丸山徳一(第1空挺団高級幕僚・1等陸佐)|第37期相当・陸上自衛隊

丸山徳一は東京都出身の陸上自衛官。

一般大学を卒業し、平成5年3月に陸上自衛隊に入隊しているので防衛大学校第37期相当、幹候74期ということになる。

職種は野戦特科だ。

生年月日は判明しないが、第37期はストレートの場合、昭和45年度生まれの年次にあたる。

平成28年7月(2016年7月) 第1空挺団高級幕僚・1等陸佐

前職は富士学校特科部総合火力教育訓練センター準備室長であった。


(画像提供:陸上自衛隊中央即応集団公式Webサイト


(画像提供:陸上自衛隊第1空挺団公式Webサイト

2018年10月現在、言わずと知れた我が国の最精鋭部隊の一つ、習志野に所在する第1空挺団で高級幕僚を務める丸山だ。

一般大学の卒業生ではあるが、原隊(初任地)から第1空挺団に配属された経歴を持ち、そのキャリアは非常に充実している。

平成20年からは、マレーシア国防軍の指揮幕僚課程にも留学するなど、我が国の国防政策上非常に重要なパートナーである東南アジア通であることも、そのキャリアの特徴だ。

その丸山について、印象深い補職といえばもちろん第1空挺団での数々の活躍だが、ここでは敢えて防衛駐在官の補職を紹介しておきたい。

丸山はマレーシア留学に続き、平成23年6月から在マレーシア防衛駐在官として現地に渡り、マレーシア軍高級幹部との「軍人外交」の現場で活躍している。

マレーシアは、マレー半島と、その東に浮かぶボルネオ島北東部に広がる、様々な意味でアジアの要衝と言ってよい国だ。

ピンとこない人がいれば、先っぽにシンガポールがある、あの半島とその横の島に広がる国であるとイメージして貰えばよいだろう。

ちなみにシンガポールは元々マレーシアの一部であり、マレーシアから独立した歴史を持つ。

東アジアと西アジアを結ぶ中間に位置し、地理的・文化的・政治的意味合いが極めて重要な国である。

特に近年では、その華僑の多さから中国寄りの姿勢を示すこともあり、またイスラム教が国教のためイスラム圏にも理解を示すことから、西側諸国とは一線を画す政治姿勢も見られる。

かと思えば、伝統的に北朝鮮とも友好関係を維持するなど、外交面での存在感が非常に大きな国だ。

2017年2月に発生した金正男暗殺事件の舞台になったことから、2018年10月現在では北朝鮮との外交関係は凍結状態となっているが、要するにそれだけ、世界の要人の往来が盛んな国であるということだ。

我が国にとっても、西側諸国の一員として協力関係を引き出せるか。

あるいはより中国寄りの姿勢を鮮明にしていくか、といったところで、高度な外交力が必要とされる重要な国家の一つとなっている。

丸山が「軍人外交」を任されたのはそのような、我が国にとって極めて重要なパートナーであり、友好関係を維持発展させなくてはならない最重要国家のひとつであった。

ちなみにマレーシアは、3000万人ほどと我が国の1/4程度の人口規模でありながら、常備軍は約10万人を数える。

陸軍主体の国軍で、約8万人が陸軍だが、陸上自衛隊16万人に比べるとおよそ半数だ。

軍人との外交は、文民である外交官では限界があり、軍人同士であるからこそ引き出せる情報が極めて多い。

そのような意味からも、陸軍主体の国家であるマレーシアに、空挺出身で気合の入った丸山が派遣されたのは非常な適任であったのではないだろうか。

重要な時期に、非常に重要なポストで大きな成果を残す活躍を見せ、そして帰国から程なくして、再び第1空挺団に戻ってきたことになる。

我が国の最精鋭部隊を率い、あるいは幕僚として補佐する一方で、軍人外交もこなすなど、その能力の幅が非常に大きい、37期組を代表する最高幹部の一人と言ってよいだろう。

では、そんな丸山とはこれまで、どのような経歴を歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、そのキャリアを見ていきたい。

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