池太郎(いけ・たろう)|第27期・海上自衛隊

池太郎は昭和35年11月生まれ、愛知県岡崎市出身の海上自衛官。

防衛大学校第27期の卒業で幹候34期、出身職種は飛行だ。

自らも、P-3C哨戒機などを操縦してきたパイロット上がりの海将である。

平成28年7月(2016年7月) 第43代呉地方総監・海将

前職は教育航空集団司令官であった。

なお、呉地方総監としての指導方針は以下の通り。

【指導方針】 愚直たれ

海上自衛隊きっての名物将官であり、一般市民の間でもっとも知名度が高い自衛官を一人挙げるとすれば、池の名を1番に挙げる人も多いのではないだろうか。

その指導方針、「愚直たれ」は各種メディアで取り上げられることも多く、日本海軍伝統の雰囲気を身にまとう立ち居振る舞いには、一般人のファンも非常に多い最高幹部だ。

また他に、

「あきらめない」「あなどらない」「あざむかない」

を指導方針として掲げるなど、その価値観の奥底には東郷平八郎・海軍元帥の姿が見え隠れするようだ。

池の全身からは、日本海軍将官がもっていた良き伝統と矜持が溢れるようであり、ファンが多いのも無理はない男である。

その池は、防衛大学校27期組の将官にあたる。

率直に言って、27期組は26期組、28期組とともに村川豊(第25期)の後を継ぐ次期海上幕僚長を争っている年次であり、逆に言うと、海上幕僚長ルートに乗っていない場合、間もなく退役となる世代である。

そして、2017年11月現在の状況を見ると、池が補職されている呉地方総監から海上幕僚長への昇任は相当厳しい。

あくまでも2017年11月現在での状況だが、海上幕僚長に着任する可能性があるものは、以下のポストに補職されている者たちだ。

山下万喜(第27期)・・・自衛艦隊司令官(2016年12月着任)

佐藤誠(第26期)・・・佐世保地方総監(2016年12月着任)

道満誠一(第26期)・・・横須賀地方総監(2016年12月着任)

山村浩(第28期)・・・海上幕僚副長(2016年12月着任)

(肩書はいずれも2017年11月現在。末尾の日付は補職年月)

特に山下については、池の同期であるが、佐世保地方総監から自衛艦隊司令官に昇っており、次期海上幕僚長は相当間違いのない流れにあると言って良いだろう。

一方で、村川が海上幕僚長に着任したのは2016年12月。

特段の問題がなければ、その任期は2018年12月より前に短縮されることは考えられず、その代替わりは2018年12月か、2019年の春になるだろう。

ここに一つの、人事予想を読み解くヒントがある。

それは何か。

佐世保地方総監、横須賀地方総監、呉地方総監は近年、その任期が1年であることが多く、着任から1年で退役となるか、昇格になっている。

そして、横須賀地方総監や佐世保地方総監にとっての昇格ポストとは、海上幕僚長と自衛艦隊司令官の2つだけだ。

その両ポストだが、海上幕僚長が任期を前倒しして退役する理由は特に無く、また自衛艦隊司令官のポストにある山下は、次期海上幕僚長有力候補であることから、2017年冬に退役になることは想定できない。

つまり道満と佐藤は、あるいはこの記事をポストしてから1ヶ月も経たない2017年12月に、退役となる可能性があるということだ。

そしてその後任である横須賀地方総監と佐世保地方総監に座る2名のうち1名は、恐らく池であろう。

そうなれば、一気に山下と並び、次期海上幕僚長の有力候補の一人となる。

なおこの予想通りに進んだ場合、2017年12月にこれら海上自衛隊の最重要地方隊の総監に昇る可能性がある27期組の将官は以下の通りだ。

大塚海夫(第27期)・海上自衛隊幹部学校長

中西正人(第27期)・大湊地方総監

池太郎(第27期)・呉地方総監

(肩書はいずれも2017年11月現在)

恐らく2017年12月に、佐世保地方総監と横須賀地方総監の交代劇があり、上記3名のうち2名が、その後任としてポストに就くだろう。

そして、2018年冬から2019年春にかけてあるであろう、海上幕僚長人事の中心となる3名になる。

陸上自衛隊では、既に27期組の人事は終わってしまい山崎幸二(第27期)が陸上幕僚長に着任してしまったが、海上自衛隊では今まさに、最後の最後の、一番おもしろい局面を迎えているところだ。

当人たちは気にせず切磋琢磨しているであろうと思われるが、外野から見るとこれほどおもしろい人事の時期もないので、まずはぜひ、2017年12月の動きに注目してもらいたい。

さてこのように、2017年12月の人事によってはいっきに次期海上幕僚長の有力候補に名乗りを上げることになる池だ。

そのキャリアは極めて充実したものになっているが、ここではその詳細は割愛したい。

昇任履歴を含め、ページ最下部から確認して貰えれば幸いだ。

全てにおいて完璧な、これ以上はない最高幹部の出世ルートを通ってきている。

なお上記画像は、幹部候補生学校長時代の池であり、左側は当時の海上幕僚長である河野克俊(第21期)・統合幕僚長である。

幹部候補生学校恒例の、卒業生たちが練習航海に向かう際の画像であり、桟橋から帽振れで見送っている、かなり貴重な2ショット画像だ。

あるいはこれが、新旧海上幕僚長が隣り合い帽振れをするという、かなりレアな画像になる可能性もあるということである。

そのようなことで、せっかくなので、詳細なキャリアよりも、池が呉地方総監として「名物総監」になったイベントについてご紹介したい。

もともと呉は海軍の街で、海軍や海上自衛隊と地域住民との関係は良好だが、池の指導方針である「愚直たれ」は、その人間的魅力もあって、たちまち地元住民の間で大きな話題になった。

そして地元の有名ホテル、CLAYTON BAY HOTELでは、呉総監部オリジナルのカレーソース「愚直タレ」をレシピ通り再現し、ホテルカレーとして提供を始めた他、「愚直タレ」を用いたカレーうどんを開発するなど、池を愛し過ぎるが故の大騒ぎになる。

ちなみにこの商品は、池自らも試食し、呉総監部の公認商品となった。

また呉新阪急ホテルでは「愚直タレ」を用いたバーベキューを楽しめるビアガーデンまでもがオープン。

海自のてつのくじら館では「愚直タレ」を用いたホットドッグまで売り出されるなど、もはや一時期の東国原・元宮崎県知事のような状況である。

いずれも呉総監部の「認定証」付で、海上自衛隊で提供される本物に近い味だ。

話上手であり、シーマンシップに溢れたスマートな池だが、指導方針が思わぬことになってしまった形だが、これも池の人間的魅力の賜であろう。

呉に足を運ぶことがあれば、ぜひその味を試してみて欲しい。

本記事は当初2017年7月16日に公開していたが、加筆修正が重なったので2017年11月14日に整理し、改めて公開した。

なお、ここから下の部分は2017年7月に公開した当時のものをそのまま残している。

なお池は、2016年10月に「イクボス」宣言し、湯崎英彦・広島県知事からイクボス認定証まで交付されているが、池自身は令夫人と3人のお子様を出身地である愛知県岡崎市に残して単身赴任中である。

子育てを支援するイクボスと言いながら、自身は仕事一筋で子供にも会えない日々の中で国防に身を捧げておきながら、部下には家族を大事にしなさいと言ってもダメである。

とは言え、日本という国がまだまだ池の力を必要としている以上、仕方のないことであろう。

ご家族には大変申し訳無いが、池にはもう少し、日本のために力を尽くして貰うことを、どうぞご容赦頂ければ幸いだ。

◆池太郎(海上自衛隊) 主要経歴

昭和
58年3月 海上自衛隊入隊(第27期)

平成
6年1月 3等海佐
9年7月 2等海佐
10年3月 第51航空隊
10年12月 第4航空群第6航空隊飛行隊長
12年3月 海上幕僚監部人事計画課
13年8月 海上幕僚監部副官
14年1月 1等海佐
14年8月 海上幕僚監部監理部
15年12月 海上幕僚監部運用課
16年3月 海上幕僚監部防衛課業務計画班長
17年8月 第1航空隊司令
18年8月 海上幕僚監部指揮通信課長
20年8月 航空集団司令部幕僚長 海将補
21年7月 第1航空群司令
23年8月 舞鶴地方総監部幕僚長
24年7月 海上自衛隊幹部候補生学校長
26年12月 教育航空集団司令官 海将
28年7月 呉地方総監

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省海上自衛隊 小月航空教育隊公式Webサイト(隊旗授与式)

http://www.mod.go.jp/msdf/oz-atg/butai/ozats/kougaku/kougaku.html

防衛省海上自衛隊 幹部候補生学校公式Webサイト(帽振れ写真)

http://www.mod.go.jp/msdf/kure/about/message/index.html

防衛省海上自衛隊 呉弾薬整備補給所公式Webサイト(視察写真)

http://www.mod.go.jp/msdf/kamf/28.7.html

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