その福岡が陸上自衛隊に入隊したのは昭和57年3月。
先述のように、高校を卒業しすぐに2等陸士(一番低い階級)で陸上自衛隊に入隊している。
(画像提供:米子駐屯地公式Webサイト 広報誌よなご第573号)
そして平成4年3月に3等陸尉の幹部に昇ると、札幌に所在する第18普通科連隊や、都城に所在する第43普通科連隊中隊長などの現場で指揮を執る。
また、未来の宝である幹部を直接育成する、幹部候補生学校の候補生隊長を任され、中央では陸幕の副監察官も任され手腕を発揮した。
あるいはこの辺りの補職を見ると、見たまんま、福岡には鬼の幹部の一面もあるのかも知れない・・・。
そしてその陸上幕僚監部副監察官に在職中であった平成28年7月に1等陸佐に昇任し、翌月に第8普通科連隊長兼ねて米子駐屯地司令に着任している。
幹部になる前も、そして幹部になってからも普通科の現場を知り尽くし、また人を育て、組織の規律を守る要職を任されてきた、自衛官人生であり続けた。
では最後にいつもどおり、同期である35期組の・・・と言いたいところだが、福岡の場合は昭和39年生まれであり、ストレートの防衛大学校卒業生であれば31期の年次にあたる。
また叩き上げの幹部であり、幹部候補生学校同期たちの出世とは無関係な所で、与えられた任務をこなしてきた幹部だ。
そのため同期のご紹介は必要無いだろう、割愛したい。
今後については、第8普通科連隊長の在職がすでに2年を越えている。
そのためいつ異動になってもおかしくはなく、そして年齢を考えると、前述のように、次のポストが最後の奉職になるのではないだろうか。
しかし、高校を卒業して一般隊員として入隊しても、努力次第でここまで昇ることができることを、福岡は自分の人生で証明してみせた。
その人生は、これから福岡の後に続き自衛隊に入隊する若者の夢になり、そして目標となるだろう。
そう言った意味でも、この福岡という幹部の活躍には最後まで注目をしていきたい。
そして、目を離さずにしっかりと応援して行きたい。
※文中、自衛官および関係者各位の敬称略。
(画像提供:米子駐屯地公式Webサイト 広報誌よなご第573号)
◆福岡和博(陸上自衛隊) 主要経歴
昭和
57年3月 陸上自衛隊入隊(2等陸士入隊)
平成
3年3月 幹部候補生学校(第35期相当)
年 月 第8対戦車隊(北熊本)
年 月 第18普通科連隊(真駒内)
年 月 富士学校普通科部(富士)
年 月 第43普通科連隊中隊長(都城)
年 月 西部方面総監部(健軍)
年 月 陸上幕僚監部教育訓練部(市ヶ谷)
年 月 幹部候補生学校候補生隊長(前川原)
年 月 陸上幕僚監部副監察官(市ヶ谷)
28年7月 1等陸佐
28年8月 第8普通科連隊長兼ねて米子駐屯地司令
この人が防衛大学校からだったら・・・と考えてしまうけど、きっと高卒からじゃないと出来ない役割や仕事があったと思う。
肉肉さんコメントありがとうございます。
そうですね、きっとハングリーさも含めて、福岡1佐には最良のルートであったのかも知れません。
確か2等陸士採用ではなくて、一般曹候補学生8期の出身ですよ。
おんちゃんランナー様コメントありがとうございます。
であれば、一般曹候補学生としての、2等陸士のご入隊だったということなのですね。
情報提供ありがとうございます。