北の空の防人・航空自衛隊千歳基地において、2017年度も航空祭が開催される。
しかも平成29年度は、「千歳基地開庁60周年記念航空祭」の節目となる年だ。
自衛隊では、節目の年にはイベントも盛大に挙行されるが、2017年度の千歳基地航空祭も例年以上に盛り上がりそうだ。
日時は2017年7月23日 9:00~15:00。
先着順で配布される、基地に隣接した一般駐車場はすでに予定数に達したため、残念ながら募集は終了している。
キリンビール千歳工場臨時駐車場は駐車券無しで当日飛び込みで利用でき、また工場から千歳基地までシャトルバスも出ているので利用可能だが、公共の交通機関を利用したほうが確実だろう。
満車で入れない場合、駐車場難民になって基地周辺をウロウロし、その間に航空祭が終了してしまうことにもなり兼ねないので、なるべく電車などを利用して参加するようにしよう。
なお千歳基地航空祭の進行・イベントプログラムだが、
9:00~
F-15戦闘機とT-4練習機によるオープニングフライト
9:10~9:30
UH-60J救難ヘリコプター、U-125A救難捜索機による救難訓練展示。
9:40~45
F-2戦闘機による模擬対地攻撃、及びVADS(対空機関砲)による模擬対空射撃
10:00
F-15戦闘機の大編隊による航過飛行
10:10
異機種による編隊飛行 B-747(政府専用機)をF-15戦闘機が護衛する想定
10:15~30
F-15戦闘機機動飛行
10:40
B-747(政府専用機)による航過飛行
11:15~30
米軍F-16戦闘機による曲技飛行
となっている。
もちろんブルーインパルスもやってくる。
午前中は千歳基地所属の戦力が勢揃いだが、午後は13:40~14:20の間で、ブルーインパルスの妙技が北の空に美しいハートマークを描き出すことだろう。
残念ながら1998年以降、トラブルによりカラースモークを用いた展示飛行が中止されてしまい、今回も白一色だと思われるが、一方で、ブルーインパルスがカラースモークを再び用いる日も近いのかもしれない。
2017年現在、航空開発実験集団を中心に直ちに霧散するカラースモークの採用・開発が進んでおり、2020年の東京オリンピックの開会式で用いることができるよう、準備を進めている状況だ。
もうしばらくは白一色のブルーインパルスと言うことになりそうだが、うまくすれば1964年の東京五輪以来となる、ブルーインパルスの五色の五輪が東京の空に描かれる事になるだろう。
なお航空祭だが、例年通り危険物の持ち込みや、特に特定危険物を携行して地上展示中の航空機に接近することは厳重に禁止されている。
普通の人が普通の持ち物を用いて来場する限りまず問題にはならないが、万が一、バットやゴルフクラブ、包丁、角材、鉄パイプなどをどうしても持ち込む必要があるという思想をお持ちの場合、正門入口で速やかに引き返したほうが良い。
自衛隊は頼りになる存在だが、間違いなく強大な軍事力を持った実力組織であり、冗談であってもこのような行為はシャレにならない。
基地祭初心者が思わず持ち込んでしまい注意されるものとしては脚立、パラソル、タープやテーブルなどだが、当日は多くの人で混雑し、会場の中で一人の人が多くの場所を専有することはマナー上も控えるべきだろう。
これらの物品を持ち込んだ場合でも、基地内には一時預かり所がないため最悪の場合、荷物とともに帰路につくことにもなりかねない。
持ち込み品が禁止されているものや禁止行為については訪問までに必ずチェックし、参加者皆が楽しめる航空祭になるよう、お互いにマナーを心掛けよう。
【イベントデータ】
名称:千歳基地60周年記念航空祭
開催場所:航空自衛隊千歳基地
所在地:北海道千歳市平和無番地
日時:2017年7月23日(日)
開催時間:9:00~15:00
問合せ先:0123-23-3101(2空司令部広報室)
料金:無料
駐車場:本文参照
Web:千歳基地公式Webサイト
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