森川龍介(もりかわ・りゅうすけ)|第31期・航空自衛隊

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森川龍介は昭和38年12月生まれ、埼玉県出身の航空自衛官。

防衛大学校第31期の卒業(電気工学)で幹候77期、出身職種は判明しないが、民間団体の講演会で登壇した折に、特技を研究開発と自己紹介している。

 

平成28年12月(2016年12月) 航空教育集団司令部幕僚長・空将補

前職は防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理統括官であった。

 

2018年3月現在、航空教育集団司令部幕僚長を務める森川だ。

昭和62年3月に防衛大学校を卒業した後、平成3年から中央業務隊付になり再び研究開発の任務に従事。

平成9年3月には東京工業大学の電子工学(博士課程)を修了し、以降航空自衛隊では技術系のポストを歴任する、研究開発者としてのキャリアを歩む。

 

その歴任してきたポストは、主なだけでも飛行開発実験団航空機技術隊、飛行開発実験団研究開発部長、空幕技術部技術課長、航空開発実験集団司令部幕僚長、航空幕僚監部技術部長と、航空自衛隊の命とも言える空の技術を維持・向上させるあらゆる現場を経験。

さらに平成27年10月からは、航空自衛隊の未来の技術を担うと言っても過言ではない、防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理統括官(航空担当)に着任した。

 

このポストは、陸海空全ての担当が設置される防衛装備庁の要職で、単に防衛装備品の研究開発を行うだけの役職ではない。

防衛装備品の構想段階からスタートし、研究・開発、量産取得、運用・維持整備、廃棄といったライフサイクルまでをも全て予見した上で、すべての段階で最高のパフォーマンスと結果を引き出す装備品の導入を統括する責任者だ。

言うまでもなく、ただ単に研究開発に秀でているだけでは務まるものではなく、国際情勢と近隣諸国の動向の分析から始まり、研究開発能力に通じ、現場を熟知し、オペレーションを理解した上で、未来の技術をも予見する。

そこまでの知見が備わった上で初めて任される部署であり、それだけでも森川がどれほど、31期組期待の最高幹部であるか、お分かり頂けるのではないだろうか。

 

 

さて次に、森川を含む31期組の人事の動向を見てみたい。

森川が航空自衛隊に入隊したのは昭和62年3月。

1等空佐に昇ったのが平成18年1月、空将補に昇ったのが24年7月なので、共に31期組の1選抜(1番乗り)となるスピード出世だ。

将官に昇る数が非常に少ない航空自衛隊では、1選抜で将官に昇ることは必ずしも将来の航空幕僚長候補に選ばれたことを意味しないが、それでも同期から1選抜で将官に昇るのは1名か、せいぜい2名までである。

そういった意味では、1選抜で将官に昇ることは、やはり特別なことであり、同期の中でも一目置かれる存在であることだけは間違いないだろう。

 

なお、31期組は2018年夏の将官人事で最初の空将が選抜される年次にあたる。

そのため、空将補にあるものが一番の出世頭ということになるが、2018年3月現在で31期組の空将補にあるのは以下の通りだ。

 

引田淳(第31期)・西部航空方面隊副司令官(2011年6月)

内倉浩昭(第31期)・航空幕僚監部防衛部長(2012年7月)

森川龍介(第31期)・航空教育集団幕僚長(2012年7月)

荒木哲哉(第31期)・航空幕僚監部総務部長(2013年8月)

西谷浩一(第31期)・防衛監察本部監察官(2013年8月)

後藤雅人(第31期)・防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理総括官(2013年12月)

秋山圭太郎(第31期)・第5術科学校長(2016年7月)

石村尚久(第31期)・第4術科学校長(2017年12月)

※肩書はいずれも2018年3月現在。( )内は空将補昇任時期

※引田の空将補昇任は、米国防衛駐在官に赴任する前のタイミングであったため、通常の1選抜よりも1年1ヶ月早い。

 

上記のような状況になっており、内倉と併せ、森川が31期組の1選抜出世頭という状況になっている。

引田については、米国防衛駐在官に赴く前に空将補に昇任しているため、1選抜に準じたスピード出世と理解して間違いないだろう。

このため31期組は、この3名を中心に高級幹部人事が展開していくことになりそうだ。

 

通常、研究開発畑の将官は現場の指揮官経験がないままに、研究開発系のポストを歴任することも多い。

しかし森川の場合、我が国の国防における最前線と言っても良い築城で、第8航空団司令を経験するなど、研究者としての知見のみをアテにされている幹部でないことは、明白だ。

今後、この31期組きっての英才がどのようなキャリアを積み上げ要職を重ねていくのか。

2018年夏の空将人事と併せて注視し、そして応援していきたい。

 

◆森川龍介(航空自衛隊) 主要経歴

昭和
62年3月 航空自衛隊入隊(第31期)
62年9月 中部航空警戒管制団

平成
3年 月 航空中央業務隊付
9年 月 飛行開発実験団飛行実験群航空機技術隊
10年1月 3等空佐
12年 月 航空総隊司令部防衛部防衛課
13年7月 2等空佐
14年 月 航空幕僚監部人事教育部補任課
16年 月 航空幕僚監部防衛部防衛課
18年1月 1等空佐
18年8月 飛行開発実験団研究開発部長
19年8月 航空自衛隊幹部学校付
20年7月 航空幕僚監部防衛部防衛課(大臣官房企画評価課防衛省改革推進室)
21年11月 航空幕僚監部人事教育部人事計画課
22年7月 航空幕僚監部技術部技術課長
24年7月 航空開発実験集団司令部幕僚長 空将補
25年8月 第8航空団司令
27年8月 航空幕僚監部技術部長
27年10月 防衛装備庁プロジェクト管理部プロジェクト管理統括官
28年12月 航空教育集団司令部幕僚長

 

【注記】

このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。

主要経歴については、将補以上の階級のものにあっては防衛年鑑あるいは自衛隊年鑑も参照。

自衛官各位の敬称略。

※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的に加工して用いているものがある。

【引用元】

防衛省航空自衛隊 第8航空団公式Webサイト(着任式、イベント写真他)

http://www.mod.go.jp/asdf/tsuiki/topix/25-8.html

http://www.mod.go.jp/asdf/tsuiki/topix/25-10.html

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