小橋史行(こばし・ふみゆき)|第34期・陸上自衛隊

小橋史行は防衛大学校第34期(国際関係学科)卒業の陸上自衛官。

幹候は71期の卒業で、職種は野戦特科だ。

生年月日は判明しないものの、第34期であれば、ストレートの場合昭和42年度の生まれにあたる。

平成29年3月(2017年3月) 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官・1等陸佐

前職は自衛隊帯広地方協力本部長であった。

2018年1月現在、陸上自衛隊研究本部主任研究開発官を務める小橋だ。

前職は帯広地方協力本部長であったが、その前職も陸上自衛隊研究本部主任研究開発官であり、1つのポストを挟んで元のポストに戻るという人事異動は、1佐級の高級幹部ではかなり珍しいのではないだろうか。

とはいえ、陸上自衛隊研究本部は2018年3月末で廃止となり、陸上自衛隊教育訓練研究本部として再編されることになっている。

職掌範囲が非常に大きくなり、まるで別物のように存在感が大きくなる組織なので、おそらく前回と違い、今回はその発足準備と、新しく設置されるであろうポストに着任することが前提の補職であったのではないだろうか。

ちなみに陸上自衛隊教育訓練研究本部は、従来の研究本部の役割に加え、陸自が持つ各種学校を統制する役割を担う。

これは、陸自においてこれまで研究と教育が一元的に運営されておらず、研究本部の成果が各種学校の教育に十分に反映されているとは言えなかった反省を踏まえた組織改編だ。

この組織改変により、陸自は様々な活動から得た知見を研究成果としてさらに発展させ、そしてその知見を各種学校でダイレクトに教育に活かすことができるようになることが期待されている。

なお、この話題は別のコラム、

【新組織】陸上自衛隊・教育訓練研究本部 その役割と将来性

で詳述しているのでここでは割愛するが、いずれにせよ過渡期にある陸自において、小橋はそのど真ん中で改革を実行する担当者ということになる。

34期組エリートの一人であり、今後の活躍にも注目が集まる一人だ。

なお、その小橋のキャリアについてだ。

陸自に入隊して、2年後には第1次カンボジア派遣施設大隊(UNTAC)の一員としてカンボジアに赴くなど、極めて国際色豊かな経歴が際立っている高級幹部である。

将官ではないために、各種刊行物で昇任履歴が確認できないのが残念だが、小橋はそのキャリアの中で平成21年6月から、駐ドイツ防衛駐在官として3年間の赴任をしている。

そして34期組の1選抜(1番乗り)1等陸佐は、21年1月の昇任人事だ。

ドイツ防衛駐在官は1等陸佐と2等空佐が相当官のポストになっているので、おそらく小橋は34期の1選抜で1等陸佐に昇り、その半年後にドイツに赴いたのではないだろうか。

この推測が正しければ、1選抜で1佐に選抜され、その勢いのままドイツ防衛駐在官も務めたエリートということになりそうだ。

なお小橋は、ドイツ防衛駐在官としての活躍に加え、統合幕僚学校国際平和協力センター長としてもドイツとの相互理解と関係発展に大いに貢献したことを評価され、平成25年8月にドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章している。

現役自衛官では、おそらく同様にドイツ防衛駐在官を務めた安井寛(第32期)・北部方面航空隊長(肩書は2018年1月現在)の2名しか受章していないのではないだろうか。

なお上記の画像は、その叙勲を伝達された際のものだ。

その他、UNDOF司令部先任兵站幕僚も務めるなど、呆れるほどに国際経験が豊富な高級幹部であり、国際貢献を通して国益を追求しようとする我が国の政策を推進する上で無くてはならない自衛官である。

34期と言えば、2015年夏の将官人事で最初の将補が選ばれた年次にあたるが、小橋もその豊富な国際経験を評価され、いずれ将官に昇ることになるのではないだろうか。

なおその34期組だが、2018年1月現在では以下の者たちが陸将補の階級にあり、出世レースを繰り広げている。

荒井正芳(第34期)・研究本部総合研究部長(2015年8月)

柿野正和(第34期)・陸上幕僚監部監理部長(2015年8月)

小林弘樹(第34期)・東部方面総監部幕僚副長(2015年8月)

橋爪良友(第34期)・中央即応集団副司令官(2015年8月)

佐藤真(第34期)・防衛監察本部監察官(2016年3月)

鳥海誠司(第34期)・第6師団副師団長(2016年7月)

松永康則(第34期)・陸上自衛隊幹部学校副校長(2017年3月)

大場剛(第34期)・第4師団副師団長(2017年8月)

※肩書はいずれも2018年1月現在。( )は陸将補昇任時期。

この先10年近くに渡り、陸上自衛隊の最高意思決定を担い、あるいは現場で中心となって指揮を執ることになる34期だ。

その中にあって、豊富な国際経験と優れた国際感覚で、我が国の国益に貢献し続けることになるであろう小橋である。

その活躍にはより一層注目し、そして応援していきたい。

◆小橋史行(陸上自衛隊) 主要経歴
平成
2年3月 陸上自衛隊入隊(第34期)
4年9月 第1次カンボジア派遣施設大隊(UNTAC)(カンボジア)
9年3月 第3特科連隊中隊長(姫路)
12年9月 陸上幕僚監部防衛部(市ヶ谷)
14年3月 UNDOF司令部先任兵站幕僚(シリア、イスラエル)
18年8月 陸上幕僚監部運用支援・情報部(市ヶ谷)
21年6月 在ドイツ日本大使館防衛駐在官(ドイツ)
24年8月 陸上自衛隊幹部学校教官(目黒)
25年4月 統合幕僚学校国際平和協力センター長(目黒)
26年8月 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官(朝霞)
27年4月 自衛隊帯広地方協力本部長(帯広)
29年3月 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官(朝霞)

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省統合幕僚学校 国際平和協力センター公式Webサイト(各種イベント画像)

http://www.mod.go.jp/js/jsc/jpc/action/index.html

防衛省 帯広地方協力本部公式Webサイト(プロフィール画像)

http://www.mod.go.jp/pco/obihiro/jsdf20160318/outline_manager.html

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