陸将人事|2019年8月・陸上自衛隊

2019年8月、陸上自衛隊・陸将の人事異動が防衛省から発令された。

夏の将官人事は、1選抜の陸将・陸将補が選抜される非常に意味のある人事だ。

31期組から、竹本竜司(第31期)が第1師団長から陸上幕僚副長に”昇って”いるが、31期組の1選抜師団長の異動発令が、23日付けでは1名だけになっている。

通例で考えれば、この後、沖邑佳彦(第31期)・第4師団長と前田忠男(第31期)・第7師団長の異動が発令されることは間違いないのだが、それに先立って竹本の発令が先行したことは、注目すべき意味合いになりそうだ。

また、国防の最前線である第8師団長に着任した堀井泰蔵(第32期相当)は、一般大学から1選抜で陸将に昇任し、我が国でもっとも重要なポストの一つを任されることになったのも要注目だろう。

1選抜で陸将に昇り師団長に着任するということは、近い将来の陸上幕僚長候補に選ばれたことを直接意味する。

そういった意味で、「空白の80年代」以降では初めてとなる、一般大学からの陸上幕僚長誕生がなるか。

そういった意味でも、堀井の活躍にはますます注目して欲しい。

また一方で、今回の人事でも多くの陸将が自衛隊を去ることが決まった。

28期組の、陸自大改革を中心になって支えた陸将が、全員勇退することになった。

我が国の新しい防衛体制の礎を築いたと言っても良い最初の世代が退役することにも、どうか注目して欲しい。

詳細は、それぞれの幹部の最後の更新ページで記述しながら、お見送りしたいと思う。

なお例によって、アイキャッチ画像の美しい女性は、将官人事とは何の関係もない。

陸自の公式ツイッターで紹介している、女性自衛官の活躍を撮影した一コマだ。

匍匐前進をしながらラッパを吹く、非常に重要な訓練をこなす若く美しい女性隊員である。

今回、勇退する幹部もまた、40年前の昭和50年前後にはこのような訓練を繰り返したのではないだろうか。

以下、その詳細な内容は以下の通り。

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。

(画像提供:陸上自衛隊公式ツイッター

陸将に昇任させる
(統合幕僚監部防衛計画部長)
陸将補 梶原直樹

(陸上幕僚監部防衛部長)
陸将補 森下泰臣

(陸上幕僚監部装備計画部長)
陸将補 大塚裕治

(北部方面総監部幕僚長)
陸将補 大庭秀昭

(第5旅団長)
陸将補 堀井泰蔵

陸上幕僚副長を命ずる
(第1師団長)
陸将 竹本竜司

陸上総隊司令官を命ずる
(東部方面総監)
陸将 髙田克樹

北部方面総監を命ずる
(第8師団長)
陸将 吉田圭秀

東部方面総監を命ずる
(陸上幕僚副長)
陸将 小野塚貴之

中部方面総監を命ずる
(第2師団長)
陸将 野澤真

第1師団長を命ずる
(北部方面総監部幕僚長兼札幌駐屯地司令)
陸将 大庭秀昭

第2師団長を命ずる
(陸上幕僚監部防衛部長)
陸将 森下泰臣

第3師団長を命ずる
(統合幕僚監部防衛計画部長)
陸将 梶原直樹

第8師団長を命ずる
(第5旅団長)
陸将 堀井泰蔵

陸上自衛隊教育訓練研究本部長を命ずる兼ねて目黒駐屯地司令を命ずる
(第3師団長)
陸将 田中重伸

陸上自衛隊関東補給処長を命ずる兼ねて霞ヶ浦駐屯地司令を命ずる
(陸上幕僚監部装備計画部長)
陸将 大塚裕治

退職を承認する
(陸上総隊司令官)
陸将 住田和明

(北部方面総監)
陸将 田浦正人

(中部方面総監)
陸将 岸川公彦

(陸上自衛隊教育訓練研究本部長兼目黒駐屯地司令)
陸将 岩谷要

(陸上自衛隊関東補給処長兼霞ヶ浦駐屯地司令)
陸将 權藤三千蔵

(以上、2019年8月23日付)

防衛省発表資料

https://www.mod.go.jp/j/press/jinji/2019/0808c.pdf

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする