航空自衛隊はもちろん、おそらく全自衛隊の中でももっとも人気を集めるイベントの一つ、秋の航空祭の季節がやってきた。
その先陣を切って行われるのが小松基地航空祭2017であり、開催日時は2017年9月18日(月・祝)。
シルバーウィークの最終日ということもあり、大混雑の人出は間違いないイベントになるだろう。
なお小松基地の航空祭といえば2014年、航空祭の真っ最中であったにもかかわらずホットスクランブルが掛けられ、F-15戦闘機2機が緊急発進で飛び立ったことを記憶している人は、あるいは多いかもしれない。
進行表にはない突然のF-15戦闘機の離陸であり、場内放送で
「国籍不明機が我が国に接近中であり、ホットスクランブルで2機が離陸しました」
とのみ、状況説明があった。
多くの観客はこれも展示飛行の一環であると大喜びしたのだが、まさに「This is no drill!(これは訓練ではない!)」の世界だ。
主翼に発射可能な実弾を携えてスクランブルに上がるF-15戦闘機などなかなか見られるものではない。
結局、何事もなく2機は無事に帰還したのでイベントに花を添える凄いハプニングであったと言えるが、裏を返せば小松基地はそれほどに、国防の最前線にある基地であり、緊張感のある戦闘集団であるといえるだろう。
なお、2014年の航空祭に関するハプニングは南雲憲一郎(第33期)のページに詳しいので、興味があれば参照して欲しい。
さて、その航空祭だが例年通りであれば以下のような進行で進むはずだ。
9:00~ 飛行展示 第6航空団F-15戦闘機
9:30~ 救難展示 空自救難隊による展示飛行及び救難展示
10:00~ 編隊飛行、機動飛行展示 飛行教導隊
11:00前後 F-2戦闘機飛行展示
その他休憩をはさみ、概ね14:00頃まで飛行イベント
また同時に装備品の地上展示も行われ、格納庫ではめったに見られない各種航空機を間近に見ることができる。
日程が合えば、ぜひとも駆けつけない手はないだろう。
なお、小松基地司令を務めるのはまだ若き空将補の亀岡弘(35期)。
F-15イーグルドライバー出身の基地司令で、第7航空団第305飛行隊長時代には自らの名前にちなみ、愛機と隷下のF-15戦闘機の尾翼に、アニメドラゴンボールの「亀」の字を塗装していたやんちゃな基地司令である。
おそらく「亀仙人軍団」ということなのだと思うが、今年で2回目の小松基地航空祭の指揮だ。
滞りなく楽しいイベントにしてくれるだろう。
そして亀岡にとって高確率で最後の小松基地航空祭になり、来年の航空祭は別の指揮官が務めることになるはずだ。
そういった意味でも、この白髪と薄毛であるにもかかわらず童顔の雰囲気を残す名物基地司令の勇姿を、しっかりと目に焼き付けて欲しい。
なお会場への交通手段だが、車で行くことはかなり無謀でお勧めできない。
駐車券の抽選は既に終わっており、基地外駐車場の用意はあるものの、数が限られており、かつ基地からは相当離れている。
シャトルバスの運行はあるものの、それであれば公共の交通機関と駅からのシャトルバスで足を運んだほうが、確実に時間通り会場入りできる。
最寄り駅はJR小松駅なので、出来る限り電車で向かうようにしよう。
また念のためだが、自衛隊は国民に開かれたとても親しみやすい組織だが、その実態は紛れもない軍事組織だ。
なおかつ小松基地は国防の最前線にある基地で、入場に際しては持ち物検査があり、不審物の持ち込みや武器になるような携行品の持ち込みは相当厳しくチェックされる。
冗談でもこのようなことをすると、隊員に迷惑がかかるだけでなく、時節柄と場所柄、おそらく冗談ではすまないことになるので絶対にやめて欲しい。
その他詳しい注意事項は下記の公式Webサイトから確認の上、マナーを守って参加するようにしよう。
高確率で晴れることが多いシルバーウィークの連休最終日。
紫外線と暑さ対策、飲み物もしっかりと携行して、秋の航空祭を楽しみに行ってはどうだろうか。
【イベントデータ】
名称:航空自衛隊小松基地 航空祭2017
開催場所:航空自衛隊小松基地
所在地:石川県小松市
開催日:2017年9月18日(月・祝)
開催時間:AM7:45開場
問合せ先:0761-22-2101(広報班)
料金:無料
駐車場:無し
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【注記】
このページに使用している画像は、防衛省のルールに従い防衛省のHPから引用。
※画像は、軽量化やサイズ調整などを目的とし、オリジナルからトリミングし切り取って加工し用いている。
【引用元】
防衛省航空自衛隊 小松基地公式Webサイト(イベントポスター)
http://www.mod.go.jp/asdf/komatsu/index.html
初めての投降、亀岡指令殿の在籍期間中の最後の花電車登校と言いましょうか?この位、緊迫した情報に於いても未だ侵入を試見るバカが増えると言うのも日本の安全が世界一だと証明出来るのではと思います。きっと世間では北を滅ぼす意見と違憲主義主張、そして何と言っても威厳会議で炸裂爆弾が仕掛けられて身を重んじる方も多いと存じます。それでも自衛隊に期待するのは、根気となる何かが勝る体質であると感じます。それは、今では生きようとする執念なのかも知れず。
投稿ありがとうございました。
亀岡司令の最後の基地祭、その勇姿が楽しみです。
やんちゃなパイロットももはやアラフィフ。
時の流れは早いものですね・・・。