福岡和博(第8普通科連隊長・1等陸佐)|第35期相当・陸上自衛隊

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福岡和博は昭和39年生まれ、熊本県出身の陸上自衛官。

昭和57年3月に高校を卒業後、2等陸士(一般曹候補学生)として陸上自衛隊に入隊。

平成3年3月に幹部候補生学校に入校し、平成4年3月に幹部任官しているので、第35期相当の幹部ということになる。

 

平成28年8月(2016年8月) 第8普通科連隊長兼ねて米子駐屯地司令・1等陸佐

前職は陸上幕僚監部副監察官であった。

なお、第8普通科連隊としての指導方針は以下の通り。

 

【統率方針】

「即応必遂」

【要望事項】

「まだまだ」

【駐屯地司令要望事項】

「清く、正しく、活気溢れる駐屯地」


(画像提供:米子駐屯地公式Webサイト 広報誌よなご第573号)


(画像提供:米子駐屯地公式Webサイト

非常にレアな、すごい幹部であると言ってよいだろう。2018年8月現在で第8普通科連隊長を務める福岡だ。

昭和57年、高校を卒業しすぐに一般曹候補学生の2等陸士として、陸上自衛隊に入隊。

そこから1等陸佐まで、文字通り叩き上げで昇り詰めた、普通科の現場を知り尽くす連隊長である。

まさか福岡自身も、自分が2等陸士として昭和の自衛隊に入隊し、

「お前らが必要なのは頭から下だけだ」

と言われ続けていた頃。

雲の上の存在である連隊長に昇るとは、夢にも思っていなかったのではないだろうか。

さすがに福岡の場合、2018年度で54歳になる年次であり、1等陸佐に昇って間もないことから、陸将補に昇ることは制度上もあり得ない。

第8普通科連隊長の責任を担ったのが2016年8月だったので、間もなく異動になることは確実だが、おそらく次のポストが退役の補職になるはずだ。

その上で、退役前にこの、叩き上げの1等陸佐に650名からなる連隊を預けるという名誉が命じられたことになる。

 

やはり陸上自衛隊の普通科幹部であれば、普通科連隊の連隊長職は他のポストとは違う、特別な意味を持つ。

国家から非常に大きな戦力を委ねられ、その隊員家族の人生に極めて重い責任を背負い、部隊で発生した全ての事柄に対し厳しい結果責任を負う立場だ。

しかしその責任の重さは、名誉の重さでもある。

そのため着任式は盛大に行われ、駐屯地の開設記念行事では多くの来客をもてなすホストになり、文字通り一国一城の主になり全てを取り仕切る。

福岡の場合、米子駐屯地司令も兼ねているのでますますその意味合いは大きい。

 

退役まで後数年となった時に、叩き上げの福岡がこの連隊を任されたのは、それだけ福岡が中央から評価されていたということに他ならない。

そして、高校卒業からただ一途に、国防のために35年の人生を捧げてきた男をこのまま退役させるわけにはいかない。

最後に大きな、名誉あるポストで大仕事を任せたい。

そんな意向も働いていたことは、おそらく間違いないのではないだろうか。

そう言った意味でも、ぜひこの福岡という男には注目をして欲しい。

 

ではその福岡とは自衛隊に入隊後、どのような経歴を歩んできた幹部なのか。

少し詳細に見ていきたい。

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4件のコメント

この人が防衛大学校からだったら・・・と考えてしまうけど、きっと高卒からじゃないと出来ない役割や仕事があったと思う。

肉肉さんコメントありがとうございます。
そうですね、きっとハングリーさも含めて、福岡1佐には最良のルートであったのかも知れません。

確か2等陸士採用ではなくて、一般曹候補学生8期の出身ですよ。

おんちゃんランナー様コメントありがとうございます。
であれば、一般曹候補学生としての、2等陸士のご入隊だったということなのですね。
情報提供ありがとうございます。

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