伊藤顕は愛知県出身の航空自衛官。
防衛大学校第33期で高射運用を担う高級幹部の一人。
平成27年3月(2015年3月) 第31代第1高射群司令・1等空佐。
前任は情報本部 画像・地理部長であった。
なお2017年7月現在で伊藤の任地である第1高射群の公式Webサイトには東京都出身と記載があるが、第1高射群新聞(部内新聞)には愛知県出身で東京都に自宅があるとの記載があるため、愛知県出身とした。
北朝鮮による挑発的なミサイル発射が繰り返される中で注目が高まっている第1高射群。
航空自衛隊中部航空方面隊隷下にある高射群であり、主任務は関東方面に飛来する敵性勢力の航空機や飛翔体(ミサイル)を迎撃することにある。
本部は入間基地に所在しているが、習志野分屯基地、防衛省市ヶ谷分遣班、武山分屯基地、霞ヶ浦分屯基地にも展開するなど、隷下4高射隊体制で広く関東の防衛を担当している。
北朝鮮から飛ばされたミサイルが我が国の上空を飛んでいく事態が繰り返される中、第1高射群にはかつてミサイル発射の兆候が見られれば破壊措置命令が下り、速やかに必要地域に展開するという運用が為されていた。
しかしながら近年、北朝鮮はミサイル発射技術を目まぐるしく進歩させ、移動式発射装置からノドンの撃ち出しに成功。
その為、発射の兆候が事前に掴みづらく、また兆候を掴んでからの発令では間に合わないという懸念が広がり、2016年8月以降は「常時発令」へと体制が移行する。
そのため、伊藤以下第1高射群は常時迎撃可能な体制を維持しながら部隊を展開しており、極めて過酷な緊張状態が続いている。
自衛隊入隊以来、航空自衛隊で高射運用一筋でキャリアを磨いてきた伊藤だが、前任の情報本部 画像・地理部長に就任したのが平成25年。
そして平成27年に現職に就任し、通常は2年程度で異動になることが多い幹部人事の中で、やや異例の2年4ヶ月の現職務となる(2017年7月現在)。
高射運用のスペシャリストである伊藤が、情報本部において画像・地理情報部長の任にあったということは、時期的に考えて、どこの国のどのような情報を分析し、作戦に活かしていたのかは明らかであろう。
そしてそのまま次のキャリアでは、その実運用部隊である第1高射群に異動したことになるが、現在の北朝鮮情勢を考えると、伊藤のようなスペシャリストを容易に異動させ難い事実が窺える。
専守防衛の我が国において、海上自衛隊のイージスシステムと並び、航空自衛隊の高射部隊が果すべき役割は極めて重い。
破壊措置命令の常時発令という状況の中、最前線に立ち続ける伊藤以下第1高射群の隊員の疲労はいかばかりかと慮られるが、士気と練度を維持し、我が国の平和と安全のために、ますます力を尽くしてもらいたい。
◆伊藤顕(航空自衛隊) 主要経歴
平成
元年3月 防衛大学校 卒業
平成11年 3月中部航空方面隊司令部
平成14年 1月仏統合国防大学留学
平成15年 7月航空幕僚監部
平成17年 6月第3高射群 第11高射隊長
平成21年 6月仏防衛駐在官
平成24年 12月航空幕僚監部 運用支援調整官
平成25年 8月情報本部 画像・地理部長
平成27年 3月現職
◆姓名判断
頭脳明晰で社交性があり、またとても誠実な人柄で周囲の信頼を勝ち取り、困難に直面しても助力を申し出る上司・部下が後を絶たず、大きな仕事をこなすことが出来る。
リーダーとしても大成するが、人の間に立ち物事を調整する能力が特に優れていることから、参謀やトップリーダーの補佐役に就いても非常に大きな成果を出す。
人に支えられていること、人に助けてもらっていることに常に感謝を忘れないことで、晩年にかけてさらに運気が上昇する。
【注記】
このページに使用している画像の一部及び主要経歴は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。
自衛官各位の敬称略。
※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的とし、軽量化処理やオリジナルからトリミングし切り取って用いているものがある。
【引用元】
防衛省航空自衛隊 第1高射群公式Webサイト(顔写真)
https://japansdf.com/wp-admin/post-new.php
防衛省航空自衛隊 第1高射群公式Webサイト(第1高射群新聞・着任式写真)
http://www.mod.go.jp/asdf/1admg/kousyou/index.html
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