|第28期・陸上自衛隊

山﨑嘉樹は昭和37年1月生まれ、鹿児島県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第28期卒業で幹候65期、出身職種は武器科だ。

平成29年12月(2017年12月) 陸上自衛隊九州補給処長兼ねて目達原駐屯地司令・陸将補

前職は防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理総括官であった。

2018年1月現在、九州補給処長兼ねて目達原駐屯地司令を務める山﨑だ。

目達原駐屯地の公式Webサイトのプロフィール一覧では、なぜか前職が開発実験団長となっているが(2018年1月現在)、正確には開発実験団長の次に防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理総括官に補職され、九州補給処長に異動になっている。

最終学歴は熊本大学大学院。

おそらく、昭和62年3月からの健軍駐屯地業務隊付の時代に履修したと思われるが、その知見を活かし、武器科の幹部として研究開発系の要職も多く歴任しているのが印象的なキャリアだ。

その山﨑のキャリアを少し詳しく見てみたい。

陸上自衛隊入隊は昭和59年3月なので、防衛大学校第28期ということになる。

現場においては、武器教導隊整備小隊火器班長や第4後方支援連隊武器大隊長など、武器系の幹部として指揮を執り、連隊長は第11後方支援連隊長で経験。

研究開発者としてのキャリアでは、技術研究本部や防衛研究所で要職を歴任し、陸将補に昇って最初の補職は開発実験団長であった。

また、特徴的なのはやはり防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理総括官のポストだろうか。

このポストは、従来は陸海空自衛隊の各部隊が担っていた調達に関する職務を一元的に管理・把握し、その調達から廃棄までを設計して最も効率的な武器や資材の調達を行う部署だ。

その陸上担当の実務責任者ということになる。

現場実務に長け、なおかつ研究開発にも通じている高級幹部のみが補職されるポストであり、山﨑には極めてふさわしいポストであったといえるだろう。

これら役職を積み上げ、2017年12月からは九州補給処長という、西部方面隊の資材調達を一手に担う部門のトップに着任した。

次に、山﨑の同期である28期について、陸上幕僚長候補レースの状況を見てみたい。

2018年1月現在、陸上幕僚長を務めるのは山崎幸二(第27期)

その1期後であり、また陸自は陸海空自衛隊の中で幕僚長の若返りが最も進んでいることから、おそらく山崎幸二の後任である第37代陸上幕僚長には、第28期組の中から選抜される可能性が高いだろう。

そして既に、その最終候補者たちは出揃っており、以下の陸将たちの中から選ばれることになると思われる。

田浦正人(第28期)・北部方面総監 機甲科出身

住田和明(第28期)・東部方面総監 高射特科出身

岸川公彦(第28期)・中部方面総監 施設科出身

湯浅悟郎(第28期)・西部方面総監 普通科出身

岩谷要(第28期)・陸上自衛隊研究本部長 施設科出身

この中で最も可能性が高いのは、おそらく住田と岸川だが、その理由についてはこちらのコラム、

【コラム】初代陸上総隊司令官人事予想|2017年10月

で詳述しているのでここでは割愛したい。

その時期についてはなんとも明言が難しい。

というのも、河野克俊(第21期)・統合幕僚長が果たしていつまで統合幕僚長を務めるのか、今の状況では見通しが立ちにくいからだ。

おそらく河野の後任である第6代統合幕僚長には、陸幕長である山崎幸二が着任することになるだろう。

しかしその時期について、果たして2度も延長された任期が切れる2018年5月なのか。

それとも、流動的な北朝鮮情勢の中にあって、異例中の異例である河野の3度めの定年延長があるのか。

それによっても大きく変わってくるからだ。

先述のように、河野の後任である統幕長に山崎幸二が着任した場合、陸上幕僚長の後任には28期組から選ばれる可能性が高い。

そうなると、28期組の将官たちは基本的に新しいポストに異動すること無く、現行ポストの切りがいいタイミングで退役ということになるだろう。

つまり、2018年5月に統幕長人事があった場合、山﨑(嘉樹)は、あるいは九州補給処長を最後に、長年親しんだ陸自の制服を置くことになるのではないだろうか。

2018年3月の陸自大改革では、おそらく陸自の27期で将官にあるものたちのほとんどが自衛隊を去るだろう。

さらに統幕長人事によっては、28期組の退役もやや早いものになるかもしれない。

寂しいことだが、どれだけ優れた将官にも退役の時が来てしまうことを改めて思い知ることになる、春の人事になりそうだ。

とは言え、まだ何も決まったことはなく、統幕長が動かなければ陸幕長も動かず、まだまだ28期組は、陸自の最高幹部としてその辣腕を振るってもらわねば困る年次である。

山﨑の活躍にはしっかりと注目し、そして応援していきたい。

◆山﨑嘉樹(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
59年3月 陸上自衛隊入隊(第28期)
59年9月 第310武器野整備中隊(隊付教育)
62年3月 健軍駐屯地業務隊付

平成
3年3月 武器教導隊整備小隊火器班長
4年3月 技術研究本部第4研究所
6年3月 幹部学校付
7年1月 3等陸佐
7年3月 技術研究本部技術開発官付(陸上担当)
9年3月 陸上幕僚監部防衛部防衛課編成班編成係
10年7月 2等陸佐
13年3月 第4後方支援連隊武器大隊長
15年3月 第4後方支援連隊第1整備大隊長
15年7月 1等陸佐
15年8月 幹部学校付
15年9月 防衛研究所
16年8月 幹部学校教育部(戦略教官室教官)
16年12月 統合幕僚会議事務局第4幕僚室年度班長
18年3月 統合幕僚監部主席後方補給官付後方補給室後方計画班長
18年8月 第11後方支援連隊長
20年3月 北海道補給処装備計画部長
21年3月 装備施設本部武器課長
24年3月 補給統制本部火器車両部長
27年3月 北部方面総監部装備部長
28年3月 開発実験団長 陸将補
28年12月 防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理総括官
29年12月 九州補給処長兼ねて目達原駐屯地司令

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 目達原駐屯地公式Webサイト(顔写真)

http://www.mod.go.jp/gsdf/wae/metabaru/sireiaisatu.html

防衛省陸上自衛隊 自衛官募集公式Webサイト(武器科紹介ページ)

http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/sp/streaming/movie/story/ground-leader/kind/subject09/index.html

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