鈴木誠は北海道出身の航空自衛官。
防衛大学校は第40期、幹候は86期の卒業だ。
生年月日は判明しないが、第40期の場合ストレートであれば、昭和48年度の生まれということになる。
平成29年3月(2017年3月) 第29警戒隊長兼ねて奥尻島分屯基地司令・2等空佐
前職は統合幕僚監部首席後方官付であった。
なお、29警戒隊長兼ねて奥尻島分屯基地司令としての指導方針は以下の通り。
【指導方針】
明るく前向きに
(画像提供:航空自衛隊奥尻分屯基地公式Webサイト)
(画像提供:航空自衛隊奥尻分屯基地公式Webサイト)
2018年8月現在、第29警戒隊長兼ねて奥尻島分屯基地司令を務める鈴木だ。
それにしても、鈴木誠とはまた同姓同名が多い・・・というより、有名人にも同姓同名が多いお名前である。
誰を思い浮かべるかで趣味や年齢がバレそうだが、管理人は今年(2018年)引退した、1991年グランプリ覇者である競輪選手、ケロッピーこと鈴木誠を思い浮かべた。
その奥尻島だが、所在するのは北海道の南西沖で函館から西北西の方角にあたる。
離島に所在する基地のため、地元との関係は非常に濃く、なおかつ良好で、毎年住民を対象にした体験飛行で島の上空を回るなどイベントも多い。
平成5年に発生した北海道沖大地震で、奥尻島が壊滅的な被害を受けた際には北海道や本土から救援が駆けつける前に直ちに救援活動に入り、多くの島民の命を救っている。
また西に目を向けると、ロシアの極東アジアにおける軍事活動の拠点・ウラジオストクが対岸にあり、文字通りの国境の基地で、国防の最前線であることがよくわかるロケーションだ。
そのため第29警戒隊も、まさに24時間365日、ロシアからの航空機の動向を探り、またその企図を探るために休みなく動き続ける。
位置的に、本土や北海道に対する早期警戒拠点として極めて重要な基地であり、その存在感は極めて大きい。
そのようなこともあるのだろうか。
平成29年5月には、当時の航空総隊司令官であった前原弘昭(第27期)が、北部航空警戒管制団司令であった柿原国治(第32期)を伴い基地の視察に訪れ、その防空警戒態勢をつぶさに確認している。
空自No.2の空将と北部警戒管制団トップの空将補が二人揃っての来島だ。
とんでもなく偉い人が来島するとあっては、普段静かな島も大いにざわついたのではないだろうか。
奥尻だけに限ったことではないが、やはり離島が多い我が国の安全保障環境では、国境の離島が果たす防衛上の役割は極めて大きい。
国民が誰も気が付かない所で、この小さな北海道の離島でそのような重要な役割を果たしている防人達がいることを。そして今日もまた厳しい任務に臨んでいることにも、時には思いを馳せて貰えれば幸いだ。
ではその、国境の最前線である奥尻島を任されている鈴木とは、どんな幹部なのだろうか。
その歩んできたキャリアと併せ、少し詳細に見ていきたい。
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