戒田重雄(かいだ・しげお)|第35期・第1空挺団長

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戒田重雄(かいだ・しげお)は昭和44年3月生まれ、兵庫県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第35期の卒業で幹候72期、出身職種は普通科だ。

 

平成30年3月(2018年3月) 第1空挺団長・陸将補

前職は西部方面総監部幕僚副長であった。

(画像提供:習志野自衛隊協力会すー様)

(画像提供:管理人)

2019年9月現在、言わずと知れた我が国の最精鋭部隊・第1空挺団を率いる戒田だ。

ネット上だけでなく、現役の自衛官からも「第1狂ってる団」と俗称されるほどに、その心身の精強さは陸自の中でも群を抜いている、最精鋭部隊を率いる指揮官である。

首都圏に所在していることもあり、各国の来賓や高級武官などが来日した際には部隊見学の場に選ばれるなど、我が国を代表する「顔」としての活躍も担う部隊である。

 

なお管理人は、実はほんの僅かだけ、自衛隊に関わる公的なポジションを持っていることが、数少ない自慢だ。

平成22年から2年の任期で委嘱された、防衛省防衛モニター。

大阪防衛協会の賛助会員。

そしてこの第一空挺団を公的に応援する組織、習志野自衛隊協力会の法人会員である。

そのため、駐屯地祭りなど各種の行事ではお招き頂けることが多いのだが、2019年新年初降下の際、野宴に参加させて頂いた時などは、まさに「第1狂ってる団」を楽しく堪能させて頂いた。

なお野宴とは新年初降下の後、習志野の吹きっ晒しの演習場に弾薬箱などをイス代わりに並べて、自衛官とそのご家族、そして関係者や来賓などを混じえて行う野外BBQのことである。

もう、自衛隊と自衛官を応援したい一般人にとっては、それだけでワクワクが止まらないシチュエーションだろう。。

さらに各焼き場(テーブル)には、若き自衛官がお世話係として、肉を焼いたりお酒を補充してくれたりしてくれる。

 

そんな中、私のテーブルをお世話してくれたのは、第1空挺団第3普通科大隊第8中隊に所属していた、田丸曹候補生(当時)。

(画像提供:管理人)

とても誠実で真っ直ぐな好青年であった。

しかしふと見ると、田丸曹候補生の拳がなかなかのケガをしており、痛々しい治療の後がある。

そこで、

「田丸さん、その拳はどうされたのですが?痛くないですか?」

とお聞きしたところ、

「あ、ぜんぜん大丈夫です。実は自分はボクシングをやるんですが、先日練習で、サンドバックを血まみれにしてやった時にできた傷です。

と答えてくれた。

※暴力的なニュアンスではありません。厳しい練習をジョークを混じえて説明してくれた話し方です。

 

これが第一空挺団が、第1狂ってる団と称される理由の一つか。。

(^_^;)

詳細はこちら、

【現地レポート】第1空挺団降下訓練始め C-2輸送機などが初参加

で確認してほしいが、なかなか楽しいお酒の席であった。

 

話を戒田に戻したい。

そんな、我が国を代表する誇り高い精鋭部隊であり、猛者どもを統率する戒田である。

とても紳士的な立ち居振る舞いと、一般人には柔らかな物腰で応対されるのが印象的な指揮官だが、戒田もまた原隊(初任地)は、ここ習志野であった。

「精鋭無比」を合言葉に、陸自のどの部隊よりも圧倒的な精強さを誇る第1空挺団を率いるだけあり、内に秘めた熱い任務への情熱は、いつお会いしても圧倒される思いだ。

 

なお空挺出身の多くの幹部自衛官は、いつかはその原点である第1空挺団に戻り、願わくば団長に着任したいと願いながら鍛錬を重ねると聞いたことがある。

おそらく戒田自身もそうであったのかと思われるが、陸将補に昇任して2つ目のポストとして、若かりし頃の原点に戻ってきた形だ。

部隊を愛する想い、部隊を精強な組織に育てたいという情熱は、歴代の団長の中でも指折りの熱さであるのではないだろうか。

 

なお、その戒田の前職は西部方面総監部の幕僚副長。

こちらも言うまでもなく、国防の最前線であり、島嶼部における防衛能力の強化は喫緊の課題となっている。

特に、戒田が幕僚副長を務めていた平成28年7月から30年3月にかけては、陸自大改革に向けて西部方面隊の組織も大幅な改編を迎えていた頃だ。

さらに陸上総隊が新設され、その隷下に日本版海兵隊と呼ばれる水陸機動団も設置されるなど、西方と、西方を取り巻く防衛体制は刷新されたと言っても良い程に機能が強化された。

 

そのような中にあり、組織再編の主導的役割を担い、更に機動団の設立にも尽力をし続けた任期であった。

また2017年2月には、陸自と米海兵隊の合同訓練・「アイアン・フィスト(鉄拳)」も主導し、水陸機動団設立後の運用イメージを作り上げるなど、ハードだけでなくソフト面でも力を尽くしている。

このように、あらゆる意味で非常に豊富な経験を積んだ、心身ともに精強な幹部がその原点である第1空挺団を任された形だ。

今後10年の我が国の国防を占う上でも、その活躍には特に注目をしていきたいと思っている。

 

ではそんな戒田とは、これまでどんなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。

少し詳細に、その経歴を見ていきたい。

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8件のコメント

戒田団長、今回の台風での災害派遣、ご苦労様です、15日にラグビー応援に演習場にお伺いしました、災害派遣 ラグビーの支援 横田基地での降下 大活躍でしたね、精強な部隊を鍛え上げて下さいね。

すーさんも、いつも後援活動お疲れさまです!
いつもありがとうございます。

文春砲が炸裂しましたねえ。
余程酷いことがあって告発されたのでしょう。
こういった方は速やかに職を辞してもらいたいモノです。

自分より弱い立場の人に、鬼の様に強い人間って居ますよね。
一般企業とは違うのでしょうけど、とても健全な状況とは思えません。

昇任されましたね!
戒田さんに関しては、文春砲でだいぶキツイことを書かれましたが、ちょっと現場で聞こえてくる話とは違う印象があります。
あ、仕事に厳しい人であるという話は山程聞きますが(笑)
色々なことがありましたが、頑張って欲しいですね。

ハカイダー陸将誕生しましたね!
現陸幕長と仲が良く可愛い後輩ですから、これもその流れでしょう。
応援してます

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