松永浩二(まつなが・こうじ)|第36期・陸上自衛隊

松永浩二は昭和44年11月4日生まれ、福岡県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第36期(電気)の卒業で幹候73期、出身職種は普通科だ。

平成30年3月(2018年3月) 第25代自衛隊沖縄地方協力本部長・陸将補

前職は中部方面総監部幕僚副長であった。

2018年4月現在、沖縄地方協力本部長を務める松永だ。

一般に地本(地方協力本部)は、自衛官の募集、自衛隊広報業務、退職自衛官の再就職支援、地元自治体との連絡及び調整などの業務を行う。

地本長はその責任者ということになるが、こと、この沖縄地本長の役割はこれだけにとどまらない極めて重要な役割を求められ、それだけにエース級の幹部の指定席となっているポストだ。

その役割とは2018年現在、安全保障の最前線となっている南西方面に置いて、地元自治体と良好な関係を築きながら自衛隊に対する理解を深めてもらうこと。

さらに具体的に言うと、宮古島や石垣島に建設中(計画中)である陸自新駐屯地の円滑な計画進捗に協力を引き出し、また配備予定である地対艦ミサイル連隊や高射特科部隊についても、理解を得ることとなる。

もちろんこれらはほんの一例であり、沖縄という土地柄地本は、陸海空各部隊に加え在沖縄米軍とも良好な関係を築く必要がある。

そして、防衛政策が滞りなく進められるため、あらゆる調整役として立ち回ることが求められる極めて重要なポストであると言ってよいだろう。

そういったこともあり、南西方面の危機が高まり沖縄地本長が将補ポストとなった2008年以降、陸将補としてこのポストに就いたものは全員が、松永を含めて同期の1選抜将補となっている。

そしてその幹部とは、具体的に以下の者たちだ。

第20代 山下裕貴(第25期相当)・中部方面総監を最後に退役

第21代 上尾秀樹(第29期)・防衛大学校幹事

第22代 本松敬史(第29期)・統合幕僚副長

第23代 山根寿一(第33期)・東北方面総監部幕僚副長

第24代 井土川一友(第35期)・北部方面総監部幕僚副長

第25代 松永浩二(第36期)・現職

※肩書は全て2018年4月現在。

ご覧の通り、凄い顔ぶれの将官たちばかりだ。

陸上自衛隊では、1選抜で陸将補に昇ることは将来の陸上幕僚長候補に残ったことを意味する。

そのため、トップエリートどころではない同期のエースということになるが、これほどまでにエースが集中的に投入される将補ポストは、自衛隊で唯一と言ってよいだろう。

もちろん自衛隊には、エースが付く傾向が高いポストというものは存在するが、少なくとも将補の二が着任するポストで、例外なく1選抜が着任し続けているのは沖縄地本長のポストだけではないだろうか。

それほどに防衛省と自衛隊は沖縄を重要視しており、同期で最も優れた幹部にしか任せられない要職であると位置づけているということだ。

松永が着任した沖縄地本長とは、それほどまでに重い職責を担うことになる。

なお上記の写真、松永と共に写る、手作り感あふれるゆるキャラは沖縄地本の「広報部鳥」であるくくる君だ。

・・・本当に鳥なのかこれは、と思わなくもないが、それにしてもビニールを膨らませた着ぐるみとは中々斬新である。

ただでさえ暑い沖縄で、野外イベントの際など、中の人は大丈夫なのだろうか・・・。

これも若手曹士の大事なお仕事なのだろう。。

次に、松永を含めた36期組の動向について見てみたい。

その前に、と言っては何だが、松永は1佐で陸幕防衛課勤務時代に「育ボス宣言」をして陸幕広報に掲載されたことがある。

上記の画像はその際のものだが、ただ内容を見ると、時短勤務や育児休暇を取っていたと言うことでは無さそうだ。

ぶっちゃけ、入学式や卒業式などのイベント時には半日休暇を取れやすくした、という程度にしか読めない・・・。

そもそも陸幕防衛課といえば、深夜勤務に休日出勤当たり前の部署である。

そんな過酷な部署のことなので、そんな時くらい、ぜひ代休として積極的に休みを取ってほしい。

とはいえ松永自身は、育ボス宣言をして部下に休みを取りやすくしただけで、自分は全然休んでいなかったのではないだろうか。

自衛隊の幹部は本当に大変だ・・・。

話を元に戻す。

松永が陸上自衛隊に入隊したのは平成4年3月。

1等陸佐に昇ったのが平成23年1月、陸将補に昇ったのが平成29年8月なので、共に36期組1選抜のスピード出世だ。

先述のように、陸自では1選抜で陸将補に昇ることは、近い将来の陸上幕僚長候補に選ばれたことを意味する。

松永もその一人であり、要注目幹部の一人ということになりそうだ。

なおその36期組だが、2017年夏の将官人事で最初の陸将補が選抜されたばかりの世代であり、最新の人事を反映した防衛年鑑(2018年版)はまだ発刊されていない。

そのため、36期組で1選抜将補に昇った幹部がおそらく4名いるはずなのが、まだ全員を把握していないので、判明次第追記したい。

とりあえず、明らかに36期組である幹部だけを以下に記しておく。

松永浩二(第36期)・沖縄地方協力本部長(2017年8月)

德永勝彦(第36期)・第2施設団長(2017年8月)

※肩書は全て2018年4月現在。( )は陸将補昇任時期。

松永については、2017年8月に1選抜で陸将補に昇り中部方面総監部幕僚副長に着任してから、8ヶ月で早くも2つ目の補職となる沖縄地本長だ。

沖縄地本長という補職、要職を多く歴任する人事の動向から考えて、36期1選抜の中でも将来を嘱望されている幹部である、ということになるだろう。

2020年代後半にかけ、我が国の平和と安全を中心になって担っていくことは間違いのない最高幹部だ。

その動向には今後も注目し、そして応援していきたい。

◆松永浩二(陸上自衛隊) 主要経歴

4年3月 陸上自衛隊入隊
5年3月 普通科教導連隊(静岡県御殿場市)
7年8月 幹部候補生学校(福岡県久留米市)
10年3月 第32普通科連隊(埼玉県さいたま市)
12年8月 幹部学校付(東京都目黒区)
14年8月 第34普通科連隊中隊長(静岡県御殿場市)
16年3月 陸上幕僚監部防衛部運用課(東京都新宿区)
18年3月 陸上幕僚監部運用支援・情報部運用支援課(同上)
19年8月 陸上幕僚監部人事部補任課(同上)
22年3月 幹部学校(東京都目黒区)
23年1月 1等陸佐
23年3月 中央情報隊本部付(米戦略大学留学)
24年8月 陸上幕僚監部防衛部防衛課業務計画班長(東京都目黒区)
26年8月 第22普通科連隊長(兼)多賀城駐屯地司令(宮城県多賀城市)
27年8月 陸上幕僚監部防衛部防衛課長(東京都新宿区)
29年8月 中部方面総監部幕僚副長(兵庫県伊丹市) 陸将補
30年3月 自衛隊沖縄地方協力本部長(沖縄県那覇市)

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省 沖縄地方協力本部公式Webサイト・フェイスブック(プロフィール画像)

http://www.mod.go.jp/pco/okinawa/okinawa1/honbucho.html

https://www.facebook.com/1538795643093386/

防衛省 公式Webサイト・フェイスブック(防衛省の取組ページより)

http://www.mod.go.jp/j/approach/others/jinji/worklife/seido/matsunaga.html

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする