兵庫剛(ひょうご・つよし)|第40期・第72戦車連隊長

兵庫剛(ひょうご・つよし)は昭和47年9月5日生まれ、香川県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第40期の卒業で幹候77期、職種は機甲科だ。

平成30年3月(2018年3月) 第72戦車連隊長兼ねて北恵庭駐屯地司令・1等陸佐

前職は陸上幕僚監部防衛部防衛協力課計画班勤務であった。

なお、第72戦車連隊長としての指導方針は以下の通り。

【統率方針】
「機動的な精神の実践」

【要望事項】
「軽快機敏であれ」
「自ら考え行動せよ」

(画像提供:陸上自衛隊第72戦車連隊公式Webサイト

2019年5月現在、機甲師団の尊称を持つ第7師団隷下・第72戦車連隊長を務める兵庫だ。

「白馬」の愛称を持つ、90式戦車で統一された5個中隊からなる機甲科の精鋭部隊であり、我が国を代表する機動力と打撃力で国防に貢献する。

所在地は北海道の北恵庭駐屯地だが、同じ駐屯地には第11旅団隷下の第11戦車隊も同居しているなど、機甲科マニアにはたまらない聖地だ。

なお、その第72戦車連隊だが、実は兵庫が連隊長に着任して約1年となる2019年1月から、戦車連隊戦闘団単位としては我が国史上初となる、米国における実動訓練に参加した。

この実動訓練は、カリフォルニア州に所在する広大なNTC(ナショナルトレーニングセンター)で行われたもので、その演習範囲は実に50km*70kmにも及ぶ。

我が国が運用する最大の自走榴弾砲、99式155mm自走榴弾砲も参加し最大射程でその実弾をぶっ放し、また米陸軍の戦闘団と第72戦車連隊がガチで撃ち合うなど相当ヤバイ演習だったが、その日本側の指揮官を務めたのが兵庫であった。

なおもちろん、主力戦車同士の撃ち合いはレーザー光線による打撃判定によるものだが、実弾射撃訓練も4日間に渡って繰り広げられるなど、米陸軍との親交を深めながら技術を高め合う、非常に有意義な訓練であったことが報告されている。

兵庫自身も車内で寝泊まりするなど、実践さながらの演習であったようだが、このいつもと全く違う環境における訓練について。

到着早々は慣れない環境にパフォーマンスが落ちる場面もあったようだが、すぐに感覚を取り戻し、いつもどおりの精度で本来の力を発揮することができたようだ。

恐らく今後、我が国の国際貢献活動の現場にも、機甲科がその主力戦車とともに派遣される場面も想定されるだろう。

あるいはもしかしたら、そのような状況を想定しての米NTCへの戦車連隊の派遣であったように思われる。

実際にカリフォルニア州のNTCは広大な砂漠地帯であり、中東など我が国がコミットする可能性が高い地域に類似した環境だ。

そのような地域に機甲科が派遣された時に、国内での演習と同様のパフォーマンスが発揮できるのか。

あるいは発揮できないのであれば、課題として何を解決しなければならないのか。

きっと兵庫には、そんな事の経験値を積むことも期待されての、今回の派遣であったのではないだろうか。

いずれにせよ、わが国初の戦車連隊戦闘団単位での、海外実動訓練を成功させた兵庫であった。

現職である第72戦車連隊長時代に成し遂げた、非常に大きな成果の一つである。

では、そんな要職にあって活躍を続ける兵庫とは、これまでどのようなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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