荒井正芳(東京地方協力本部長・陸将補)|第34期・陸上自衛隊

荒井正芳(あらい・まさよし)は昭和42年5月9日生まれ、神奈川県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第34期の卒業で幹候71期、出身職種は機甲科だ。

平成30年8月(2018年8月) 自衛隊東京地方協力本部長・陸将補

前職は陸上自衛隊教育訓練研究本部研究部長であった。


(画像提供:自衛隊東京地方協力本部公式フェイスブック

2018年10月現在、エリートの通過点とも言うべき要職中の要職、東京地方協力本部長を務める荒井だ。

34期を代表する機甲科のエリートであり、平時における最前線ともいうべき地方協力本部を率いる。

その東京地方協力本部だが、どれほどエリートの指定席なのか。

最初に少しご紹介をしておくと、このポストを務めた顔ぶれには、現役の陸将で以下のような幹部がある。

湯浅悟郎(第28期)・西部方面総監

高田克樹(第29期)・東部方面総監

竹本竜司(第31期)・第1師団長

※肩書は全て2018年10月現在。

※某有名辞書サイトには、竹本の期別が30期と書かれているが31期が正しい

退役した顔ぶれを見ても、多くの将官が方面総監にまで昇っており、いわば多くの陸上幕僚長候補者たちが、その陸将補時代に着任したポストであると言ってよいだろう。

同期1選抜で出世を続けてきたエリートばかりが着任するポストであり、荒井にかかる自衛隊内外の期待の大きさがご理解頂けるのでは無いだろうか。

と、そんなご説明をしておいてアレだが、実はこの東京地本長というポスト。

これだけの最高幹部が着任するポストでありながら不思議なことに、過去、このポストを経験した幹部からたったの一人も、陸上幕僚長に着任したものがいない。

先述のように、陸幕長の1つ手前である方面総監までは非常に数多くの幹部が昇るのだが、皆がそこで退役となっている。

あるいはこれは、東京地方協力本部長というポジションが、首都圏の政治・経済界とも密接に連携する必要があり、そう言った能力が重視されたからだろうか。

同期のエリートの中でも、国防の最前線で方面総監に就くより、政経中枢で調整役を担う役割を期待されたからかも知れない。

しかし、高田陸将がそういうキャラとも思えない・・・なぜだろう。

さて、そんな要職にある荒井だが、機甲科の現場で活躍する一方で、平成25年12月からは、内閣官房国家安全保障局に勤務しているキャリアが印象的だ。

内閣官房国家安全保障局は、時に日本版NSCとも呼ばれることがある国家安全保障会議を実質的に運営する事務局であり、特に現役自衛官の果たす役割は極めて大きい。

いうまでもなく、このポストを経験するものもエリートばかりだが、我が国が脅威に直面した際に、実質的に最高指揮官(総理大臣)の意志決定に関与する、非常に重要なポストだ。

自衛隊の能力に精通しているだけでなく、部隊を俯瞰し国家を俯瞰する能力も要求されることから、こちらもやはり、荒井の人柄やその高い力量を窺い知ることができる補職の一つであると言ってよいだろう。

では、そんなエリート街道を突き進む荒井とは、これまでどんなキャリアを歩んできた幹部なのか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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