陸将人事|2018年8月・陸上自衛隊

2018年8月、陸上自衛隊・陸将の人事異動が防衛省から発令された。

定期将官人事の季節のため、非常に大きな動きがあった注目の異動になっている。

将官人事のことなので特筆することだらけであり、とても書ききれないが、やはりもっとも注目されるのは31期の1選抜陸将昇任人事だろうか。

31期から1選抜で陸将に昇ったのは、まずは竹本竜司(第31期)沖邑佳彦(第31期)前田忠男(第31期)の3名。

1選抜の陸将は通常4名なので、ほどなくしてもう1名が発表されるものと思われる。

なお前田については、当サイトで繰り返し言及していたが、一部の  煽り屋  評論家による、根も葉もない誹謗中傷でその名誉が散々に傷つけられてきた事実がある。

今回、1選抜の陸将昇任で、結果としてそのような誹謗中傷がやはり根拠のないものであったことが、結果として間接的に証明されたと理解して良いだろう。

それを含めて特に、前田陸将にはおめでとうございますと、祝意をお伝えしたい。

1選抜での陸将昇任と第7師団長着任、本当におめでとうございます!

また、今回の人事異動では、予想通りではあるが陸自の人事史上最大の悲劇があった。

いうまでもなく、山之上哲郎(第27期)・東北方面総監の勇退である。

これから、退役将官記事を順次更新していくことになるが、山之上陸将の退役記事を書く日が来るとは・・・(泣)。

今夜は8年前に撮影した、山之上陸将がまだ第3師団副師団長時代に、師団開設イベントで観閲部隊を率いていた時の動画を見てやけ酒を煽りたい。。

なお例によって、アイキャッチ画像の美しい女性は、将官人事と何の関係もない。

山之上陸将が総監を務める東北方面隊で結成された、女性隊員によるフラッグ隊の訓練の様子だ。

画像の女性は、東北方面通信群(青森)の美しく優秀な女性隊員である。

どうか、山之上陸将退任の日には、華麗なフラッグ演舞で送り出してあげて下さい・・・。

以下、その詳細な内容は以下の通り。

※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。


(画像提供:陸上自衛隊東北方面隊公式Webサイト

陸将に昇任させる

(陸上幕僚監部運用支援・訓練部長)
陸将補 沖邑佳彦

(陸上幕僚監部防衛部長)
陸将補 前田忠男

(東北方面総監部幕僚長)
陸将補 權藤三千蔵

(第11旅団長)
陸将補 竹本竜司

(第12旅団長)
陸将補 岩村公史

(自衛隊福岡病院長)
陸将補 鈴木智史

防衛大学校幹事を命ずる
(第9師団長)
陸将 納冨中

陸上幕僚副長を命ずる
(第7師団長)
陸将 小野塚貴之

陸上総隊司令官を命ずる
(東部方面総監)
陸将 住田和明

東北方面総監を命ずる
(防衛大学校幹事)
陸将 上尾秀樹

東部方面総監を命ずる
(陸上幕僚副長)
陸将 髙田克樹

第1師団長を命ずる
(第11旅団長)
陸将 竹本竜司

第4師団長を命ずる
(陸上幕僚監部運用支援・訓練部長)
陸将 沖邑佳彦

第7師団長を命ずる
(陸上幕僚監部防衛部長)
陸将 前田忠男

第9師団長を命ずる
(第12旅団長)
陸将 岩村公史

陸上自衛隊富士学校長を命ずる兼ねて富士駐屯地司令を命ずる
(第4師団長)
陸将 髙田祐一

陸上自衛隊補給統制本部長を命ずる兼ねて十条駐屯地司令を命ずる
(陸上自衛隊関東補給処長兼霞ヶ浦駐屯地司令)
陸将 山内大輔

陸上自衛隊関東補給処長を命ずる兼ねて霞ヶ浦駐屯地司令を命ずる
(東北方面総監部幕僚長兼仙台駐屯地司令)
陸将 權藤三千蔵

自衛隊中央病院副院長を命ずる兼ねて企画室長を命ずる
(自衛隊福岡病院長兼春日駐屯地司令)
陸将 鈴木智史

自衛隊札幌病院長を命ずる
(自衛隊中央病院副院長兼企画室長)
陸将 大鹿芳郎

防衛装備庁長官官房装備官を命ずる
(第1師団長)
陸将 柴田昭市

退職を承認する
(陸上総隊司令官)
陸将 小林茂

(東北方面総監)
陸将 山之上哲郎

(陸上自衛隊富士学校長兼富士駐屯地司令)
陸将 德田秀久

(陸上自衛隊補給統制本部長兼十条駐屯地司令)
陸将 金丸章彦

(防衛装備庁長官官房装備官)
陸将 手塚信一

(以上8月1日付)

防衛省発表資料

http://www.mod.go.jp/j/press/sankou/2018/08/01a.pdf

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コメント

  1. 関西人 より:

    初代の陸上総隊司令官は、中央即応集団司令官がそのまま着任しましたが、今後は方面総監の中から選ばれるのでしょうかね。陸上総隊司令官を経ての陸幕長というキャリアもあるのでしょうか。

    • ytamon より:

      関西人様こんにちは、いつもありがとうございます。
      恐らくそうなるでしょうね。住田さんは早くから、山崎さんの後任と目されていたので既定路線のような気がします。
      ただその場合、陸上総隊司令官に着任した段階で次期陸幕長に内定、という構図は恐らく許されないはず。
      自衛隊という組織の性質上、最高幹部人事は最後まで切磋琢磨させる形にするような気がします。
      そのため、その対抗軸になるのは恐らく、陸上自衛隊教育訓練研究本部長ではないでしょうか。
      今後の運用が楽しみです。

      • みりをた より:

        教育訓練研究本部長は、幕僚副長と同格なので対抗馬にはなり得ないでしょう。
        陸上総隊司令官と各方面総監は同格で、自衛艦隊司令官と横須賀及び佐世保地方総監、航空総隊司令官と航空教育集団司令官も同格です。
        海幕長と同時に自衛艦隊司令官が勇退し、横須賀(佐世保)地方総監が陸幕長に昇格したケースが多々あるので、今まで通り方面総監から陸幕長になるケースが残るのではないでしょうか。
        ちなみに将官ポストのランクは、wikiの「自衛官」にまとめられています。

        • ytamon より:

          みりをた様コメントありがとうございます。
          お話(ポストの格)は、おそらく指定職の号数のことですね。
          原則的には仰る通りですが、海・空には、指定職3号から4~6号をすっ飛ばし、幕僚長にジャンプアップする運用があるので、陸自も時間を掛けて、そのような運用になる可能性もあるかも。
          村川さんなどは、2号→3号→7号でした。
          もっとも、陸自の目先の運用では、現時点ではこのような運用にならないのは間違いありません。
          当面は、おそらくみりをた様の言うとおりで間違いないでしょうね。

  2. sskp より:

    総隊司令官のポジションは、総監より上、幕長のすぐ下です。当然、次の方がなります。でも、総監よりも上の期別で一人残りを形成するのは難しい。よって、総監は後輩同期が混在する布陣となるでしょうね。

    • ytamon より:

      sskp様コメントありがとうございました。
      もしくは海の自衛艦隊司令官、空の航空総隊司令官のように、幕僚副長ポストの運用を変えるか、教育系ポストと、陸上総隊司令官とで、幕僚長を競うようにするかも知れないですね。
      そうなると、人事の運用が大幅に変わるので必ず徴候があると思いますが、今の所は無しか・・・。
      やっぱり住田さん(総隊司令官)が鉄板ですかねえ。。

  3. のりまき より:

    8月1日は夏の定期異動で、いよいよ31期から新陸将が誕生しましたね。31期と言えば第1次東京五輪に生まれた世代で、それからもう54年も経つなんて時が立つのは早いものですね。さておき、今回の定期異動で陸上は27期が陸上幕僚長山崎陸将以外みんな締め出されてしまいましたね。
    特に山之上陸将は陸上幕僚長まで行くと思いましたね。何せ普通科出身だけでなく第1空挺団長も勤め、東日本大震災の時はまさにその空挺団長として被災地に隊員を送り出して自身も指揮官として復興に従事し、最後の役職になる東北方面総監として勤務され、まさに東北とすごく関わりになってこられた将官と思いました。
    ちなみに山之上陸将は空挺レンジャー徽章はありますが、幹部レンジャー徽章がないのはちょっと意外と思いました。なにせ空挺レンジャーと幹部レンジャーがセットになっている幹部自衛官(火箱・君塚・岡部各陸将や伊﨑前第15旅団副旅団長(31期)など)結構見かけるのでもしかして幹部レンジャーは入校しなかったのかあるいは入校したがあえて幹部レンジャー徽章はつけていないのか、それは本人にしかわかりませんけどね。

    • ytamon より:

      27期組が引退とは、本当に時間が経つのはあっという間のような気がしますね。
      もっともそれは、山之上元陸将以下、退役されたみなさんが一番お感じになっていることだと思いますが笑
      昨晩はきっと、美味しいお酒を召し上がられたのでしょうね。
      本当にお疲れ様でした。