小和瀬一(こわせ・はじめ)|第31期相当・陸上自衛隊

小和瀬一は昭和38年1月生まれ、群馬県高崎市出身の陸上自衛官。

東京理科大学(電気工学)を卒業し、幹候68期を修了しているため、第31期相当の幹部ということになる。

出身職種は機甲科だ。

平成30年3月(2018年3月) 第14旅団長・陸将補

前職は陸上幕僚監部監察官であった。

2018年4月現在、第14旅団長を務める小和瀬だ。

15歳の春に陸上自衛隊少年工科学校に入学し、自衛官の道を歩み始めたため、実に40年もの長きに渡り「自衛隊のメシ」を食っている、ベテラン中のベテランである。

そして陸曹に任官後、勤務の傍らで東京理科大学(電気工学)の夜学に学び大卒資格を取得。

改めて幹部候補生として受験をした上で幹候68期に学び、防衛大学校第31期相当として幹部のキャリアを歩み始めた。

ただでさえ忙しい、陸曹として部隊に配置されたばかりの若者が、脇目もふらずに訓練と勉強に励んだ結果としての幹部の職責だ。

小和瀬の鉄の意志と精神力を窺い知ることができる、若き日のキャリア形成になっている。

そして2018年4月現在で小和瀬が任されたのは、第14旅団長のポスト。

第14旅団は、2018年3月の陸自大改革において大規模改編がなされた部隊であり、即応機動型旅団として新たなスタートを切った。

なおこの際の改編では、第14戦車中隊を機動戦闘車隊として第15即応機動連隊の隷下に再編。

そして野戦特科部隊を廃止の上で中部方面特科隊に一元化し、高射特科中隊を高射特科隊に増強する等の組織再編がなされた。

これの意味するところは、第14旅団を軽武装高機動力化し、大規模部隊を迅速に、必要な地点に投入することを企図したものだ。

なおかつ高射特科部隊を増強していることから考え合わせても、その想定戦闘地域は南西諸島方面であり、島嶼防衛を強く意識した部隊構成であると言えるだろう。

陸曹として現場を経験し、第6戦車大隊長や第2戦車連隊長を務め、機動力の用兵にも長けた小和瀬にとっては、まさに適任のポストだ。

さて次に、その小和瀬を含む31期組の人事の動向について見てみたい。

31期は、2018年夏の将官人事で最初の陸将が選抜される年次にあたる。

そのため、2018年4月現在では陸将補が出世頭ということになるが、以下の幹部たちがその任にある。

沖邑佳彦(第31期)・陸上幕僚監部運用支援・訓練部長(2012年7月)

竹本竜司(第31期)・第11旅団長(2012年7月)

前田忠男(第31期)・陸上幕僚監部防衛部長(2012年7月)

原田智総(第31期)・第15旅団長(2012年7月)

蛭川利幸(第31期)・中部方面総監部幕僚長兼ねて伊丹駐屯地司令(2013年3月)

中野義久(第31期)・東部方面総監部幕僚長兼ねて朝霞駐屯地司令(2013年8月)

亀山慎二(第31期)・中央情報隊長兼ねて陸上総隊司令部情報部長(2013年12月)

小和瀬一(第31期相当)・第14旅団長(2014年3月)

藤岡登志樹(第31期)・陸上自衛隊富士学校副校長(2014年8月)

眞弓康次(第31期)・陸上自衛隊武器学校長兼土浦駐屯地司令(2015年2月)

片岡義博(第31期)・第1特科団長兼ねて北千歳駐屯地指令(2015年7月)

吉野俊二(第31期)・陸上自衛隊化学学校長兼大宮駐屯地司令(2015年12月)

森脇良尚(第31期)・第2師団副師団長(2016年12月)

鵜居正行(第31期)・防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理総括官(2017年3月)

野村悟(第31期)・陸上総隊司令部日米共同部長(2017年3月)

※肩書はいずれも2018年4月現在。( )は陸将補昇任時期。

※2018年3月の人事で将補に昇任した幹部の期別は未確認のため、追記する可能性あり。

以上のようになっており、小和瀬は同期1選抜陸将補からは1年8ヶ月遅れでの、将補昇任であった。

ちなみに1等陸佐への昇任は31期組1選抜で昇任しており、幹部に任官後も、あらゆる仕事で成果を上げ続けてきたことが窺えるキャリアになっている。

1選抜の陸将は、順当に沖邑、竹本、前田、原田ということになると思われるが、小和瀬についても、将補昇任の時期から考えて、もう一つ上が十分考えられるのではないだろうか。

その一方で、小和瀬は昭和37年度の生まれなので、ストレートの年次で言うと、第29期相当の年齢にあたる。

そのため、31期相当の幹部としてはやや退役が早まるかも知れず、そのことが最後の最後で、昇任にやや影響を与えることがあるかも知れない。

いずれにせよ、改編後の第14旅団を最初に預かる、極めて重要な役割を託された小和瀬だ。

その活躍には要注目であり、今後とも応援していきたい。

◆小和瀬一(陸上自衛隊) 主要経歴

昭和
53年4月 陸上自衛隊入隊(陸上自衛隊少年工科学校)

平成
10年1月 3等陸佐
13年7月 2等陸佐
17年8月 第6戦車大隊長
18年1月 1等陸佐
18年8月 幹部学校付
19年8月 統合幕僚学校
19年12月 陸上幕僚監部人事課企画班長
21年12月 第2戦車連隊長
23年4月 陸上幕僚監部総務課庶務室長
25年4月 第4師団幕僚長
26年3月 陸上自衛隊高等工科学校長 陸将補
28年3月 陸上幕僚監部監察官
30年3月 第14旅団長

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省陸上自衛隊 第14旅団公式Webサイト(プロフィール写真、式典画像)

http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/14b/

http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/14b/14bhp/ryodanchou/ryodanchou.html

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク