瀬田晃一郎(統合幕僚監部首席参事官付計画調整官)|第38期・陸上自衛隊

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瀬田晃一郎(せた・こういちろう)は福岡県出身の陸上自衛官。

防衛大学校第38期の卒業で幹候75期、職種は普通科だ。

生年月日は判明しないがストレートの場合、第38期は昭和46年度の生まれということになる。

 

平成30年8月(2018年8月) 統合幕僚監部首席参事官付計画調整官・1等陸佐

前職は第25普通科連隊兼ねて遠軽駐屯地司令であった。

なお、第25普通科連隊であった頃の指導方針は以下の通り。

 

【連隊長統率方針】
「任務完遂」

【連隊長要望事項】
「挑戦」「心を一つに」


(画像提供:陸上自衛隊第2師団公式Webサイト

2018年8月現在、統合幕僚監部首席参事官付計画調整官を務める瀬田だ。

統合幕僚監部の首席参事官とは聞き慣れないポストであるが、日経新聞や時事通信の報道によると、2018年度に新設された役職ということになっている。

その一方で、現職の首席参事官である山野徹は2017年8月1日付けの着任と、統幕の公式サイトに明記されていて、正直良くわからない。

いずれにせよ、初代の首席参事官は山野徹で、瀬田はその山野を補佐する計画調整官ということで間違いなさそうだ。

 

新設のポストなので役割が見えにくいが、実はこの瀬田が補佐する首席参事官。

2018年度に繰り返しメディアに登場し、面白おかしくマスコミが取り上げていたので、あるいは記憶にある人も多いかも知れない。

「野党合同ヒアリング」という名前を借りた、一部野党による事務官吊し上げイベントで吊るし上げられていたのが、首席参事官である山野だからだ。

集団パワハラとも言える著しく品を欠く、あの恫喝めいた事務官への追求である。

 

このような役割や、明らかになっている内容を整理すると、統合幕僚監部首席参事官とは対外的な防衛政策の説明実務を担うこと。

さらに陸海空の各自衛隊と事務官との間の情報共有を円滑にし、もって内局と制服組の連携を強化することが、主な任務のポストのようだ。

瀬田はその重要な役割を、陸自の高級幹部の立場で補佐している。

平成21年から9年ぶりとなる中央での要職だったが、いきなりの大仕事である。

 

さてその瀬田について。

極寒の北海道で第25普通科連隊を率いる任務から、急に人間臭い円滑剤としての役割を期待されることになったわけだが、これまでにどんなキャリアを歩んできた幹部自衛官なのか。

少し詳細に見ていきたい。

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