福田達也(ふくだ・たつや)|第34期・海上自衛隊

福田達也は昭和42年10月生まれ、大阪府出身の海上自衛官。

防衛大学校は第34期、幹候は41期の卒業だ。

平成28年7月(2016年7月) 第34代第4護衛隊群司令・海将補

前職は大湊地方総監部幕僚長であった。

2018年1月現在、第4護衛隊群司令に補職されている福田だ。

2017年3月に就役したばかりの護衛艦かがを預かるなど、非常に充実した戦力を誇り、何かとメディアに登場することも多い護衛隊群である。

なお、「かが」はいずも型護衛艦の2番艦として建造された海上自衛隊最新鋭のヘリ空母で、2018年1月現在で海自で最大の護衛艦となっている。

数々の功績を残しながら、2017年3月に退役した「くらま」の後継艦として第4護衛隊群に配備されたが、初代艦長を務めるのは遠藤昭彦(第33期)。

くらまでも、最後から二人目にあたる第21代艦長を務めた熟達の艦長であり、その指揮能力に対する海自首脳部からの信頼は極めて厚い。

その「かが」を含む第4護衛隊群を任されている福田だが、さすがにこれだけの戦力を任される男だ。

第34期の絶対エースであり、近い将来の海上幕僚長有力候補と言って良いキャリアを誇っており、極めて充実した経歴の中で自衛官人生を駆け抜けてきた。

海上自衛隊入隊は平成2年3月。

1等海佐に昇ったのは平成21年1月で、海将補に昇ったのは平成27年8月だ。

ともに第34期の1選抜(1番乗り)であり、これ以上のスピード昇進はないという「超」がつくエリートである。

なお、2018年1月現在で、34期組の海将補には以下の幹部がいる。

いずれも我が国を支える実力者たちで、近い将来の海上幕僚長候補だ。

福田達也(第34期)・第4護衛隊群司令(2015年8月)

大町克士(第34期)・第22航空群司令(2015年8月)

泉博之(第34期相当)・練習艦隊司令官(2015年12月)

伊藤秀人(第34期)・海上自衛隊第3術科学校長(2016年7月)

江川宏(第34期)・海上幕僚監部総務部副部長(2016年12月)

大西哲(第34期)・海上幕僚監部監察官(2016年12月)

※肩書はいずれも2018年1月現在。( )は海将補昇任時期。

第34期では、護衛艦の福田に航空畑の大町が出世頭であり、これに早大出身の泉が続くという構図になっている。

まずはこの3名を中心に人事が展開する事になりそうだが、いずれ譲らぬ極めて充実した経歴の持ち主であり、2018年1月現在ではまだまだ横一線の人事の状況と言えそうだ。

さて、その34期トップエリートの一人である福田について少し詳しく経歴を見てみたいが、やはり目立つのは何と言っても、2017年3月9日から6月28日まで任命されたCTF151司令官であろうか。

CTF151とはアメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、トルコなど世界各国の海軍部隊で構成される連合任務部隊であり、主にソマリア沖・アデン湾において不法活動を行っている海賊を排除する為の実力部隊だ。

福田はこの、各国海軍から構成される部隊の司令官を任され大役をこなし、海上自衛隊指揮官の能力の高さを海外に示すことで、国益に大きく貢献する活躍をみせた。

なお、ページ最下部の画像はこの司令官任務を終えた後、統幕に帰国報告をする福田である。

報告を受けているのは統合幕僚長の河野克俊(第21期)、奥側左手に立っているのは陸将で当時の統合幕僚副長であった住田和明(第28期)だ。

住田は2018年1月現在、東部方面総監を務めており、山崎幸二(第27期)・陸上幕僚長の後任最有力候補の一人である。

現職統幕長の河野に、近い将来に陸幕長になるかもしれない住田、さらにその先に海上幕僚長に着任するかもしれない福田が1枚の写真に収まっているのは、なかなかレアなショットだ。

もし本当に住田が陸幕長になり、福田が海幕長になれば、この画像は本当に貴重な一枚になりそうだ。

それにしても制服組3人の凛々しさに対して、背広組の・・・

この方は当時、統合幕僚監部統括官であったT氏だが、昭和59年に東大を卒業し、旧防衛庁に入庁した背広組のエリートのはずである。

制服組の精錬された佇まいに比べどうしても見落とりしてしまうので、背広組にももう少し頑張って欲しいと本当に願う。

話を元に戻す。

福田は、この時の仕事を評価され防衛大臣1級賞詞を授与されるなどトップエリートとして着実な足場固めを確実なものにしたが、福田が海外任務で要職を務めたのはこれが初めてではない。

CTF151司令官を任命された2017年から遡ること14年前の2003年、まだ2等海佐でイケメンのナイスガイであった頃、ありあけの砲雷長として国際貢献活動でインド洋に派遣され、今回と同様に非常に大きな成果を挙げる活躍をみせている。

様々な法的規制があった時代の中で、海上自衛隊が補給艦を派遣し、各国の艦船に洋上補給を行っていた時の任務だ。

福田に与えられた仕事は、洋上補給を行っている自衛艦と補給を受けている艦船の周囲を警戒監視し、必要であれば実力行使の指揮を執ることであった。

若き日の福田は「幸い対処が求められる場面は無かった」としながらも、「敵味方の区別ができない航空機の接近などに際しては繰り返しの訓練が何よりも大きかった」と述懐し、初めての「実戦」を振り返る記事を「MAMOR」に寄せている。

或いはこの時の「実戦経験」が伏線になりCTF151司令官として海上自衛隊から抜擢された一因になったものと思われるが、いずれにせよこの任務で、福田の経験値はまた一つ突き抜けたものになったであろう。

なお、民間のサイトで著作権の関係があり画像は転載できないが、この頃の福田は少し子供っぽさの残る2佐という、女性にモテそうなかなりイイ感じのイケメンだ。

お見せできないのが残念である。

2018年1月現在で、間もなく50歳に手が届くオッサンだが、今も当時の面影を残している、とてもアフラフィフに見えない若々しさだが、そこはトップエリートである。

後10年は海上自衛隊で「こき使われ」、我が国の平和と安全のために、ますます活躍をする覚悟でいてくれるはずだ。

福田を始めとした第34期組の活躍には今後も注目し、そして応援していきたい。

本記事は当初2017年7月26日に公開していたが、加筆修正が重なったので2018年1月22日に整理し、改めて公開した。

◆福田達也(海上自衛隊) 主要経歴

平成
2年3月 海上自衛隊入隊(第34期)
13年1月 3等海佐
16年7月 2等海佐
17年3月 海上幕僚監部防衛課
19年3月 あまぎり艦長
20年3月 統合幕僚監部計画課
21年1月 1等海佐
22年7月 海上幕僚監部防衛課
23年8月 海上幕僚監部防衛課防衛班長兼幹部候補生学校
24年7月 第8護衛隊司令
25年9月 海上幕僚監部教育課長
27年8月 大湊地方総監部幕僚長 海将補
28年7月 第4護衛隊群司令

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省海上自衛隊 第4護衛隊群公式Webサイト(顔写真及び海外活動写真)

http://www.mod.go.jp/msdf/4el/cf4_info.html

http://www.mod.go.jp/msdf/4el/key_leadership_engagement_uae.html

防衛省統合幕僚監部 活動情報公式Webサイト(帰国報告)

http://www.mod.go.jp/js/Activity/Anti-piracy/anti-ctf151.htm

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする