松尾洋介(まつお・ようすけ)|第30期・航空自衛隊 

松尾洋介は佐賀県出身の航空自衛官。

防衛大学校第30期の卒業で幹候76期、出身職種は飛行でF-2戦闘機パイロット上がりだ。

平成29年12月(2017年12月) 第4航空団司令兼ねて松島基地司令・空将補

前職は航空教育集団司令部教育部長であった。

2018年4月現在、ブルーインパルスで知られる第4航空団司令を務める松尾だ。

ブルーインパルスは第4航空団隷下にあり、松島基地をその本拠とするが、正式名称は第4航空団飛行群第11飛行隊。

F-2戦闘機を擁する第21飛行隊と共に松島基地にあり、各種広報行事を通じて自衛隊への理解と協力を広め、もって国防に貢献する我が国唯一の部隊だ。

さてその松尾だが、ある意味において、航空自衛隊において一風変わったキャリアを積み上げている幹部だ。

というのも松尾は、第3航空団(松島)及び第8航空団(築城)において、それぞれ第3飛行隊と第6飛行隊がF-1からF-2に機種変更される時期にパイロットとして勤務。

さらに第8航空団第6飛行隊時代は、飛行隊長として機種変換の指揮にあたっている。

航空自衛隊においてはそうそう航空機の更新が行われるものではなく、それまで慣れ親しんだ機種から新しい機種への転換訓練を部隊ごと経験するというのは多いことではない。

松尾についてはそれを部隊の中核となるベテランパイロットとして1度、さらに飛行隊長として1度経験しており、そしてその困難な任務をやり遂げた上でF-2戦闘機の戦力化に尽力。

そして第4航空団(松島)飛行群司令や第11飛行教育団司令(静浜)を経て、第4航空団司令に着任した。

根っからのパイロットであり、そしてパイロットの育成と組織の立ち上げに関するエキスパートと言ってもよいだろう。

その補職を見ても中央には縁が薄く、あらゆる意味で現場を愛し、現場で汗をかきたいという、パイロットらしいキャリアになっている。

さて次に、その松尾を含む同期30期組の人事の動向について見てみたい。

松尾が航空自衛隊に入隊したのは昭和61年3月。

空将補に昇ったのが平成29年12月であったので、空将補昇任は同期1選抜に比べ6年4ヶ月の遅れだ。

実に松尾らしい、現場にこだわり、なかなか現場から離れようとしなかったことが現れている将官昇任である。

なおその30期組だが、最初の空将は29年夏(2017年夏)の将官人事で選抜されている年次にあたる。

そのため、2018年4月現在では3名が空将にあるが、それは以下の幹部たちだ。

金古真一(第30期)・中部航空方面隊司令官(2017年8月)

井筒俊司(第30期)・西部航空方面隊司令官(2017年8月)

上ノ谷寛(第30期)・南西航空方面隊司令官(2017年12月)

※肩書はいずれも2018年4月現在。( )は空将昇任時期。

海空自衛隊では、1選抜の将補・将が必ずしも航空幕僚長候補に残ることを意味しないが、それでも現状では、30期組の空幕長候補はすでに、この3名に絞られたと言ってよいだろう。

早ければ丸茂吉成(第27期)の次の次、第37代航空幕僚長に着任する可能性がある世代である。

松尾については、あらゆる意味で現場にこだわることを決めた幹部のキャリアであり、そのキャリアは中央から縁薄く、空幕では部長職も課長職も経験していない。

その生き方はおそらく今後も続き、最後までパイロットとして勤務することを希望し、現場にこだわり続けるのではないだろうか。

アメリカ映画辺りでは、一番カッコイイ登場人物として描かれる現場の頼れる指揮官であり、理不尽な要求を繰り返し、悪事を企む司令部と対決する役どころである。

それにしても、現場のリーダーをカッコいい登場人物にするのはまだわかるが、なぜアメリカ映画では将官になると、例外なく悪人になるのか。

もはやテンプレートと言っても良いストーリーだが、その将官も5年も遡れば現場のリーダーだったはずなのだが。。

その松尾が今後、どのようなポストを歴任し活躍していってくれるのか。

その動向には注目し、そして応援していきたい。

◆松尾洋介(航空自衛隊) 主要経歴

昭和
61年3月 防衛大学校卒業(第30期)
61年9月 飛行教育集団司令部付

平成
1年5月 第3航空団飛行群第3飛行隊
5年3月 飛行開発実験団飛行実験群飛行隊
9年3月 幹部学校付
10年3月 北部航空方面隊司令部防衛部運用課
11年4月 第3航空団飛行群第3飛行隊
14年8月 航空幕僚監部防衛部運用課
16年6月 第8航空団飛行群第6飛行隊
18年3月 第8航空団飛行群第6飛行隊長
18年8月 幹部学校付
19年12月 航空幕僚監部運用支援・情報部運用支援課部隊訓練1班長
21年8月 第4航空団飛行群司令
22年12月 西部航空方面隊司令部防衛部長
24年3月 航空総隊司令部防衛部運用課長
26年6月 第11飛行教育団司令兼ねて静浜基地司令
27年8月 航空教育集団司令部教育部長
29年12月 第4航空団司令兼ねて松島基地司令

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省航空自衛隊 松島基地公式Webサイト(プロフィール写真など)

http://www.mod.go.jp/asdf/matsushima/kiti/shirei/index.html

http://www.mod.go.jp/asdf/matsushima/

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