東京オペラシティ20周年記念コンサート「音楽のたまて箱」に、海上自衛隊東京音楽隊が登場する。
日時は2017年7月28日(金)で11:30開場だが、海自東京音楽隊の登場は14時50分からだ。
このイベントは、東京オペラシティの主催によるもので海上自衛隊や自衛隊そのものが主催者ではない。
その為、「第21回シニアコーラス・TOKYO・フェスティバル」上位入賞団体3組のコンサートと共同で行われるなど、自衛隊音楽祭りとはやや異なるものだ。
そんなこともあり、このコンサートの最大の魅力は「未就学児入場OK、事前応募なし」と言うところだ。
自衛隊音楽祭のファンならよくご存知であろうと思うが、陸海空自衛隊各音楽隊の音楽まつりでチケットが当選し、実際にコンサートに参加するにはかなりの幸運を引き寄せなければならない。
東日本震災以前はそんなことはなかったのだが、あの未曾有の国難以来、自衛隊はすっかりヒーローになってしまい、音楽祭や総火演はもちろん、各地の駐屯地祭りも大盛況だ。
もちろん、長年に渡り自衛隊を応援してきた身には嬉しいのだが、それにしても以前はちょっとした関係者であればいくらでも貰えた音楽祭のチケットが、最近では枚数限定でしか貰えなくなったので、それはそれでとても辛いのである。
なお、未就学児入場OKではあるが、音楽イベントなので、ぜひ鑑賞マナーだけは守って頂き、くれぐれも子供を走り回らせるようなことはしないようにお願いしたい。
併せて、当日は相当な人出で混雑が予想される。
普段チケットに当選できない自衛隊音楽隊のファンが行列で開場を待ちわびていることも予想されるので、当日は早めに会場に行き、余裕を持って入場できるようにした方がいいだろう。
なお海上自衛隊音楽隊の魅力は、東京音楽隊に限らず、やはりスマートでカッコよく、「持ちネタ」があるということだろう。
こう言うとまるで陸自がカッコよくないと言ってるようだが、陸自は武骨で武人の音楽祭だ。
カッコイイというより、痺れる。
これこそ、軍隊の奏でるメロディであり、力強さであるという迫力のあるイベントだ。
一方で海自の場合、繊細で優しく、時に力強く、そして物悲しさと使命感を感じさせるプログラムであることが多い。
いわば、船乗りとしての郷愁を音楽に乗せて観客を魅了すると言ったところだろう。
持ちネタの定番は「宇宙戦艦ヤマト」。
これは必ず、男女の自衛官でボーカルが登場し、その鍛え上げた美声であの名曲を高らかに歌い上げてくれるので期待しよう。
ある意味で海上自衛隊一番の有名人、三宅由佳莉3曹が登場するのではないだろうか。
また、プログラムには載っていないが〆は必ず「軍艦マーチ(軍艦行進曲)」であることは間違いない。
明治大日本帝国海軍以来の伝統あるこの勇壮なマーチは、おかしなお店の開店時の音楽にされてしまいすっかりそのイメージが染み付いてしまった感があるが、1897年に誕生し1900年に海軍に採用された100年以上の歴史がある我が国を代表する行進曲の一つである。
ぜひ、海上自衛隊が奏でる”本物の”軍艦マーチに、耳を傾けて欲しい。
なお海上自衛隊の他のプログラムは、発表されている限りでは
・ショスタコーヴィチ:祝典序曲
・ボロディン:歌劇『イーゴリ公』より
・宮川 泰/宮川彬良:宇宙戦艦ヤマト・セレクション
となっている。
やはり、海上自衛隊東京音楽隊ソロのコンサートより曲目は少ないかもしれないが、小さな子供と一緒にフルオーケストラを楽しめるまたとない機会だ。
ぜひ、日程が合えば足を運んで欲しい。
【イベントデータ】
名称:音楽の玉手箱
開催場所:東京オペラシティ コンサートホール
所在地:東京都新宿区西新宿3丁目20−2
日時:2017年7月28日(金)
開催時間:11:30~
問合せ先:03-5353-0788(コンサートホール)
料金:無料
駐車場:400台(30分300円)
Web:主催者公式Webサイト
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