2019年8月、海上自衛隊・海将補の人事異動が防衛省から発令された。
この夏の海将補人事で、新たに昇任した幹部は2名。
なお2019年夏は、38期組から最初の海将補が選抜される年次だ。
通例では、夏の将官人事で1選抜で海将に昇任するのは1名だが、どちらが38期組か判明しない。
また判明次第、追記したいと思う。
なお海上幕僚監部の防衛部防衛課長から昇任し、新たに防衛監察本部監察官に着任した羽渕博行(期別不明)は昨年(2018年)4月、6年ぶりに開催された日中佐官級交流会で日本側を代表して挨拶をした幹部だ。
米国海軍大学に留学した経験もあり、また平成29年3月には、第1練習潜水隊を率いて若き初級幹部の指導にあたるなど、その活躍がとても目立つ幹部でもある。
是非注目して欲しい。
また今回の人事では、南孝宜(第29期)が、海上自衛隊幹部候補生学校長の補職を最後に、制服を置くことが決まった。
海上自衛官の原点である赤レンガから自衛官人生を歩み始め、その赤レンガの責任者として海上自衛官生活を終えるというのは、本当に素敵なことではないだろうか。
ぜひ、その活躍にも最後まで注目してほしいと願っている。
なお例によって、アイキャッチ画像の美しい女性は将官人事とは何の関係もない。
アフリカソマリア沖で、派遣海賊対処行動水上部隊(DSPE)の任務にあたっている護衛艦「あさぎり」において、厳しい訓練を受ける女性隊員を撮影した一コマだ。
灼熱のアフリカ沖で、私たちの生活を支える世界の航路を守るために、今こうしている瞬間にも、多くの幹部曹士が汗を流してくれている。
ぜひ、そんなことにも思いを馳せながら、今回の海将補人事を見て頂ければ嬉しく思う。
その他、異動の詳細な内容は以下の通り。
※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。
(画像提供:防衛省統合幕僚監部公式ツイッター)
海将補に昇任させる
(海上幕僚監部人事教育部補任課長)
1等海佐 今野泰樹
(海上幕僚監部防衛部防衛課長)
1等海佐 羽渕博行
第2護衛隊群司令を命ずる
(海上幕僚監部人事教育部補任課長)
海将補 今野泰樹
潜水艦隊司令部幕僚長を命ずる
(防衛監察本部監察官)
海将補 竹中信行
佐世保地方総監部幕僚長を命ずる
(潜水艦隊司令部幕僚長)
海将補 小座間善隆
海上自衛隊幹部候補生学校長を命ずる
(第2護衛隊群司令)
海将補 大判英之
防衛監察本部監察官を命ずる
(海上幕僚監部防衛部防衛課長)
海将補 羽渕博行
退職を承認する
(海上自衛隊幹部候補生学校長)
海将補 南孝宜
(以上、2019年8月23日付)
防衛省発表資料
https://www.mod.go.jp/j/press/jinji/2019/0808b.pdf
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