空将補人事|2019年8月・航空自衛隊

2019年8月、航空自衛隊・空将補の人事異動が防衛省から発令された。

今回の空将補人事で、新たに将官に昇った幹部は6名。

なお2019年夏の将官人事で、1選抜(1番乗り)で将官に昇るのは防衛大学校第38期組である。

38期組は、1994年(平成6年)の卒業生であり、ストレートの場合、昭和46年度の生まれにあたる。

いずれの幹部が1選抜将補なのか、現時点では情報がないので判明次第また追記したい。

それにしても、今夏の空将補人事は本当に動いた印象があるが、中でも目を引くのはやはり、小野打泰子(第31期相当)の、第4術科学校長兼ねて熊谷基地司令への異動だろうか。

自衛隊・自衛官マニアであればよくご存知だと思うが、小野打は空自の現役では唯一の女性将官であり、全自衛隊を併せても、海上自衛隊の  女将  海将補・近藤奈津枝(第33期)と2名しかいない、女性将官である。

ちなみに小野打は、航空自衛隊史上2人目(営門将補を含めれば3人目)の女性将官であるが、先に女性将官に昇った柏原敬子(第21期相当)は、将官に昇った最初の補職である第3術科学校長兼ねて芦屋基地司令で勇退となった。

そういった意味では、小野打は女性将官として初めて、ポストを歴任した空将補ということになる。

おそらく、現職で退役を迎えることになるものと推測しているが、その活躍は間違いなく、後に続く優秀な女性幹部たちへのフロンティアであり、目標となる存在になるだろう。

にも関わらず、航空自衛隊三沢基地名物の4コマ漫画では、当時第6高射群司令に着任した小野打をこんな漫画で茶化す恐れ知らずな広報(PDFが開きます!)を発行している(笑)

過去には、鮫島建一(第36期)・第3航空団司令兼三沢基地司令(当時)をサメに見立てて茶化したり、時藤和夫(第29期)・元北部航空方面隊副司令官をミッキーマウスにしてしまうなど、まさにやり放題である。

とても楽しめる広報誌なので、また一人でも多くの人に読んでもらえれば嬉しく思う。

その他、「亀仙人軍団」の総帥・亀岡弘(第35期)や、33期組のトップエリートである安藤忠司(第33期)の内閣府への出向など、ご紹介したいことはたくさんあったが、詳細は個別のページで進めたいと思う。

なお、例によってアイキャッチ画像の美しい女性は将官人事とは何の関係もない。

大分地方協力本部で、後輩たちの  拉致監禁  採用活動のために、説明会で自衛隊の魅力を語る江藤士長だ。

それにしても、若くきれいな隊員さんも気になるが、右後ろの謎のポスターも気になる。。

「パワーレンジャー」とは一体何なのか。

自衛隊に入ったら、こんな目立つ格好で5人組の班を作り、特殊作戦を戦わなくてはいけないのだろうか。

パワーレンジャーというからには、威力偵察も兼ねている偵察隊員なのかも知れないが、どう見ても軽武装の生身ではないか。

そんなことを真剣に考えると、夜も眠れそうにない。。

その他、詳細な異動の内容は以下の通り。

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。

(画像提供:自衛隊大分地方協力本部公式ツイッター

空将補に昇任させる
(統合幕僚監部運用部運用第1課長)
1等空佐 久保田隆裕

(航空幕僚監部総務部会計課長)
1等空佐 田崎剛広

(航空幕僚監部人事教育部人事計画課長)
1等空佐 德重広為智

(航空幕僚監部人事教育部教育課長)
1等空佐 藤永国博

(作戦システム運用隊司令)
1等空佐 齋藤拓也

(防衛装備庁プロジェクト管理部装備技術官)
1等空佐 中澤省吾

防衛大学校防衛学教育学群長を命ずる兼ねて防衛大学校教授を命ずる
(防衛装備庁プロジェクト管理部装備技術官)
空将補 中澤省吾

統合幕僚監部防衛計画部長を命ずる
(航空戦術教導団司令)
空将補 安藤忠司

内閣官房へ出向させる
(統合幕僚監部防衛計画部長)
空将補 安藤忠司

兼ねて空将補に任命する
内閣事務官 安藤忠司

統合幕僚監部防衛計画部長を命ずる
(西部航空方面隊副司令官)
空将補 森田雄博

航空幕僚監部総務部長を命ずる
(防衛装備庁調達事業部総括装備調達官)
空将補 石上誠

航空幕僚監部人事教育部長を命ずる
(西部航空警戒管制団司令兼春日基地司令)
空将補 小笠原卓人

航空幕僚監部装備計画部長を命ずる
(防衛大学校防衛学教育学群長兼防衛大学校教授)
空将補 坂本浩一

航空総隊司令部防衛部長を命ずる
(防衛監察本部監察官)
空将補 亀岡弘

第2航空団司令を命ずる兼ねて千歳基地司令を命ずる
(航空幕僚監部人事教育部人事計画課長)
空将補 德重広為智

第3航空団司令を命ずる兼ねて三沢基地司令を命ずる
(統合幕僚監部運用部運用第1課長)
空将補 久保田隆裕

西部航空方面隊副司令官を命ずる
(第2航空団司令兼千歳基地司令)
空将補 寺﨑隆行

西部航空警戒管制団司令を命ずる兼ねて春日基地司令を命ずる
(作戦システム運用隊司令兼横田基地司令)
空将補 齋藤拓也

航空戦術教導団司令を命ずる
(第3航空団司令兼三沢基地司令)
空将補 鮫島建一

航空支援集団副司令官を命ずる
(航空総隊司令部防衛部長)
空将補 今城弘治

航空教育集団司令部幕僚長を命ずる
(航空幕僚監部総務部長)
空将補 荒木哲哉

航空自衛隊幹部候補生学校長を命ずる兼ねて奈良基地司令を命ずる
(航空幕僚監部人事教育部教育課長)
空将補 藤永国博

航空自衛隊第4術科学校長を命ずる兼ねて熊谷基地司令を命ずる
(統合幕僚監部報道官)
空将補 小野打泰子

飛行開発実験団司令を命ずる
(航空自衛隊幹部候補生学校長兼奈良基地司令)
空将補 増田友晴

防衛監察本部監察官を命ずる
(航空自衛隊第4術科学校長兼熊谷基地司令)
空将補 石村尚久

防衛装備庁調達事業部総括装備調達官を命ずる
(航空幕僚監部総務部会計課長)
空将補 田崎剛広

退職を承認する
(飛行開発実験団司令)
空将補 今瀬信之

(航空教育集団司令部幕僚長)
空将補 平元和哉

(以上、2019年8月23日付)

防衛省発表資料

https://www.mod.go.jp/j/press/jinji/2019/0808b.pdf

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コメント

  1. のりまき より:

    私も空将補の異動を見てやはり際立ったのが小野打空将補でしょう。次の赴任地が毎年最高気温常連都市である熊谷の第4術科学校長兼熊谷基地司令ですからね、暑い女でもさせたいのかなと思いました。あるいは厚い女として男女問わず厚い隊員を育てる期待を込めての異動でしょうか。
    後、よほど31期に縁があるのか前任になる石村空将補も31期でその前の校長も31期だそうです。さらに小野打空将補からバトンタッチする統幕報道官に濱田博之一等陸佐(現熊本地本本部長)もおそらく31期相当(生まれが小野打空将補と同じで少年工科学校出身で竹本竜司次期陸上幕僚副長と同期)なので引き続きとかは先輩後輩の引継ぎよりも気楽にいけるかと思いますね。

    それと防衛省異動の統幕防衛計画部長の安藤空将補と森田空将補が紛らわしいようにも思えました。いつから2人体制になったのかと思ったら内閣官房への出向ならなぜ安藤空将補が防衛計画部長をあえて載せたのか疑問に思いました。最後に亀岡空将補の亀仙人軍団のニックネームは面白かったです。

    • ytamon より:

      濱田将補、私がいつもお世話になっている少年工科学校出身の方の同期でもあります!
      本当に喜んでました、自分のことのように(笑)
      少年工科学校魂とでも言いますか、本当に同期の絆が強いです。

      防衛計画部長の件ですが、これはおそらく、日本版NSCに出向する自衛官の、自衛隊での指定ポスト(?)だと思われます。
      出向前にこのポストに着任し、そして出向するということになっているようですね。

      亀仙人軍団は、亀岡さんが飛行隊長時代に(おそらく)自称していたニックネームです(笑)

  2. かてん より:

    乾海将の記事待ってます!