2017年8月、航空自衛隊・空将補の人事異動が防衛省から発令された。
2017年8月の人事異動は、陸上自衛隊ではいわゆる南スーダン日報隠蔽問題の影響で岡部俊哉が事実上の引責辞任をした関係で大幅な将・将補の人事異動があったが、航空自衛隊においては予想しうる範囲内に収まる人事であった。
その中でも、印象的なのはやはり三沢基地と奈良基地の異動であろう。
今城弘治は第33期で、荒木哲哉は第31期。
共にまだキャリアの途上での異動ではあるが、次の異動が楽しみになる要職への栄転だ。
33期の今城はF-2のファイター上がりだが、次の任務は航空総隊司令部防衛部長。
そのまま航空総隊に残り昇進するのか、いずれかの航空方面隊の司令官になるのか。
5年後の最高幹部人事を占う上で、注目したい。
その他、異動の詳細な内容は以下の通り。
航空幕僚監部首席衛生官を命ずる
(航空医学実験隊司令)
空将補 別宮愼也
航空自衛隊第5術科学校長を命ずる
(統合幕僚監部報道官)
空将補 秋山圭太郎
航空医学実験隊司令を命ずる
(航空教育集団司令部医務官)
空将補 森本浩吉
自衛隊岐阜病院長を命ずる
(航空幕僚監部首席衛生官兼防衛医科大学校講師兼自衛隊中央病院神経科)
空将補 福島功二
退職を承認する
(航空自衛隊第5術科学校長)
空将補 大浦弘容
(自衛隊岐阜病院長)
空将補 吉村一克
(以上8月1日付)
防衛省発表資料
http://www.mod.go.jp/j/press/sankou/2017/08/01b.pdf
空将補に昇任させる
(航空幕僚監部人事教育部補任課長)
1等空佐 増田友晴
(航空幕僚監部防衛部装備体系課長)
1等空佐 鮫島建一
航空幕僚監部総務部長を命ずる
(航空自衛隊幹部候補生学校長兼奈良基地司令)
空将補 荒木哲哉
航空幕僚監部人事教育部長を命ずる
(航空総隊司令部防衛部長)
空将補 鈴木康彦
航空総隊司令部防衛部長を命ずる
(第3航空団司令兼三沢基地司令)
空将補 今城弘治
第3航空団司令を命ずる 兼ねて三沢基地司令を命ずる
(航空幕僚監部防衛部装備体系課長)
空将補 鮫島建一
航空自衛隊幹部候補生学校長を命ずる 兼ねて奈良基地司令を命ずる
(航空幕僚監部人事教育部補任課長)
空将補 増田友晴
(以上8月8日付)
防衛省発表資料
http://www.mod.go.jp/j/press/sankou/2017/08/08b.pdf
【注記】
このページに使用している画像の一部は、防衛省のルールに従い、防衛省のHPから引用。
※画像はそれぞれ、軽量化やサイズ調整などを目的とし、軽量化処理やオリジナルからトリミングし切り取って用いているものがある。
【引用元】
防衛省 平成26年度版防衛白書(スクランブル出動時写真)
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2014/html/n3111000.html
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