上尾秀樹(東北方面総監・陸将)|第29期・陸上自衛隊

上尾秀樹(あがりお・ひでき)は昭和38年2月28日生まれ、大分県大分市出身の陸上自衛官。

防衛大学校第29期の卒業(管理)で幹候66期、出身職種は普通科だ。

平成30年8月(2018年8月) 東北方面総監・陸将

前職は防衛大学校幹事であった。

なお、東北方面総監としての指導方針は以下の通り。

第6師団長当時に比べ、要望事項から「徹底せよ」が無くなり、よりシンプルになっている。

【統 率 方 針】所命必遂
【要 望 事 項】改善・向上せよ


(画像提供:陸上自衛隊東北方面隊公式Webサイト

2018年9月現在、東北方面総監を務める上尾だ。

29期のエースであり、師団長→防大幹事→方面総監と、トップ(陸上幕僚長)に昇りつめるものが歩む、王道ルートを順調に駆け上がってきた普通科出身の陸将である。

通常、陸上自衛隊では一つの期から、1選抜(1番乗り)で4名を最初の陸将補に昇任させる。

そしてこの4名が、服務事故や大きな減点となる人事評価上の事故がない限り、そのまま1選抜で陸将に昇り、師団長に着任するのが一般的だ。

陸自の場合、この時点で、近い将来の陸上幕僚長候補に選ばれたことを意味する。

しかしここからはさらに、イスの数が減る。

陸上幕僚長候補に残る幹部は、師団長の次には、統合幕僚副長、陸上幕僚副長、防大幹事などのポストに転じることが多いが、多くの期ではこの時点で3名に絞られる。

さらにその次の補職では、各地にある方面総監に着任することになるが、前後の期の状況によっては方面総監に着任するのは2名であることも多い。

そして方面総監に着任した時点で、次のポストは陸上幕僚長しか残されていないという事になる。

ただ、2018年3月に新設された陸上総隊司令官のポストは、実質的な運用では5方面総監よりも上のポジションだ。

そのため、いずれかの方面総監を経験し、さらに陸上総隊司令官に昇り、そして陸上幕僚長に着任するというコースが、これからは一般的になるだろう。

実際に、第2代となる陸上総隊司令官・住田和明(第28期)は、東部方面総監から陸上総隊司令官に着任した。

一方で、陸上幕僚長には、陸上総隊司令官から必ずジャンプアップするという単純な人事の運用を陸上自衛隊がするとは思えない。

おそらくこれからも、各地に所在する方面総監から陸上総隊司令官を経由せずに、陸上幕僚長に昇る人事はこれまで通り実施されるはずだ。

そう言った意味で、上尾の陸将昇任以降の補職は、

第6師団長→防衛大学校幹事→東北方面総監という順序をたどっており、全ての補職で順当な「昇格」を果たしてきた。

陸将補時代も、沖縄地方協力本部長や第15旅団長(那覇)を務めているなど、2018年現在の安全保障環境を考えると、これ以上はない現場を知り尽くしている幹部ということになる。

まさに、29期組のみならず、陸自を代表する最高幹部の一人と言ってよいだろう。

では、それほどまでのエリート街道を駆け上がってきた上尾のキャリアは、具体的にどのようなものだったのか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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