秋の陸上自衛隊駐屯地祭りは、やはり北の大地から始まる。
第5旅団の創立13周年記念行事、兼ねて帯広駐屯地創設66周年祭2017だ。
開催日は2017年9月2日(土)で、時間は8:30~15:00まで。
観閲式の開始は10:20からで、一番のお楽しみである訓練展示は11:40~12:15が予定されている。
関東以西の各地では、9月2日といえば猛暑日になることもある酷暑が予想される天候が続くが、北海道の秋の訪れは早い。
その中で、第5旅団の駐屯地祭りは9月早々に行われ、秋の陸上自衛隊行事の開幕を告げてくれる楽しいイベントになるだろう。
駐屯地祭に足を運んだことがない人であれば、ぜひ11:40から始まる訓練展示には間に合うように足を運んで欲しい。
敵に奪取された陣地を奪い返すために、偵察隊による敵情視察からヘリによる状況確認、リペリング降下による奇襲、榴弾砲による面攻撃、90式戦車による点攻撃、さらに歩兵(普通科)の突撃による完全制圧の流れは迫力満点だ。
なおこの際、榴弾砲や戦車は、空砲とは言え実際にその主砲から轟音を轟かせ、大迫力の演習をみせてくれる。
初めて見学をする人は相当驚く大音響が響き渡るが、小さな子供は間違いなく泣き出してしまうだろう。
駐屯地祭に見学に行くと、この空砲射撃の時に、毎回、そこらじゅうから子供の泣き声が聞こえてくる。
それほどの大迫力なので、あるいは未就学児で少し音に敏感な子供は、遠巻きに見学したほうが良いので十分に注意しよう。
その他、自衛隊員による14種類もの模擬売店が用意されるほか、小さな子供のためにエア滑り台やエア遊具が用意され、飛んだり跳ねたり楽しく遊ぶことが出来る。
90式戦車や高機動車の体験乗車コーナーもあり、非日常的な体験の中で、自衛隊の存在を身近に感じられ、一日楽しく過ごすことが出来るだろう。
なお当日は相当な混雑が予想され、駐車スペースも極めて僅少であり、車で行くことは現実的ではない。
JR帯広駅に隣接するとかちプラザから帯広駐屯地まで無料のシャトルバスが運行されるので、公共交通機関を使って出掛けるようにしよう。
なお第5旅団といえば、2017年8月に前旅団長の正木幸夫・陸将補(東大出身、第28期相当)が勇退し、堀井泰蔵・陸将補(二松学舎大、第32期相当)が新たに旅団長に就任したばかりである。
堀井旅団長の記事の中でも触れているが、この旅団長交代は陸上自衛隊史上初というちょっとした意味を持つものであり、そういった意味で第5旅団は、挑戦的で新しいことを試みる部隊として位置づけられているのかもしれない。
いずれにせよ、旅団長が代替わりし、堀井旅団長お披露目の最初の舞台となる駐屯地祭りだ。
旅団長の式辞や立ち居振る舞い、また副旅団長である岡本浩・1等陸佐の指揮統率ぶりも注目点の一つになるだろう。
その他のイベント内容や入場ルールについては公式サイトを参照の上、9月2日は第5旅団の応援に、帯広駐屯地に駆けつけてみてはどうだろうか。
【イベントデータ】
名称:帯広駐屯地開設祭2017
開催場所:陸上自衛隊帯広駐屯地
所在地:北海道帯広市南町南7線31番地
日時:2017年9月2日(土)
開催時間:8:30~
問合せ先:0155-48-5121(旅団広報班)
料金:無料
駐車場:無し
Web:第5旅団公式Webサイト
【注記】
このページに使用している画像は、防衛省のルールに従い防衛省のHPから引用。
※画像は、軽量化やサイズ調整などを目的とし、オリジナルからトリミングし切り取って加工し用いている。
【引用元】
防衛省陸上自衛隊 第5旅団公式Webサイト(イベントチラシ画像)
http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/04_29event/08_29kinenngyouji/16_kinenn.html
コメントを残す