山内大輔(やまうち・だいすけ)は昭和37年7月15日生まれ、京都府出身の陸上自衛官。
防衛大学校は第29期の卒業(管理)で幹候66期、出身職種は警務科だ。
令和2年8月(2020年8月) 陸上自衛隊補給統制本部長兼ねて十条駐屯地司令・陸将のポストを最後に、長かった自衛官生活に別れを告げ制服を置いた。
前職は陸上自衛隊関東補給処長兼ねて霞ヶ浦駐屯地司令であった。
なお最後の補職となった補給統制本部長としての指導方針は以下の通りであった。
【本部長勤務目標】
「陸自兵站の基盤充実とけん引」
【要望事項】
1「兵站中枢の誇り」
2「現場立脚」
3「適正機変」
(画像提供:陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地公式Webサイト)
(画像提供:首相官邸公式ツイッター)
2020年8月、また一人、陸自を代表する将官の一人が静かに現役を去った。
我が国の兵站を文字通り統制し、国防の最重要ポストを担った山内大輔・補給統制本部長だ。
ご存知のように、2017年3月から始まった陸自大改革では、兵站の重要性が飛躍的に高まっている。
戦力・兵種の選択と集中が進んだために、部隊の機動力と兵站が戦闘の帰趨をより直接決定づける存在になったためだ。
そのような時代に、まさにその2017年の3月から関東補給処長を。
2018年8月から補給統制本部長の要職を歴任した山内は、新しい時代の兵站の基礎づくりを担ったと言ってもよいだろう。
その職責は極めて重く、困難な任務であったことは想像に難くない。
それら重責から解放され、今は静かに、積年の疲れを癒やしている頃ではないだろうか。
しかしながら、そのご年齢はまだまだ活躍できる58歳である。
特に山内の場合、そのご年齢を全く感じさせない体躯からも想像できると思うが、防大時代には防大史上初の、学生横綱に昇ったほどの猛者であった。
きっと今も、有り余る気力・体力を持て余し、第二の人生に向け着々と準備を進めているのではないだろうか。
ぜひ、新たな場での活躍にも注目し、そして応援していきたいと願っている。
山内陸将、本当に長い間お疲れさまでした。
ありがとうございました。
その誇りある自衛官生活とご実績に心からの敬意と感謝を申しあげます。
そして第二の人生でも、より以上のご活躍をされますことを、心よりお祈り申し上げております。
(2020年11月1日 最終更新)
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以下は、ご在職時に更新していた記事のアーカイブです
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2019年10月現在、陸上自衛隊補給統制本部長兼ねて十条駐屯地司令を務める山内だ。
我が国の兵站の中核を統率する陸将だが、全国の補給処を文字通り統制はするものの、指揮を執るポストではない。
各地に所在する補給処はあくまでも方面隊直轄であり、方面総監の指揮下にあるため、注意して欲しい。
ただこの辺り、陸上総隊が発足し、将来的には全国の方面隊を常時統率する可能性も考えられることから、補給についても名実ともに、将来的には一元化されることもあるのではないだろうか。
そのような、後方支援部隊の中でも我が国の中核を為す組織を率いる山内である。
初級幹部の頃から兵站一筋・・・と言いたいところだが、実は後方支援系の中でも一際特別な存在感を持つ、警務科の出身だ。
防衛大学校を卒業した後、原隊こそ第19普通科連隊(福岡県春日市)だったが、以来警務科の現場を中心に、若手幹部の時代を過ごす。
これはもちろん、山内自身に警務職の素養があったことに依るものではあると思うが、一方で別の要因があるかもしれない。
実は山内は、防衛大学校在学中に相撲部に在籍しており、第9回全国学生相撲個人体重別選手権大会(1984年)で優勝を果たしたほどの猛者であるからだ。
防衛大学校の相撲部から学生チャンピオンが生まれたのは、当時史上初となる快挙であったことからも、ある意味で山内のキャリアはこれで、イカツい方向に決定づけられてしまったかもしれない。
ちなみに階級は70kg未満の部。
スリムで筋肉質な細マッチョの体から繰り出す技が魅力の階級だ。
その名残は今も健在で、上記1枚目の画像を見て頂ければおわかりになると思うが、関東補給処長当時、56歳のオッサンの腕の筋肉ではない(汗)
学生チャンピオンであればもちろん、そのまま角界入りの声が掛かってもおかしく無さそうなものであったが、卒業後はそのまま陸上自衛隊に入隊し、警務科の幹部としてキャリアを伸ばすことになった。
なお上記画像2枚め、「山内陸将どこ?」と思われるかもしれないが、写っていない。
これは海外などから元首クラスが来日した際に編成される特別儀仗隊を写した様子であり、その特別儀仗隊は第302保安警務中隊から編成されるために、貼らして頂いたものだ。
ご存知だと思うが、この儀仗隊は自衛隊の中でもよりすぐりのイケメンばかりが集められている。
採用基準に半ば公式にイケメンであることが定められている、我が国の最精鋭隊員たちだ。
そしてこの特別儀仗隊は、山内が指揮を執っていた警務科から編成されるという豆知識を披露させていただくために、貼らして頂いたものである。
ご参考までにして頂きたい。
では、そんな一風変わったキャリアを持つ山内とはこれまで、どのような経歴を歩んできた幹部なのだろうか。
少し詳細に、その歩みを見ていきたい。
かつて、警務隊で部下として勤務させていただきました。山内隊長は、人格円満で、統御力に優れ、『この指揮官なら命を捧げることができる』と思ったものです。
職務でもプライベートでも上司にも部下にも配意する思慮深い指揮官でした。
何より自分の部下を思いやり家族のように大切にする指揮官でした。
無事に大任を果たされ定年退職され、これまでのご労苦と部下思いの優しく温かいお人柄に深甚なる敬意と感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
すみやんさまコメントありがとうございました!
もうお見かけした感じが、そういった大人物ですよね!
わかる気がします
^^