堺一夫(さかい・かずお)|第36期・陸上自衛隊

堺一夫は昭和44年12月生まれ、兵庫県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第36期の卒業で幹候73期、出身職種は普通科だ。

平成29年8月(2017年8月) 富士学校普通科部長・陸将補

平成30年3月(2018年3月) 兼ねて富士学校諸職種協同副センター長

前職は陸上幕僚監部運用支援・訓練部運用支援課長であった。


(画像提供:陸上自衛隊富士学校・岳友29年8月号

2018年6月現在、富士学校普通科部長兼ねて富士学校諸職種協同副センター長を務める堺だ。

富士学校は普通科、野戦特科、機甲科の3職種による協同作戦を教育・訓練するための組織であり、30年3月には諸職種協同センターも立ち上げ、その機能を強化する。

普通科の幹部レンジャー課程が置かれていることでも知られ、その普通科部長を務める幹部ともなれば、普通科の鬼のエキスパートが充てられるポストとしても知られる。

その富士学校普通科部。

もちろん野戦特科や機甲科とともに、現在の我が国周辺における安全保障環境を踏まえた中で、直接戦闘を行う代表的な3職種としてどのように効率的な作戦行動を行うのか。

その研究を行う一方で、戦史からの学びも忘れることはない。

例えば、硫黄島研修だ。

堺が普通科部長に着任後、2017年11月20日から1週間の日程で富士学校普通科部幹部は硫黄島を訪ねた。

陸自のみならず、広く国民にとっても本土防衛の象徴であり、玉砕の象徴でもある硫黄島である。

そのためこの研修は普通科部のみならず、広く15職種から167名の幹部を集めて実施。

実際の地形を見ながら当時の配置を研究して、あるいは自分であればどのように戦ったのか。

史実にも思いを馳せながら、離島防衛の実践想定訓練を行ったものだ。

この硫黄島で散華した英霊は、実に1万人を越える。

しかしその死傷者数は、太平洋戦争末期においては異例の、日本側守備隊よりも米軍側攻撃隊にこそより大きな対価を支払わせた戦闘になった。

70年以上の時を経て今、その地に立つ幹部たちは何を思ったのだろうか。

一般人である私にはその心中を推し量りようもないが、我が国の防衛にとって不可欠となる島しょ部防衛の、その遺産からきっと多くのことを感じ、学び取ってくれたに違いない。

では次に、そんな普通科部を率いる堺について、そのキャリアを詳しく見てみたい。

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