塩入和行(西部方面対舟艇対戦車隊長・2等陸佐)|第43期・陸上自衛隊

塩入和行は昭和50年9月5日生まれ、鹿児島県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第43期の卒業で幹候89期、職種は普通科だ。

なお第8師団の公式プロフィールには、「防衛大学校第99期」と記されているが(2018年9月現在)、これは幹部候補生学校の統一期を記載しているものと思われる。

平成30年3月(2018年3月) 西部方面対舟艇対戦車隊長・2等陸佐

前職は富士学校総務部勤務であった。


(画像提供:陸上自衛隊第8師団公式Webサイト

2018年9月現在、西部方面対舟艇対戦車隊長を務める塩入だ。

西部方面対舟艇対戦車隊はその名前の通り、我が国に上陸を企図する、あるいは上陸を果たした舟艇や戦車を駆逐することを目的とした部隊である。

なお、その任務がそのまま部隊の名前となっておりややこしいが、普通科の職種部隊であり、その隊長を務める塩入も職種は普通科。

そしてその主兵装はもちろん小銃ではなく、96式多目的誘導弾システムとなっている。

普通に考えれば、地対艦誘導弾(ミサイル)を運用する野戦特科の守備範囲と思わなくもないが、96式多目的誘導弾システムは地対艦ミサイルに比べ圧倒的に射程が短く、推定値でおよそ10kmとされる。

そのため、最新の12式地対艦誘導弾が200~300kmの射程距離と言われていることを考えると、その運用範囲も運用思想も圧倒的に異なることがおわかり頂けるのではないだろうか。

そのようなこともあり、目視あるいは個別部隊の照準で敵を駆逐することが基本の近距離兵器なため、あるいは普通科の守備範囲として運用されていると思われる。

その塩入が預かる西部方面対舟艇対戦車隊は、国防の最前線である九州から沖縄の離島までをも担当地域とする。

いうまでもなく、この地域は2018年現在でもっとも中国人民解放軍の脅威に直面しており、現実的な紛争が発生する可能性がもっとも高い。

また離島に対する侵略行為は、大規模な艦艇や部隊で正面戦争を仕掛けてくると言うよりも、小規模な舟艇や部隊でいきなり懐に入ってきて上陸を果たし、占領を既成事実化する可能性がやはり高いだろう。

このようなことを考え合わせると、憲法上の制約で兵種と兵装に限りがある専守防衛の陸自にとっては、12式地対艦誘導弾が長槍とすれば、96式多目的誘導弾を運用する対舟艇対戦車隊は短剣だ。

場合によっては、12式地対艦誘導弾ではなく96式多目的誘導弾が主力として戦うことが求められる戦場が現出することも、十分に考えられる。

そして、それら長短それぞれの強力な兵装と士気旺盛な幹部曹士、そして何よりも、それら部隊をまとめ上げる優れた指揮官の存在こそが、敵性勢力に我が国への侵略をためらわせる抑止力となるだろう。

塩入の役割と責任は、我が国の国防に直結すると言っても過言ではないほどに極めて重く、国民の期待も非常に大きい。

では、そのような重要なポストを任された塩入とはどのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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